しいちゃん、開店前の一悶着。 | 明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

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重度の自閉症しいちゃんだけど、とても明るい女の子です。
私もしいちゃんにたくさんパワーもらってます。
子育てにちょっと疲れてしまった方にぜひ読んでいただきたいです。

しいちゃんは29才の女の子です。




自閉症で知的障害があります。



明るくて笑顔がかわいい女の子です。




日曜日、しいちゃんと私はドライブに行きながら、スーパーに行きました。



ところがしいちゃんはいつもいくスーパーではなくて、Tスーパーの名前を連呼しました。



でもTスーパーは10時開店。まだ1時間近くあります。



私はTスーパーがやっていないことがわかれば、しいちゃんも納得するだろうと思いました。



ところがTスーパーに行ってみると、開店前にもかかわらず、



車はたくさん停まっているし、ドアも開いていました。



(やれやれ、店員さんたちの車だなあ)



(何でドアが開いてるんだろう)



と思いました。しいちゃんは、



車から降りて、どんどん入り口に向かっていきました。



「待ってよ~しいちゃん、まだやってないよ」



と言って追いかけました。



入り口に行くと、ドアは開いていたけど、



やっぱり開店前。



しいちゃんが入ろうとして私が止めていると、



店員さんがやってきました。



「まだだよ、待っててね」と男性の店員さんは優しく言いました。



「すみません、障害がある子で、お店がまだやっていないことがわからないんです」
    


と言うと、店員さんは、



「いいですよ」と微笑みながら言いました。



私はしいちゃんに引きずられらながら、



青果コーナーを通り越し、鮮魚コーナーまで行ってしまいました。



しいちゃんのすごい力に私は困ってしまいました、     


鮮魚コーナーの店員さんたちは、仕事をしながら、私としいちゃんのことを見ていました。



「しいちゃん、後で来ようね」



「10時になったらお買い物できるからね」



「先にドライブにいこうね」



と言いました。しいちゃんは「ドライブ」という言葉に反応したのか、



しいちゃんは我に帰ったように、スーパーからすっとでていきました。



やれやれ。



しいちゃんはたまにこんなことがあるんだけど、



私は1つ気づいたことがありました。



店員さんにいくら見られていても、私は恥ずかしくなかったこと。



しいちゃんが外で困らせると、



昔は恥ずかしくて困ってたんだけど、



今は落ち着いて対応して、



人目を気にしないでいられるのです。



私はたくましいおかあさんになったなあと思いました。



それからドライブに行き、開店時刻になったから、



「しいちゃん、Tスーパー行く?」とたずねると、



「行かないよ、Bスーパーいくの!」といつものBスーパーの名前を連呼しました。



(なんだい、行かないのかい!)



と突っ込みたくなりました。



でも開店前の一悶着のおかげで、



私はまた少したくましくなりました。