自閉症で知的障害があります。
明るくて笑顔がかわいい女の子です。
金曜日の夜中のこと。
私はぐっすり眠っていたのですが、
突然咳き込んでしまいました。
するととなりに寝ていたしいちゃんが、
寝返りを打って、私の方を向いてくれました。
そして私の背中をさすってくれました。
私はジーンとして、
「しいちゃん、ありがとう」
と言いました。
しっかりしいちゃんです。
するとしいちゃんは、夜中とは思えないほど元気よく、
「おしり、サラサラ!」
と言いました。
「おしり、サラサラ」というのは、
しいちゃんは自分のことが赤ちゃんと思っている時があって、おしりがサラサラしていることが、とても大切なことだと思っているのです。
私は「しいちゃんのおしりはサラサラしているよ」と言いながら、しいちゃんのおしりをさすりました。
甘えん坊しいちゃんです。
そしていつの間にか、二人でまた眠ってしまいました。
何でもないけど、幸せな夜でした。