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「…………ん」
目を覚ますと、豪勢なデザインの天井が目に入った。身体の感覚からしてベッドに寝かされているらしい。
(あれ…僕は、確か…)
「っ!霊夢さん!霊夢さんはどうs、むぐっ⁉」
思わず叫ぶと何者かに口を塞がれた。
「病み上がりはなのだから、大人しくしていなさい」
ピンクを基調とした服の女性が隣に座っていた。
「す、すみません…」
「分かればいいのよ」
そう言うと手元に持っていた本を開き、熱心に読み始めた。どうやら読書の邪魔をしてしまったらしい。
「えと………」
(どうしよう…なんか気まずい…)
誰か助けてくれと言わんばかりに戸惑っていると、
「……そう言えば貴方、名前は?」
唐突に彼女が話しかけてきた。
「え?…あ、あぁ、間斬 阨斗っていいます」
「阨斗ね、記憶しておくわ」
そえやってまた本に目を落とす。
「あの……」
「なに」
邪魔するなと言わんばかりにジト目でこっちを見てくる。
「い、いや…名前を聞いてもいい、ですか?」
キョトンとする彼女。
「……あぁ。そう言えばまだ名乗っていなかったわね」
「私はパチュリー・ノーレッジよ」
「パチュリーさん、ですか」
「その『さん』付けやめてもらえないかしら?あと、呼びにくかったらパチェでもいいわよ」
「え、あ、あぁ分かりました。……パチェ」
「それでいいわ」
(なんかこそばゆいな、この言い方)
コンコン
突然ノックが響いた。
「あら。もう来たのね」
「え?」
本を置き、パチェがドアを開ける。
「失礼いたします」
ドアの向こうにいたのは綺麗な銀髪のメイドだった。
「今目覚めたから、すぐにレミィのところへ連れていくわ」
「そうですか。では私も同行いたします」
(連れて行く?それにレミィって誰だ?)
新たな疑問に思いを馳せる間もなく、こちらに向かって袋が投げられる。
「そらに着替えてきて。私と咲夜は廊下で待っているから」
「あ、はい。分かりました」
咲夜と呼ばれたメイドはこちらに一礼すると部屋を出て行った。
「一体、なにがどうなってるんだ…?」
頭が状況についていけていなかった。

~青年着替え中~

ガチャ
「着替え終わりました」
渡された服はサイズがぴったしだった。何故かは気にしないでおく。
「あら。意外に似合ってるじゃない」
「意外にって……」
「大丈夫です。よくお似合いですよ」
咲夜がすかさずフォローをいれる。社交辞令とはいえ、こういった発言は少し嬉しい。
「じゃあ咲夜。行きましょうか」
「承知いたしました。パチュリー様。阨斗さん、ついてきて下さいね」
「分かりました」

~青年移動中~

「あの、咲夜さん?」
「はい?どうかしましたか?」
「今どこに向かってるんですか?目覚めてから色々ありすぎてちょっと混乱してるんですけど…」
「……パチュリー様?彼に説明しなかったのですか…?」
「い、いや、その…ちょうど面白い本を手に入れたから…」
顔を背けるパチェ。
心なしか、目が泳いでいる。
「……はぁ。申し訳ありません」
「いえいえ、大丈夫ですから!」
本当に申し訳なさそうに眉根を寄せる咲夜。見てるこっちが申し訳なくなる。
「そのことについても、これからお嬢様からお話いただけるでしょう。あ、着きましたよ」
一段と豪勢な扉の前で立ち止まる。
「お嬢様って、さっき言ってた…」
先ほどパチェが口にしていたレミィという人なのだろうか。
「そうです。彼女の名前はレミリア・スカーレット」



「吸血鬼ですよ」



第三話  終了
第四話へ続く


*あとがき*
今回からあとがきをつけてみました!
さて、この第三話ですが、
ぶっちゃけ予定していたものと全然お話が違いますww
いやぁ、思いつきって怖いですねw


次回、とうとうおぜうさまのご登場です!果たして、そのカリスマを遺憾なく発揮することができるのでしょうか⁉

ではでは(丿^ω^ヽ)


Twitter:kajikimaguro02