今回の作品はこちら。





「ザ・ホエール」


この作品を映画館で観ていたら
しばらく席から立ち上がれなかった
だろうなと思いました。


何かがマインドにドーンと
直球でキテしまうと。


感動したとか良かったとかを
軽く飛び越えてしまってしばし
フリーズしてしまうのです。



この作品は幸い家で観たので
しばらく圧倒的で強烈な余韻をイスに
座りながらずっとずっと好きなだけ
味わっていました。



子どもの頃に周りの大人たちや学校で
よく言われませんでしたか?


人は外見ではなく中身なんだよ
外見で人を判断するのはやめようね。



しかしながら実際は
デブとかブスとかバカ(コレは中身か)
なんてカテゴライズされながらも
しながらに生きてきた。



当然に
イケてる人
イケてない人
成功している人
失敗したっぽい人
等を外見だけで簡単に
決めつける事が出来る様になった。



成功失敗の定義は人によって
違っていても一般的に外見だけで
瞬時に判断する刷り込みはされて
しまっている様に感じる。


結局見た目や肩書きなどが
重視される世の中の生きにくさから
精神世界に旅をした時でさえも。


人は中身(内側)が外見に現れます。

身なりを整えていない人や真っ黒の服を
着ている人は波動が下がります。

心身共に健康な人は太っていません。
生活態度のダラシナサが外見にハッキリと
出てしまうのです!



わざと斜めに構えて意地悪に
ピックアップしてみましたが
中身の心を取り扱うハズなのに
本当にこんなことしか言ってない人が
いたりするんですよ。



言っている意味を素直に
聞く心もちゃんと持ち合わせて
いるので彼らが悪意を持って言っている
のではないのもわかるんです。



でも内側(中身)の探求の
精神世界でもどうやら人は
見た目で決まっちゃったりするらしい。



その界隈からすっかり離れても
ずっとずっと自分の立ち位置が
見つけられずにさ迷っているような
感覚を今でも時々感じながらに
生きていました。



そしてちょうどそんな時に
この作品の中の主人公チャーリーに
出会いました。


チャーリーが深い深い悲しみと
寂しさと罪悪感を食べ物と一緒に
飲み込み続けている姿は丸っきり
人生を諦めた人にしか見えなかった。



映画冒頭のシーンでチャーリーを
見た瞬間に嫌悪感すら感じてしまった
ぐらい強烈な雰囲気が画面全体を
包んでいた。


映画が進むにつれて
チャーリーの中身(性格)が
穏やかでユーモアがあり繊細な人
だということがわかってくる。



周りの人にポジティブな言葉を
かけ続ける姿に、チャーリーの
【魂】が少しずつ見えてくる。



チャーリーは生きることを
魂を隠さずに剥き出しで大切な人に
向き合うことを
全く諦めてはいなかった。



その瞬間に昔の人たちが
言い続けていた人は外見ではないよと
いう言葉の本当の意味が見えてきました。



人は【魂と魂】のふれあいがしたくて
この地球に落ちてきたんだなって。



知識がついて賢くなってくると
人に振り回されない様に生きる能力を
身に付け始める。



振り回されたり心を乱されない様に
する生き方はこの世では間違いなく
必須項目ではあります。



しかしながら守りに入るあまりに
いつしか人を魂で見ることをすっかり
やめてしまっていたり。


魂のままで向き合える人と
心を開かないで過ごしたりしている。



でも人は魂と魂のふれあいが
したくてこの地球にわざわざ
落ちてきたのかもしれないと
本気で思う。



振り回されたり
感情を揺さぶられたり
バカにされたりして深く傷付いた
思い出も魂がぶつかった(ふれあった)
証拠じゃないか。



それがあったから今があるんじゃないか。



それがなかったら
チャーリーのことを魂で見ること
なんて出来やしないじゃないか。



この映画が素晴らしい作品に
なったのはこの映画を作ってくれた
全ての人が魂と魂で一生懸命に
ふれあって来たからじゃないか。



この映画を見て魂が揺さぶれたなら
あなたも誰かと魂がふれあって来た
からじゃないか。



全ての事にムダはないよ
人を外見で判断してはいけないよ

この言葉をどこかでずっと
薄っぺらく感じていましたが。


薄っぺらいのは自分自身で
人生の流れの中でその言葉の
奥の奥の奥の深い部分に到達
してみやがれよってことなのかもと
思い始めています。



チャーリーが
飲み込んで溜め込んで
本気で向き合ってぶつかって
周りの人たちとの魂が触れ合った姿に
息をのむほどの強烈な美しさを見た。


自分は自分の人生しか
生きることが出来ない。


でも誰かの人生を深く間近で
体験したかの様に感じることが
出来る映画に時々出会える時があります。


この作品もそんな数少ないうちの
1つではないかなと思います。



チャーリーを演じた
ブレンダン・フレイザーは
映画「ハムナプトラ」シリーズの主演を
演じたあのカッコいい俳優さんです。




(画像はお借りしてきました)


ワタクシメが良く見ていた彼は
ちょうどこの頃です。



スター街道まっしぐらだったハズの
彼はその後、離婚やセクハラ問題に
アクションシーンを演じ続けたことによる
体の不調にみまわれて心身のバランスを
崩してしまいしばらく映画界から
消えてしまっていました。



彼は映画界隈の大御所の男性に
セクハラをされてそれを断った為に
映画に出させてもらえなくなって
しまった様でした。



もうキャリアも絶望かと
思われるくらいの苦難を乗り越えた
彼だからあのチャーリーが
演じられたのだと思います。


演じたというよりも彼は
チャーリーでした。


彼はこの役で
アカデミー賞主演男優賞を
とりました。


これからまたブレンダンの映画が
観られるのがとても楽しみです。



お時間ございましたら
出来たら1人でゆっくりと観て
いただきたいなと紘的には感じました。




最後まで読んでくださり
ありがとうございます✨