先週ハローワークから応募いただいた方3名と面接をした。

今回の募集は営業事務職の中途採用1名。

ハローワークにて募集を開始した初日には、朝から電話が鳴りっぱなしで、40名を超える方の応募があり、

3日目で取り敢えず募集を打ち切りにした。

書類選考をさせていただき、3名の方と面接をした。

3名とも会ってみると本当に一生懸命さが伝わってくる。

厳しい就職活動の真っ只中で、3名とも春に派遣職を失ってしまっている。

お母さんと二人暮しで、お母さんの面倒を見ている方、二人のお子さんを一人で育てている方、入社した会社全て倒産してしまった方、3人とも面接では、決してこれまでの愚痴を言うことも無く、現実を受け止めて謙虚な姿勢で仕事を探している。

そして職歴をみると、とても勉強家で且つ優秀である。

そんな彼女たちが就職に苦労しているひとつの要因は年齢であろう。

でも我々が欲している人は、他社での経験と知識。

小さい会社では、時間を掛けて仕事を教えている余裕がない。

だから少々年齢が高くても、経験があり、一を言えば十を知るくらいの人が良い。

できることなら全員採用してあげたい。

彼女たちの生活を少しでも楽にしてあげたい。

贅沢も出来ず、明日の生活の不安も抱える中で、精一杯の笑顔をみせて、初めて会った小さな会社の面接官に少しでも良い印象をもってもらおうとしている。

職を失う恐怖を知っている彼女たちは我慢強く働いてくれるに違いない。


週末にいろいろと悩んで決めた1名と今週末に最終面接と条件提示をする。

仕事をしてもらうという観点ではなく、一緒に仕事をしやすいだろうという観点で選定した。


採用できなかった二人には、もっといい会社が見つかってくれることを祈る。

今日は月1回の各グループ会社代表が集まる代表者会議。

会議といっても月次の業務報告会なのだが、赤字会社は肩身が狭い。

取引先数は順調に目標に近づきつつあり、売上も前年比200%を超えている。

しかし、押し付けられた新規事業分野がまだ起動に乗っていないため、利益を生み出せていないのだ。

入社して間もない頃に、何がなんだかわからずに断ることも出来ずに事業計画を作成させられ、担当者にさせられる。

押し付けて逃げた本人は、他のグループ会社の代表となり冷ややかな眼でこちらを見ている。


苦労、苦難、困難を乗り越えなければ成長はしない。

登校拒否になった息子にも同じことを言っている。

私も頑張らなければ息子も立ち直らないだろう。


力を付けなければ・・・。

まだまだ勉強、自分を信じて頑張ろう。

やれることは何だ?やらなければならないことは何だ?

着実に。



昨日、映画「沈まぬ太陽」を見た。

渡辺謙演ずる責任感あふれる「恩地」にサラリーマンとしての生き方を自分とダブらせてみる。

恩地は会社からの圧力にも、上司からの嫌がらせにも屈せず逃げることをしない。

まさにサラリーマンの男の中の男。


しかし簡単に失職し、転職、昇給もままならない今の日本の状況と比べると、政府お抱えの航空会社は当時は倒産の不安もなく、おそらく給与も平均以上の中で生活の不安はなかったのだろうなぁーと、うらやましく見てしまう。

赴任地での服装を見てもいい服着てるし、きっとお金に困ることはないのだろうなぁーと。

もちろん恩地は東大出のエリートであり、仕事のできる男なので、私がその立場で同じことができるわけがないのだが。

私が大手企業のグループ会社の管理職だったころは、我慢さえしていれば生活に困る収入になることはなかった。

しかし安泰だと思っていたその会社も事業リストラで所属していた事業部は外資に売られ、失職してしまった。

そして3年間いろいろと渡り歩いた結果今の会社に拾われたのだ。

未だ家族(6人)を養うに十分な収入はなく、ギリギリの生活が続いている。


会社の来年はますます厳しくなりそうだが、「沈んでしまった自分」を再度昇らせるために知恵を絞り、行動するしかない。


自分が他人より劣っている人間でないことを自分で確認し、自分に言い聞かせながら。