私はこの四月で透析27年目に入る。どうしても言っておきたいことが二つある。 

 一つ目はドライウェイトは必ず守ること。
二つ目は透析五年間は激しい運動を抑えることが大事である。

  一つ目のDWは必ず守ることについてだが、透析導入後、二ヶ月間でシャントを潰してしまった。私は今でもエアコンは使用していない。頭からエアコンを使わないのではなく、使う機会があれぱ使うのだが、使う機会がないのだ。エアコンも設置してある。ただ、透析導入前からエアコンを使用していない。35年以上は使っていなく、暑さに強い身体になった。暑さを認識していない身体になったと言い換えることも出来る。夏場は汗で体重コントロールしている。だから、夏場は大好きだ。

  透析導入時は、大概の人が尿が出ており、特に私の場合はエアコンをかけていないので、DWよりも1kgほど軽くなる。頭では分かつていても、体重を短時間でDWに戻すのは並大抵のことではない。病院では尿が出ていない人が殆どであり、今はそんなことはないと思うが、どうしても見落とされがちになる。私のケースはレアケースなので余り参考にならないが、頭の隅に置いていて欲しい。因みにシャントは三回目のものを使用している。

  二つ目の行動を抑えることについてだが、その前に透析五年後の生存率をご存知だろうか?今は60%だそうだが、私の知った10年前頃(?)は50%だった。透析技術が上がったことによるものだろうが、案外知られていない。私は運動をかなりやっている反面、罪深いこともやっている認識を持っている。

 元々、生まれが貧乏であり、三男坊の私は上の兄貴達の自転車の後を小三の頃から走って付いて行き、新聞配達をしていた。おかげで中1から駅伝でレギュラーで走っており、中3では産まれた延岡ではベスト3に入るほどになっていた。 

 透析一年目はビールも一滴も飲まず、ただ、ウォーキングだけはしていた。透析二年目から福田公園一周(約2km)をタイムトライアルしていた。それも週4回。翌年は週三回と段階的に下げていき、最後にはタイムトライアルは止めた。体調が悪くなって止めたのではなく、運動やり過ぎを懸念してのことだ。体重も殆ど増えていかなかった記憶がある。故に、私みたいな負荷の高い運動をしていなくても、安易に負荷の高い運動をしていたら、長生き出来るものも長生き出来なくなるのだ。そういう意味では罪深いことをしていたと思っている。 

 因みに、水島協同病院での透析五年未満が20人弱いるので、会員以外を含めると40人弱いることが予想される。
最近は体調が思わしくなく、今年はまだ9座しか登れていない。腎友会役員のなりてがいなく、緊急避難的に役員になった。名簿から誕生月や表彰対象者を引っ張りだす工夫をした。最近、人の話が聞こえず致命的な状態だが、一年間は頑張っていきたい。