北陸が大変なことになっている。

 

そんな中、

大手商社のカイチョウさんが

シャチョウさんと何十人を現地に派遣したとか

空調がガッツリ効いてるような場所で

高そうなスーツ着てカッコつけて

鼻高々に言ってらっしゃったり

 

大手コンビニ数社が何を何万個何千個送ったとか

言っているニュースを聞いている。

 

東日本大震災を経験したわっちから言わせてもらえば

 

それで?

 

って話だ。

その派遣した連中がどれだけの役に立つのか

その送った何万個何千個のおにぎりやパンが

いったいいつ、どこに、どう届くって言うんだ。

 

届くまでに賞味期限切れてんじゃないんか。

 

届いたって、その届いた場所が

どこにどう振り分けるとかでしどろもどろしてる間に

食べられなくなっちまうんじゃないんかい。

 

そんなもんより、現場で、出来る人たちが

何とかして炊いたゴハンで作った

あったかいおむすびの方が、どれだけ有難いか。

 

何にも入っていない塩むすびでも、

あったかいゴハンは最高のご馳走なのだ。

 

 

これから被災地で起きるのは

ガソリン、灯油、ガスの争奪戦だ。

 

水は、これから追々、自衛隊の方々や水道局の職員さんが

他県の応援も得て頑張って下さって、補給されていくだろう。

 

問題は燃料だ。

ガソリンスタンドの社員さんや

燃料関係の仕事をしている方々が

これから被災者に追い詰められていくのが目に見えるようだ。

 

人間は、本当に欲しい物を手に入れようとするとき

鬼にもなる人種が一定程度、必ず、いる。

 

あっちこっちで道路がぶっ壊れているのだから

たとえ政府が頑張って海路等を使って燃料を運んだとしても

港からタンクローリーで、

どうやって被災地各所へ運ぶのか。

 

運んだとしても、震度7の地震で各所のガソリンタンク、

灯油タンク、ガスタンクは無事なのか。

タンクが無事でもローリーへ汲み上げることは可能なのか。

 

名の知れた大手企業が

これだけのものを出しました、と

免罪符のようにこぞって言い放っているが

現場はそんなもんじゃない。

 

すぐにガソリンスタンドには大行列が出来て

火事場泥棒が横行して

震災に便乗した詐欺が出回るだろう。

 

テレビ局でも義援金を募ったりしているが

それだって怪しい。

現に募金をパクッてた局員だっていたじゃないか。

 

政府だって同じことだ。

 

何を送った何をどうした

プッシュ輸送だなんだかんだ、

陸路がダメなら海路を使って、とか

 

陸に上げりゃいいってもんじゃねんだよ。

一回でいいから、自分も被災してみろ。

何がどう必要かわかるから。

 

ついさっき袋から出したような

折り目ぴっちりノリぱっきりの

取って付けたような作業着を着て

何を言ってるんだろうね。

 

こういうことが起きると

これまでのことがフラッシュバックして

ますます人間不信に拍車がかかる。

 

あのときのような災害が起きたとしても

わっちは外部には頼れない。

わんこもいるし、何より

欲しいもの必要なものを手に入れるための

生存競争に勝てる気がしない。

 

もしも家が崩れるとしたら、

わっちはわんこふたりを抱えて

一緒に潰されてしまいたい。