心優しい愛あふれるあなたへ



実話です。

ある教師のお話です。

※blog掲載許可いただいております※


🍎🍎🍎🍎🍎


女性は、もうすぐ60歳。

早期退職しましたが、教育委員会から依頼があり、非常勤講師になりました。

もう、三年目です。


本当は気がすすみませんでした。

教師の間でも、情けないことに、

いじめがあります。

女性は、うんざりして辞めました。

でも、家族を亡くし、寂しくなり、考え直しました。

必要とされているならばと。


週4回勤務としてもらいました。

仕事は、小学校へ行き、

担任のアシスタントです。


この4月から、ワクワクするようになりました。出勤し、教室に行くと、思わず見つめてしまうのです。


実は、ひとりの男子児童です。

今は、外国で働くたったひとりの息子の小さな頃にそっくりなのです。

もちろん、誰にも言わず、わけへだてなく接しています。

教師ですから!


その男子児童は、痩せていて、病弱なため、小柄です。

が、とにかく一生懸命。

そこが、またいとおしい。

女性は、だいたい、教室の後方にスタンバイしています。


男子児童は、

まるで、小さな王子様です。

時々、振り返って、

にこりと笑うのです。

冷静に冷静にと、自分に言い聞かせますが、一人息子と小さな王子様の笑顔が重なります。

寂しい一人暮らしの女性は、

嬉しくて涙が出てくるのを

ひたすら我慢。


個人面談がありました。

担任も、その男子児童のひたむきさを、両親に伝えました。

似た者同士の夫婦である両親は、笑顔いっぱいで帰って行きました。

病弱で心配がたえず、いつもハラハラしていたそうです。両親の帰っていく後ろ姿には、安堵と幸せが満ちあふれていました。


女性は、担任に遠慮し、言えなかったことがあります。

幸せをいただいています、ありがとうございます~と。


最近のこと。

時々、出かけるスーパーで、その両親を見かけました。

躊躇し、

駆け寄る勇気が出ませんでした。



その日、息子から電話がありました。

女性の健康を気づかい、いろいろ質問してきました。

思わず、男子児童の話になりました。


息子が言いました。

『まるで、小さな王子様』と、

女性が言うと笑って言いました。

「僕は、成長しすぎた、大きな王子鞘かなあ」


そして、続けて、静かに言います。

「お母さんが幸せをいただいているって、なんで言わないの?」

「遠慮しすぎだよ。事実なんだから」

「良かったね、お母さん。

出会えるって、素晴らしいよ!」


そうよね、息子の言うとおり。

今度、ご両親に話してみよう。

女性は、心のなかでつぶやきます。


そう、何も、ひいきをしているわけでもなく、非常勤講師として、観察し、安全安心な学校生活をと働いているのです。

そこに、我が子とそっくりな、

小さな王子様がやってきて、

勤務の励みになっているのです。


まさか、この年齢になり、いとおしい小さな王子様と出会えるなんて。。。。。

なんて嬉しい、神様からのプレゼントでしょうか。

孤独が嫌だから非常勤講師になったのに、神様はプレゼントをくださった。


まだまだがんばりたい、女性でした。





みーんなで幸せになりましょう。


🍎🍎🍎🍎🍎


暑くなります。

京都は35℃?


あんみつ氷食べたい。

でも、外出したくない。






🍎🍎🍎🍎🍎



🍎🍎🍎🍎🍎


出町桝形商店街の?言葉。




🍎🍎🍎🍎🍎


お読みいただき、

ありがとう存じます。

皆様、お健やかに。

では、また。

ごきげんよう。


白胡椒でした。