しいちゃんは30才の女の子です。
自閉症で知的障害があります。
明るくて笑顔がかわいい女の子です。
土曜日のこと。
私は疲れがたまっていて、しいちゃんとスーパーとドラッグストアに行ったあと、
ベッドで寝ていました。
しいちゃんは大人しくテレビを観ていました。
お昼頃になると、しいちゃんは私のところに来て、
「塩ラーメン作って!」と言いました。
私はベッドから起きて、
「しいちゃん、待っててね」と言ってキッチンに行きました。
するとキッチンのカウンターに、
塩ラーメンと野菜、前の日に買ったメンマ、焼豚が置いてありました。
私はしいちゃんに、
「しいちゃん、これしいちゃんが支度してくれたの?」
とたずねると、
「の!」としいちゃんは言いました。
私はジーンとしました。
しいちゃんはベッドで寝ている私を気遣ってくれて、
自分ができるお手伝いをしてくれたんだと思いました。
しいちゃんがこんなに優しいお手伝いをしてくれると、
私もがんばれるなあと思いました。