初めて乳がんと言われた時、現実とは受け止められず「あ〜そうなんですか、アハハ」と笑っていました。


ステージ4と判明した時、転移なんてないと思っていた自分に腹が立ちました。


そして、大丈夫だよと言ってくれていた夫をはじめ、励ましてくれた人達の思いに応えられなかったことに悔しくて泣きました。




この病気は自分にとってどんな意味があるのか。この経験は何の役に立つのか。

このまま延命を受け入れて過ごすのか。

自分は本当のところどうなりたいのか。

そんなことをずっと考えているうちに、ステージ4でも絶対治る、治してやる!という負けじ魂が出てきました。





そうは言っても抗がん剤が始まり、脱毛は平気だったくせに体調が悪い時は気持ちが落ちたり。

ドセ卒業して副作用が楽になったら、このままいけるかな〜とか思ってしまったり。

紆余曲折ありすぎて、今の主治医にセカンドオピニオンしてもらうだけを目標としてしまいそうになったり。

負けない前向きな気持ちをキープする難しさがありました。






根治することを本気で考え直したのは、今の主治医のセカンドオピニオンでした。




「根治を目指すなら本気で考えた方がいいですよ」




この先生と共に根治したい!と思いながらも、ブレたりしている自分の心の中を突かれたようで、ハッとしたのを記憶しています。

遠距離(私なんぞ中距離レベルですが)の通院、それに伴う金銭面、自分の体力、そして一番大事な気持ち。

自分はどこまで本気なのかをテストされたようにも感じました。





この病気を意味あるものにしたい。

誰かの役に立ちたい。

応援してくれる人達の思いに今度こそ応えたい。

同じステージ4でも根治出来るんだという証明をしたい。


そして今は主治医の治療の証明もしたい。




そう強く決意して今に至ります。





もちろん以前の病院での治療も、とても大きな経験で、私が通るべき道だったと思っているし、意味があったと実感しています。





いわゆる人生を懸けた戦いなわけですが、環境も色々なご縁も、自分を信じて前向きに行く中で変えていけるんじゃないか、そんなふうに思います。





そして新たなスタートとして、



今日手術してきます!!

(あ、手術してもらいます、かなあせる)