「モーラステープって、ドラッグストアでも売ってますか?」
30代くらいの女性のお客様に質問を受けました。
モーラステープとは、医療用医薬品の湿布薬であり、
整形外科領域において非常に多く処方されています。
モーラステープの他に、モーラスパップも販売されています。
モーラステープ/モーラスパップには、
Nsaids(非ステロイド性抗炎症薬)であるケトプロフェンが配合されています。
ケトプロフェンが配合されている外用の市販薬は、
現在販売されています
(うちのドラッグストアにはありませんが)
テイコクファルマケアから販売されている、オムニードパップがあります。
ただし、
オムニードにはパップ剤しか販売されていないので、
モーラステープと同じ薬は、市販ではありません。
現在、ケトプロフェンが配合された市販薬はこのオムニードパップ1種類のみです。
あまり見かけないので、取り扱っている店舗は少ないかもしれません。
お客様は、
「テープが欲しかったんですけど、
販売されてないならしょうがないですね。」
と言って帰って行かれました。
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さて、整形外科領域では非常によく使用されるモーラステープですが、
実は光線過敏症の副作用がよく起こることが知られています。
光線過敏症とは、
湿布薬を貼っていた部分に日光が当たることで起こる、一種のアレルギー反応です。
貼っていた箇所が赤く腫れあがったり、湿疹や痒み、時には膿を持つこともあります。
湿布薬をはがしてから数週間から数か月()経ってから症状が起こることもありますので、使用後もしばらくは注意が必要です。
ボルタレンテープ(ジクロフェナク)でも光線過敏症が起こることがありますが、
頻度としてはモーラステープのほうが圧倒的に多いようです。
(それぞれの発現頻度は、データがないのではっきりとした%はわかりませんが。)
こうした理由からでしょうか、市販で取り扱っているお店が少ないのは。
逆に、病院ではよく処方されるのは、
湿布薬で唯一、関節リウマチの効能があるからかな?
(ボルタレンテープや、ロキソニンテープ/パップには関節リウマチの効能はありません。)
もしくは、昔から広く使われている薬なので、
モーラステープじゃなきゃ、っていう患者さんが多かったりするのかもしれません。
ともかく、もしモーラステープが病院で処方された場合には、
くれぐれも光線過敏症にお気を付けください
本日は以上です(*^▽^*)