葡萄畑の雨 -7ページ目

11月に入っても…

要領のいい奴が居る
好き勝手に振る舞っても、要所要所はキチンと抑えて抜かりのない生き方をする奴
天性の素質なのか、どこかで身に付けたのかは知らないけど、敵ながら天晴れ!としか言いようがない
かたや、不器用に生きてる奴
分かっていても媚びることをしない、というより、出来ない
かえって突っ張った態度しかとれない
どっちの生き方がいいのやら?

疲れてる

とあるカフェの二階の窓に面したカウンター席
一番左側
ここは道路を挟んで向こう側に建つビルとビルの隙間の真っ正面の席
背中合わせにビルが建っていて、その向こうは一方通行の狭い道路
この席からは2本道路を隔てたかなり遠くにあるビルも見える
そのビルは目の前のビルとは少しズレて建っていて、もうその先は見えない
ちょうど目の高さに小さな窓がある
あっ、灯りがついた…
上の階は真っ暗なのに、そこだけ灯りが…
誰かが窓を開けた
正面なのか後ろ向きなのかよくわからない
でも、窓を開けたのだからたぶんこっちを向いているんだろう…
灯りが消えた
でも、人影はうっすらとわかる
肩が動いた…
右手がこっちを指している
銃?
まさか…
真っ正面だぜ…
ヤバッ!!


んな訳ないだろ…
窓の下に植木鉢でもあるんだろう…
水は撒き始めた
絶対、変なテレビの見過ぎか…疲れてるだよ

理想の家庭

血縁の集合体である家庭…
安らぎの場であるはずが、時に、血縁故に厳しい言葉が飛び交い、相手を思いやってとった行動が裏目に出てしまうこともある
親も子も我慢ができなくなってきている…と、しばしば耳にする
昔ならば…こんな言い方、表現は好きではないが、親子の諍いなど、お互いに一晩頭を冷やせば翌朝にはカラッとしたものだ!とは先人たちの教え
今の世の中、どうもそう簡単にはいかないらしい
親も、それ以上に子は根に持ち、引きずったまま時を重ねていくようだ

皆が皆そうではないにせよ、そういう人が時折、ワイドショーに登場する
『サザエさん』の家がベストだとは思わないが、ある時代の理想像であったのだろう

多様化…当たり障りなくすべてを片付けてしまう素敵な言葉だ

母親がよく言っていた
『やり直しができるなら、もっと優秀な子に育ててあげられるんだけどね…一回きりで初めてだったからゴメンね』
わかったようなわからないような言い訳だ
確かに、見本や手本無しの作業は難しい…
防犯と称して玄関に鍵を掛け、覗かれるからとカーテンを閉め、いつの間にか回覧板がポストに、誰も居ないのを確かめてゴミを捨てに行く…

いい、悪いとかの問題じゃなく、これじゃ自分の家の良さにも、変なところにも気が付くはずがない