私、全然悪くなかった! | 明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

明るい自閉症しいちゃんと私のときめき生活

重度の自閉症しいちゃんだけど、とても明るい女の子です。
私もしいちゃんにたくさんパワーもらってます。
子育てにちょっと疲れてしまった方にぜひ読んでいただきたいです。

しいちゃんは28才の女の子です。


自閉症で知的障害があります。


明るくて笑顔がかわいい女の子です。



私はしいちゃんのおかあさんで、55才のシングルマザーです。



私はメールカウンセリングを受けています。



メールカウンセラーゆみさんにお世話になっています。



私の人生はしいちゃんが障害者であることも霞んでしまうほど、いろいろなことがあり、



今までよく生きてきたなと思うこともあります。



前回の電話カウンセリングでゆみさんが、



「人の容姿のことを言う人間はろくな人間ではない」



と私に言いました。



私がひどく落ち込んでいたときに、私にかけてくれた言葉でした。



私はこの言葉を、



(そうなんだな…)



と受け止めて、ゆみさんの言葉がずっと心の中に残っていました。



そして後日、私が大好きな作家さんワタナベ薫さんが、



「あなた、通りがかりの人にブスって言いますか?」



というブログを書いていました。



ワタナベ薫さんは私と同い年で、とてもきれいな女性です。



でもSNS上では匿名をいいことに、



「ブス」とよく言われるのだそうです。




薫さんはひどいコメントもネタにして、ブログを書いてしまう人なんだけど、



私は「人にブスって言ってはいけないよな」と思い、



(私って人にブスとか言ったことないよな)



と確認しました。



そして元女優の君島十和子さん。




最近はテレビでも美容家として人気なんだけど、




私は超美人だと思いますが、十和子さんは



「私は小鼻が大コンプレックスなんです」



と言っています。



とてもきれいな人だから、



(どこがコンプレックスなんですか?)



と私は思うのだけれど、十和子さんがそう言うのだから気にしてるんだと思います。




そして十和子さんのSNSにその鼻のことを揶揄するコメントが入ったのだそうです。




十和子さんはインスタで、



「人の容姿を言うときには、優しい言葉で言いましょうね」



と悲しそうに話していました。



ゆみさんにかけてもらった言葉を思い出しました。



「人の容姿のことを言う人間はろくな人間ではない」



その通りだと思いました。



私は今まで、「バカ」「ブス」「死ね」と言うひどい言葉を一通りかけられてきました。



「バカ」は頭が悪かったから仕方ないなと受け止めていたけど、



しいちゃんは知的障害があるけど、私はしいちゃんのことをバカだとは思いません。



人のことを頭が悪いからって、バカって言える人って最低だと思います。



他の言葉を知らない「おバカさん」だと思います。



「ブス」は結構キツくて、幼い頃はじめて言われた場面も忘れられません。



でも今思い出すと、私のことブスって言った人は外見も内面もブスでした。



かわいい人や、美人な人は、私のことをブスとは言いませんでした。



超がつくくらい美人な人って、人の容姿には寛大なのです。



私の経験上、これは男性には当てはまらず、イケメンや二枚目には残念ながら、人にブスって言う人います。



そういう人のことを見かけだけの残念な人っていうんだと思います。



でも私の亡くなった父は、若い頃、村一番の二枚目と言われていましたが、私が外見のことで悩んでいると、



「他人の外見はとやかく言うものではない」



とよく言っていました。そして私が頭がよくないことも、



「お父さんの子だからしかたないなあ」と私が勉強ができないことを叱ることはありませんでした。




私はそんな父のことを誇りに思います。




「死ね」は母からよく言われた言葉で、私は存在していていいのかと本当に悩んだけど、



どう考えても言った母が人間として未熟すぎたと思います。



私はひどい言葉を浴びせられ、自分に自信のない人間になってしまったけど、



よく考えてみたら、悪いのは私ではなくて、間違いなく言った人だと思います。



ろくでもない人間の言ったことを気にしたり、




それで卑屈になったりするのはもうやめたいと思いました。



そんなのもったいないと思いました。



私は人に言われるほど、ブスでもなければ、バカでもない。



死んだ方がいい人間でもない。



頭は少々悪いけど、それは愛嬌として、



この顔を大切にして、堂々と生きていきたいと思いました。