引きこもり3年目くらいの時。
もしかしたら私は「うつ」なのかな?
と思った。
図書館で借りた本を見てみると
自分の症状にピッタリだった。
【ただ1つをのぞいて】
本には「うつ」の症状として、
「食欲不振、体重の減少」
とありました。
これだけはどうしても当てはまらなかった。
「食欲増進、体重増加」
私の症状は全くの真逆だった。
私はこれ以上引きこもり続けるのは
限界だと感じていて、もし薬で治るなら
飲んででも社会復帰したいと思っていた。
母にその事を言うも、ただの「甘ったれ」
という診断になるから、恥ずかしいから
やめてくれという。
私も確かに体重が引っかかていた。
もし病院に行って、先生に失笑でも
されたら、立ち直れるかわからない。
またいつもの生活に戻る。
真夏の8月。
昼間2時過ぎに暑さで目が覚める。
家族はみんな仕事か学校に行ってる。
誰もいないキッチンでどんぶりにご飯
をてんこ盛りにする。
回りを見ておかずになりそうな物を探す。
レトルトのエビチリのソースがあった。
それを温めてご飯にぶっかける。
もちろん海老なし。
もう、美味しいか美味しくないか
なんて事はだいぶ前に忘れてる。
とにかく濃くて食べやすい味の
お腹がふくれる物ををただ無心で口に
運ぶだけ。
お腹が空くと不安感が増して発狂
しそうになる。
とりあえずお腹がふくれていれば
絶望感はそのままでも不安感は消える。
さみしいのでテレビをつける。
ちょうどワイドショーの特集をやったいた。
真夏の海の浜辺で一般人にレポーターが
インタビューをしていた。
水着で女の子達が楽しそうにしていた。
「22歳でーす🎶 最近彼と別れました(笑)」
と話していた。
同い年じゃないか………………
水着は中学のスクール水着で卒業している。
男性と2人きりで喋ったこともない。
彼氏ってどんなものかも想像できない。
愛されるってどういう気持ちになるのか……
手をつなぐってどんな気持ちになるのか……
そんな事を考えながら、エビチリ丼をただ
口に運ぶ。
あっという間に食べ終わりキッチンに
向かう途中に、居間にある鏡に自分の
姿がうつりこんだ。
自分自身をじっくりと眺めてみた。
セリ出た大きなお腹、隙間のない太い脚
二の腕は半袖が破けそうなくらいの太さ。
スプーンをくわえた口の下には立派な
二重あご。
目はこの世で1番愛してあげなくては
いけない自分自身に向かってまるで
「死ねばいいのに」
とでも言っているような目をしていた。
自分でもこの姿を愛せずにいるのだから
これを愛してくれる人がいないのはよく
わかっている。
悲しいとか悲しくないとかも、
もうどうでもよくなっていた。
自分でも、もうこの自分をどうしたら
良いのかすらも考えられなくなっていた。
そういえばもう何年も体重計に
のっていないことに気がつく。
今私は何キロあるんだろう………………
もうショックとかもうける事はないだろう。
体重計にのってみる。
あれっ?体重計壊れてるのかな?
変な数字になっている。
もう1回のってみる。
全く同じ数字が出る。
えっ⁉………………ええっ⁉…………
数字は「95,5」キロとあった。
ちなみに身長は155センチである。
もうすぐに100キロになるってこと?
その後何度も体重を計るも数字は全く
変わらなかった。
引きこもり3年目、22歳のある夏の日
の午後の出来事でした。
つづく…………