昔々、タイマーズというバンドがありました。

 

世の中の様々な問題

自身が直面した理不尽

 

皮肉・風刺、ときに本心を込めて

あからさまな言葉で歌い上げる

希代のアーティスト。

 

このバンドのボーカリスト・ジェリーは

わっちの読みが当たっていれば15年くらい前に

他界しております。本当に悔やまれます。

 

今のこの時代にジェリーが存命だったなら

いったいどれだけの楽曲を発表しただろう。

 

それほどネタが

嫌というほど溢れかえっていて

ジェリーは休むヒマもないほど

次々と曲を書き上げていったのだろうな、と。

 

税金、総理大臣、原子力発電所

果ては覚醒剤や宗教、原爆

各ラジオ局に至るまで

放送禁止用語を使ってまでこき下ろしまくった。

 

今回の自民党派閥キックバック問題が露呈したとき

真っ先にわっちの頭に浮かんだのが

 

「ギインギイン」という曲だ。

 

参議院議員、衆議院議員、衆参両院議員、

政治献金、成金議員、黙秘権議会議員

といった言葉をブルースっぽい曲調で

ただ繰り返すだけの2分程度の楽曲なのだが

聴いてると英語の曲にも聴こえてくる

不思議な曲だ。

 

ギインギインと韻を踏んではいるが

なかなかにイヤミな曲で

しかも30年くらい前の楽曲なのに

政治の世界はまだおんなじことやってやがる。

 

今頃、ジェリーは

あの世で忌野清志郎とタッグを組んで

毎日毎晩、ライブをやってるんだろうか。

 

キシダソーリも、一度

その「聞く力」でもって

タイマーズの“総理大臣”を聴いてみるといい。

 

最高だぞ。