風邪薬を服用していて、のどが痛いから、さらに飴をなめたいという方は多いと思います。
今回は、風邪薬とのど飴・トローチの併用についてまとまたいと思います。
さて、タイトルの浅田飴を風邪薬と併用できるかどうかについてですが、
答えはNOです
浅田飴には、4種類の生薬成分を主成分とする通常の浅田飴と、dl-メチルエフェドリン塩酸塩などの3種の有効成分を含む浅田飴せきどめの2種類がありますが、
いずれの添付文書にも「ほかの鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬と併用しないでください。」と、記載されています。
浅田飴の成分:キキョウ根、トコン、マオウ、ニンジン
浅田飴せきどめの成分:dl-メチルエフェドリン塩酸塩、クレゾールスルホン酸カリウム、セチルピリジニウム塩化物水和物
浅田飴せきどめに含まれるdl-メチルエフェドリン塩酸塩は、ほとんどの風邪薬に含まれています。マオウの主成分もエフェドリンであるため、風邪薬と併用すると過量になってしまい、副作用が現れる確率があがるので、併用することはできません。
一見、普通ののど飴と同じに見えるので、注意が必要ですね
ちなみに、浅田飴はアレグラなどの抗ヒスタミン成分の単味製剤と併用することは、問題ありません。
-----------------------
さて、ほかののど飴・トローチと風邪薬の併用についてもまとめたい思います。
まず、医薬品には指定されていない、医薬部外品や指定医薬部外品ののど飴・トローチと、風邪薬と併用することは問題ありません。
指定医薬部外品:大正製薬のヴィックス、日本臓器製薬のアイストローチなど。
一部ネットから画像借りました。
いずれも、殺菌成分であるセチルピリジニウム塩化物のみが入っています。
そして、第2類医薬品や第3類医薬品に分類されるトローチやのど飴については、
「せきどめ用」などと書かれているようなものには注意が必要です。
せき止め以外の通常のトローチ・のど飴に含まれる有効成分は、
抗炎症成分であるアズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、塩化リゾチーム
殺菌成分のセチルピリジニウム塩化物
生薬のキキョウ、セネガ
などです。
これらの成分のみを含むトローチ・のど飴と、風邪薬を併用することは問題ありません。
大正製薬のパブロントローチAZ、興和のコルゲンコーワトローチです。
これらは風邪薬と併用することができます。
それでは、風邪薬と併用できないトローチ・のど飴についてですが、
浅田飴と同じようにdl-メチルエフェドリン塩酸塩を含むものは併用できません。
また、鎮咳成分や抗ヒスタミン剤を含むようなトローチ・のど飴も併用できません。
第一三共ヘルスケアのペラックスイート、ルルメディカルドロップはdl-メチルエフェドリン塩酸塩を含有します。
武田薬品工業のベンザブロックトローチは、鎮咳成分であるデキストロメトルファンフェノールフタリン塩を含有します。
大鵬薬品工業のペレックストローチは、抗ヒスタミン成分であるマレイン酸クロルフェニラミンを含有します。
よって、これらはすべて風邪薬と併用することはできません。
けっこう併用不可のトローチありますね(;^_^A
本日は以上です!
よかったら参考にしてください