『痛い』という感覚
できれば、ナイに越した事はないし、泣くに泣けない痛みってありますよね
実は痛みに対する表現は民族や文化の違い、気分や心の健康度などによっても
大きく変動すると言われています
これは、『ソーシャル・リファレンシング』と呼ばれるものです
一概には言えませんが、傾向としては、アジアや北欧の人たちは痛みに対して我慢強く
逆に、イタリアやアメリカ・ユダヤ系の方々はオーバーに表現すると言われています
頭痛の鎮痛剤として使われる『アスピリン』をアメリカ人は日本人の約3倍も使うと言われています
実は痛みに対する表現は民族や文化の違い、気分や心の健康度などによっても
大きく変動すると言われています
これは、『ソーシャル・リファレンシング』と呼ばれるものです
一概には言えませんが、傾向としては、アジアや北欧の人たちは痛みに対して我慢強く
逆に、イタリアやアメリカ・ユダヤ系の方々はオーバーに表現すると言われています
頭痛の鎮痛剤として使われる『アスピリン』をアメリカ人は日本人の約3倍も使うと言われています
アメリカでは痛み=悪いものという事で、とにかく早く取り除く事が良いとされているからです
我慢強いと言われている日本人とはお国柄的に違うという事ですね
『お腹を痛めて産んだ我が子』などと、そこに意味や愛情を見出す日本人に対して
アメリカでは徹底的に痛みを排除しようとするため95%の人が無痛分娩を選択するそうです
また、大きな傷を負った兵士たちの多くが、治療のためのモルヒネを必要としなかった事に対し
戦後、同等の傷を負った患者の多くがモルヒネを必要としたことがあるそうです
これも、精神的な安堵感が痛みよりも勝っていたからだと考えられます
大怪我をしてしまった事で、ようやく爆弾が飛び交う戦場を離れ、やっと故郷に帰れる
そんな安心感の方が痛みよりも勝っていたというわけです
そんな安心感の方が痛みよりも勝っていたというわけです
(『皮膚感覚の不思議』山口 創 著より)
でも、本当にすべての痛みというものは、無駄で不必要なものなのでしょうか
答えはNOです
痛みそのものが実は、治癒反応だからです
治癒のメカニズムで、体内に破損箇所ができると身体は血流を高めて
患部にたくさんの血液を送り、元の状態に戻そうとします
血液をたくさん送り込むためには、血管を拡げなくてはいけないため
プロスタグランジンやアセチルコリンといった『血管拡張物質』が分泌されます
これらの作用によって血管は拡がり、体内の血液輸送が円滑になるということです
ただ、これらの物質は修復のために良い仕事をしてくれるものの
治す時に、熱や炎症、腫れなどを引き起こしてしまうのです
治す時に、熱や炎症、腫れなどを引き起こしてしまうのです
自然治癒には苦痛が伴うという事ですね
つまり故障箇所の修復のためには、『痛み』というものも避けては通れないという事です
ぶつけた所が後から痛むなんて事も良くある事です
そんな時、身体は一生懸命壊れたところを元に戻そうとしているという訳ですね
つまり、痛いからと言って、無闇に冷やしたり、鎮痛剤などを使ってしまうのは
せっかく拡がっている血管を閉じてしまうことになり、血流を悪化させてしまうので逆効果です
一生懸命、自分で治ろうとしているところを邪魔して、自然治癒力を妨害しているのです
その場が楽になるということを選んだために、治癒を遅らせてしまうのです
程度の問題はもちろんありますが
少しくらいなら、鎮痛剤や炎症抑制のステロイド剤などは使わない方賢明だということですね
知れば知るほど、人間の身体ってどんな精密機械よりも良くできていると感心します
それでは、今日もキラキラの1日になります様に