「喪失の好敵手2020」③「目指していたもの」5 | 言葉を極めたい 文矢達林のブログ

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稔森が新たな闘いの予兆に関与しないことを紫鋏に伝えた。

一方で、それを知った那賀は次の行動を前倒す形で入田に単独で接触していた。

「おそらく、紫鋏さんも真壁君に付く」
「私と手を組みたい考えはわかった。あなた自身、敵には回したくないのは私でもわかるわ」
「真壁君達との決着は先送りすることには決まったけど、八重葎の元仲間達が邪魔なのよね」と那賀が雑談の中にどさくさ紛れに本題に移すと、入田はこう答えていった。
「そろそろ、動くみたい。彼ら」
「タイミングを誤ったけど、彼らを有効活用磨るわ」
「情報交換ありがとう、那賀さん」
「入田さんとの協力関係、長く続けたいわね」
「では、次の行動を起こす前に電話連絡待っているわ」
と那賀との話し合いを終えた入田は、近くにいた新間にこう伝えた。

2020③6に続く