子供の頃
作文を書くことが好きでした。




これは今でもそうなのですが
自分の正直な気持ちを正しく言葉にして
話すことが苦手なんです。




子供の頃は本当に伝えたいことが
上手く相手に伝えられずに誤解されたり
母上にはよく言い訳ばかりと怒られました。




先生には早口過ぎて聞き取れないと
言われることもしばしば。




でもその思いを文章にすると
スラスラと正直な気持ちが表現
出来ることに気がついた時に
書くことが好きになりました。




読書感想文や道徳の時間の作文を
書くことが大好きでした。




しかしながら。
先生からその作文が戻って来る時には
赤ペンの修正だらけで真っ赤になってる。




  真っ赤になっていない作文や
「上手に表現出来ていますね。」などの
  先生からのお褒めの言葉がある友達まで
  いるのに。




何でも正しい作文の書き方
なるものがこの世には存在するらしく
私の作文の文法はめちゃくちゃ
らしかった。




毎回、毎回、真っ赤になって
帰ってくる作文を見ていたら
何だか恥ずかしくなってきて。




好きだけど正しく書けないのなら
書かないほうがいいと思うように。




「好き」という気持ちで
咲いた花はすっかり萎んで
しまっていました。




高校生の頃に年に1回発行される
全校生徒の代表が色々な題材について
書く作文や絵の文集が好きでした。




普段は話すこともない先輩や
同級生や後輩の気持ちが書かれた
作文を読むとその人を少し知ることが
出来た気持ちになって興味がわきます。





こんな面白い文章が書けるなんて!と
感激してその人を休み時間にこっそり
見に行ったこともあるくらい(笑)





その文集の中でもとびきり
好きだったのが「映画」が
題材の作文でした。





私も映画が大好きだったので
自分の好きな映画について語れる
作文を読む度に羨ましいなぁ~と
うっとりでした。





休み時間は図書室に行くことが
多かったので、図書室の先生と
映画についてお喋りしたりすることも
あったのですが。





3年生の後半にその先生から
1枚の原稿用紙が届きました。





文集に載る「映画」について
書いてみてと。





図書室の先生が文集に出す
作文を書く人を選んでいたことを
それまで全く知らず。





密かに憧れていた「映画」の
作文を自分が書かせてもらえるという
セレンディピティなことが。





学校の帰り道に嬉しくて嬉しくて
心の中で小躍りしながら帰った記憶を
今も覚えています。




だって好きな映画について
書いた作文を誰かに読んで貰える機会
なんてそうそうない。




大好きな気持ちを原稿用紙1枚に
込めることがものすごく大変なことも
この時に知りました。




何回も何回も書き直していて
完成した時にふと思い出したんです。




私の文法はめちゃくちゃで
正しく書けないと知った小学生の頃の
真っ赤な原稿用紙を。




私の作文が変だったら恥ずかしいと
当時1番の相談相手に見て貰いました。




母上は私の作文を読むなり
文法がめちゃくちゃだと言いました。




本来なら中盤のクライマックスに
くる文章が1番先にきてるのは間違って
いておかしいと。




やっぱり私の文章は変なんだと
知ったショックと明日提出しなくては
いけない焦りから母上の訂正を
全部素直に受けながら書き直しました。




提出できてホッとした瞬間に
再び咲いたあの「好き」の花は
すっかり萎んでいました。




その文章はもはや私の言葉ではなく
母上の言葉になっていたから。




その文集は今でも実家にあります。
見ると毎回泣いていました。




Mなんで引きこもりの時に
ワザワザ見て泣くを何回繰り返した
ことか(笑)




涙の理由はマジでマジで
ツマンネー作文になってしまっている
からじゃないんです。




正しい文法なんかどうでもいい
ではないかと、自分を信じてあげられ
なかった当時の私が切なくて。。。




それが数年後。。。
もっと切ないことが起こるんです。




母上が友達に書いていた手紙の文章の
「、」や  「 。」がなんだか多過ぎて
おかしい気がするから読んでみてと
突然に渡された時でした。




「。」などの多さには特にびっくり
しませんでしたが、それ以上に衝撃
だったのがあまりにもツマラナイ文章
だったからでした。




これって仲の良い友達に
出すんだよね?と再確認したぐらい
ツマラナイ手紙だったんです。




例えるなら回覧板で回ってくる
色々な行事の「お知らせ」の文章と
言えば伝わるでしょうか?




今年も初夏の香りが~とかの
お決まりの書き出しの文法なんて
普通にすっ飛ばして行事の中止を知らせる
箇所だけインプットしてすぐに回す
あのお知らせの文章です。




もしかしてお母さん
手紙書くの好きじゃないでしょ?




と聞いてみたら文章を書くのが
得意ではないとの返答が。。。。




あの時に私は大きな大きなミスを
おかしていたことにこの時に気が
つきました。




大好きな文章の相談を
文章が苦手な人にしていたことに。





相談する相手を間違えると
負わなくて良かった傷をワザワザ
自分で自分につけることに
なりかねないんですよね。




面白い映画が知りたかったら
映画が好きな人に聞きますよね。




楽しい恋愛がしたければ
楽しい恋愛をしている人に。




離婚したければ
離婚した人に。




結婚生活を楽しく過ごしたいなら
結婚生活を楽しく過ごしている人に。




一歩踏み出したいなら
一歩踏みだした人に。




特定のツライことを乗り越えたければ
それを乗り越えたことがある人に。




母上は娘に相談された為に
苦手だとは言わずに一生懸命に
作文を教えてくれて。




娘は文章が好きなクセに
信頼している人がそれが苦手と知らず
一生懸命に素直に聞いた。




手紙が下手くそな母上と
自分を信じるのが下手くそな娘。




1番の相談相手が相談内容によっては
良き相談相手にはならないパターンも
あるということをここで知りました。




切ない思い出の1つです。




なんて事ない出来事ですが
私には思い出すだけで毎回喉と心臓が
ギュッと締め付けられる様な苦しい
思い出でした。




そんなこんなをやっと
文章に書けるまでに消化されまして。




消化出来たのはこのブログを
書くようになったからだと思っています。




ただ文章が書きたかったら
ノートにこっそり書いていれば
いいんですよね。




でもどうしてもどうしても
その書いた文章を誰かに読んで
欲しかった。




私のブログは沢山の人に
読まれているワケじゃないのは
知っている。




でも毎回読んでくれている方が
いるのも知っている。



そして愛あるコメントをいただく
こともある。



その人達の気持ちが私の中の
小さな私を癒してくれた。




その感謝の気持ちや
嬉しい気持ちは文章でもうまく
伝えられないほどに大きいです。




言葉に出来ない
そして文章にも表現出来ない
思いもあるんですね。





いつもいつもイイねや
愛あるコメントをありがとうございます✨
毎回とってもとっても嬉しいです。









先週、中之条 山の上庭園という
場所に行きました。




沢山の花やハーブが咲いていて
蝶々やトンボが沢山飛んでいて
夢の様に気持ちが良い場所でした。




ですが花の写真を撮るのを
すっかり忘れました。




お店にはハーブティーや
香りのスプレーなども販売されていて
美味しいランチやソフトクリームも
食べられます。











最後まで読んで下さり
ありがとうございました。