このネタでいったいいくつ書けるだろう。

いくらでも書けそうな気がする。

 

毒母とモラハラ元夫のことは常日頃から書き綴っているので

今回は変わりネタで。

 

 

先日ニュースを見ていたら、「テルハラ」なる言葉を初めて聞いた。

職場で「早く電話に出ろ」ってヤツを言うらしい。

何でもハラスメントになる昨今、分類名称を覚えるだけで

わっちなんかは一苦労だ。

 

で、このテルハラ。わっちも受けたことがある。

 

異動先に、とにかく異常に電話を取るのが早い女がいた。

どれだけ早いかっていうと、電話が鳴った瞬間には取ってる。

超能力者か。

異動前にこの女がいる部署に電話をすると、

呼び出し音が鳴っていないのにもう受話器から声がする。

 

びっくりするからやめて。

コールを聞いてココロを整えさせて。

 

この「受電マッハ女」と同じフロアで仕事をすることになったわけだが

ある時、この女が自分の席で引き継ぎ作業をしていた。

 

これじゃ電話も取れないだろうから、今日は電話取らなきゃないな

 

なんて、わっちもちょっと協力姿勢に入っていたのだが。

 

「受電マッハ女」は引き継ぎ中もガンガン電話取ってるのだ。

それも、相変わらずの超音速で。

引き継ぎされてる子も困っている。そりゃそうだ、しょっちゅう話を

中断して電話取るんだから。音速で。

 

そんなにまでして電話取りたいのかなぁ…なんて思っていたら、いきなり

 

「柴田さん!私引き継ぎしているので、電話取ってもらっていいですか!」

 

と来たもんだ。

つか、アンタがマッハで電話取らなきゃいい話だろ。

社員がこのフロアに何人いると思ってんだ。

 

「わかりましたぁ」

と一応クチでは言い、さぁ電話取るかーぐらいの気でいたら

電話の受電のランプがついた瞬間、

受電マッハ女が音速で受話器取ってた。

 

引き継ぎされてる子も目を丸くしている。

わっちも同じ顔してたと思う。

だって、今までの中でも恐らく一番だろうなってくらいの速さだったのだ。

 

そして電話を切ったあと、よく聞いたイヤミくさい溜息を吐いたのだ。

 

いや、おかしいでしょ。

電話なら取りますよ。取りますけども。

アンタより速く取るのは無理。

電話が鳴る前に取るなんて芸当はできません、わっち。

 

その後、わっちが電話を取ることはなかった。

 

あの受電マッハ女、いかにも頑張ってる風に電話取ってるけど、

よその部署の人間はみんな

「速すぎてコワイ」

って言ってました。

 

 

あのひと、かるた取りとかやったら強そうだな。