自閉症で知的障害があります。
明るくて笑顔がかわいい女の子です。
私はしいちゃんのおかあさんで56才のシングルマザーです。
今日は職場で一番仲の良かったIさんにお茶に誘われました。
Iさんは私より1つ年下です。
Iさんは来年度から違う職場で働くことになりました。
昨日は職場の送別会だったけど、
私はしいちゃんがいるから夜の飲み会には行けないので、
「二人でお茶しよう」とIさんが言ってくれたのです。
今年度末は、思いがけない人が退職するのですが、
送別会ではその訳がわかったようで、Iさんからいろいろ話を聞きました。
70才くらいの、職場の整備をしてくれるMさんが退職するのは、私はお年のせいかなと思っていたのですが、
実はただ老けて見えていただけで、まだ50才で、これからは趣味の山登りをたくさんしたいからだと聞いてびっくり!
50才ってこともびっくりだったけど、
50才で仕事やめて、老後は大丈夫なのかなあと他人事だけど思ってしまいました。
そしてMさんは口が悪いけど優しい人だと思っていたけど、
実はみんなMさんに仕事を頼むと、
「そんなことくらい自分でやれ!」とか、
「仕事を頼むんだったら、立って俺の仕事をしてるところ見てろ!」
とか言われて怖くて仕事が頼めなかったそうです。
私はそんなこと知らずに、Mさんの掲示板に、
仕事の依頼をしょっちゅうしていて、
「ありがとうございます!またお願いします!」
と無事に過ごしていたし、Mさんの方から、
「何か調子悪いところないか?」と声をかけてもらっていたから、
Iさんは、
「そうなの?Mさんていい人じゃん!」
とびっくりしていました。
しいちゃんが私の仕事中に、施設から脱走して徘徊して大騒ぎになったときも、
「しずくまさん大変だな、でも困ったときはみんなを頼っていいんだからな」
と言ってくれました。悪い人ではないと私は思います。
あと私と同世代で、バツイチでお父さんと二人暮らしをしているHさんも退職します。
パソコンが堪能で、仕事が速いので有名なので退職はびっくりでした。
来年度からは、小学校の支援員さんになるのだそうです。今まで一日中座っている仕事だったから、
動き回れるのが楽しみなのだそうです。
みんな自分の人生なのだから、それぞれの場所で頑張ってほしいなと思いました。
Iさんは「しずくまさんに毎日会えなくなって寂しくなるよ」と言ってくれました。
「ずっと友だちでいようね」と言ってくれました。
私は「私もすごくさみしいよ、友だちでいてくれてうれしいよ」と涙が出そうになりました。
私の仕事は何を勘違いしてるのかわからないけど、
自分のことを偉いと思っている人が多くて(特に若い人)、
自分のことを1ミリも偉いと思えない私は、
仕事上の人間関係を広げることが出来ず、この年になっても、親しい人ができませんでした。
だから同じく、自分のことを1ミリも偉いと思っていないIさんが大好きなのです。
いつも謙虚で優しいIさん。
私が調子が悪くて仕事を休んでしまったときにお見舞いに来てくれたり、
忙しいのに私の通院に付き添ってくれたり、
しいちゃんのことも「仲良くなりたいな」と言ってくれたり、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
4月からIさんに毎日は会えなくなるけど、
友だちだから、会えなくてもつながっていると思います。
大人になってできた友だちIさん。
明日は幼なじみの友だちTちゃんがうちに遊びにきてくれます。
優しい友だちがいる私は、幸せ者だと思っています。