ベスト・キッド 2010年
いつも読んでいただき、ありがとうございます…(*^-^*)ゞ
18日、2010年の『ベスト・キッド』を観ました…![]()
すでに15年前の映画なんですね~。
前提として、2010年の『ベスト・キッド』は1984年公開の『ベスト・キッド』のリメイクですね。
オリジナルの『ベスト・キッド』…私もテレビ放送で観た記憶があるのですが…観たということ以外、何も覚えてないんです![]()
第2作 『ベスト・キッド2』(1986年)もテレビで観たんですよね。
こちらもなんとな~く、「きっと沖縄では撮影してないけど舞台は沖縄」といったイメージしか記憶にありません![]()
第3作 『ベスト・キッド3 最後の挑戦』(1989年)は観てないんじゃないかなあ。
それなのに 第4作 『ベスト・キッド4』(1994年)はヒラリー・スワンク主演ということでDVDを買って観たんですよ![]()
この第4作目が非常に良くて、思いのほか何度も観ました。
両親にも貸してあげたんですが、母も気に入ってましたね~。
音楽が『ロッキー』シリーズ(1976年~)などで有名なビル・コンティさんでホントにいいんですね。
ともかく『ベスト・キッド』の世界は復活し、ドラマ「コブラ会』が2018年から放送中。
そして今年、映画としては6作目になる『ベスト・キッド:レジェンズ』が公開されたんですね。
もしも6作目を観るのなら、私も1~3作目をちゃんと観た方が良さそうです。
2010年の『ベスト・キッド』…ジャッキー・チェンとジェイデン・スミスくんが主演です。
なんとな~く、もう、大まかな物語とかは観る前から見えてくるような映画で…実際、その通りなので、そこは私も多くを語りません。
12歳のドレ・パーカーはお父さんが亡くなって、お母さんのシェリーが中国の自動車工場への転勤することをきっかけに、デトロイトから北京へ引っ越すことになる。
ドレはバイオリン少女のメイ・リンと出会い、二人は仲良くなるが、メイ・リンの家族と親同士が仲のいい14歳のカンフーの天才少年チェンがドレに目をつけ、しつこくいじめてくる。
苦しい日々を送るドレだったが、一人の人物と出会い…という話。
以下、内容に触れてますのでご注意ください。
140分の作品ですが、前半は異国の地で孤独を感じる少年と、彼のその国での淡い恋、そしていじめが描かれてます。
特にこの映画はいじめについて、強い描写があります。
チェンという子はメイ・リンが好きで、それでメイ・リンに話しかけていたアメリカの少年ドレをいじめたのだろうか。
だったらメイの視点からしたら本当に逆効果も甚だしく、メイはもう絶対にチェンのことを好きにならないし、嫌悪感を感じ続けると思いますね。
そうははっきりと描写されてないけど、人種差別、外国人差別でいじめているのなら同様に悪質。
あと、ドレの髪型が小学生なのにコーンロウでかっこよくって(ママが編むのでしょうね~)、それへの嫉妬もあったのかもしれない。
しかし、のちにドレが出会うハンさんによると、いじめっ子たちにカンフーを教えているリー先生(ユー・ロングァン)に問題があると…。
リー先生は練習でも対戦相手を叩きのめすよう厳しく教えているし、また生徒に体罰を振るっている。
このことでリー先生の生徒たちは暴力的にもなっていたし、暴力が自分たちの正義にもなっていたでしょう。
いじめの原因は指導者によるものです。
ともかく映画であってもいじめを見るのはイヤなもので、それがまた長く続くので憤ってしまうんですが、それは物語上、重要なことだし、またいじめを批判し、なくしていくというテーマも正しく、素晴らしいです。
ちなみに、最初にドレに声をかけた同世代の少年 ―― アメリカ人なのかもしれないし、ともかく英語を話す子 ―― もチェンの強さに気圧されて、強く言えないんですけど、この少年の扱いがけっこう寂しい![]()
チェンに攻撃されて倒れているドレを助ける場面もないし、それゆえに結果、「傍観者」になってしまっている。
まあ、この子がチェンをフォローする立場にあったら、悪質ないじめのしつこさ、ドレが一人で何とかしようとする流れが弱まるので、映画上、仕方がないんですけど。
でも、前半はドレから離れてもいいけど、後半、ドレを応援したり、もうちょっとあっても良かったなあ。
まあ、もうこれ以上、映画が長くできなかったんでしょうね。
観ていて少し不安になったのは、この映画を観た中国以外の人たちが、「中国はいじめのある怖い国」だなんて決めつけてしまわないかってことでしたけど、さすがにそうまで偏った先入観で映画を観る人もいないか。
「どの国にもいじめはあるのだな」と考えるのが普通でしょうし、この映画でもそういう前提で物語を作ってますよね。
ただ、ドレは米国で暮らしていたら、こういういじめには遭わなかったかもしれない。
それはどうかわからないけど。
北京で暮らすドレの孤独な日々を、米国と中国の関係にたとえて考えることもできますが、しかし、むしろ、メイ・リンとの関係、そしてハンさんとの関係から、中米関係を肯定的に考える映画作品なのは間違いないでしょう。
それで、ハンさんを演じるジャッキー登場ということになるんですけど、この映画のジャッキーは他の映画のジャッキーとはやっぱり違いますよね~。
『ベスト・キッド』自体、アクション映画というよりも、もっとドラマを重視した作品で、ジャッキーはこれまでのようなアクションを見せていません。
ひっそりと暮らしているおじさんを演じてます。
私はね、このドラマ寄りなジャッキーの演技にグッときたんですね。
最近は派手なカンフー映画を観たい気分なんですけどね、この映画はホント良かったな~。
やっぱりジャッキーの演技が良かったんですよね。
もっと、いじめっ子を懲らしめる場面とかが多かった方が嬉しかったところもあるけど、それだと映画のテーマがブレてしまうのでね。
それはまた他の映画で見たらいいですね。
カンフーの修行に関しては…う~ん、これは確かに面白くない
と思ってしまった素人の私ですが、要は反復運動で…急に動きが出る瞬間ではゾクゾクゾクゾク~と鳥肌が立ってしまった。
かっこよすぎる。
さすがはジャッキー。
あの場面は名場面だなあ~。
泣いたのは、過去の不幸に苛まれ、苦しみから逃れられなかったハンさんを、稽古に誘うことで寄り添っていく弟子ドレの場面。
腕に縄をかけて…(逮捕じゃないですよ)。
セリフに頼らない、カンフーの練習というモチーフを使った、こちらも名場面…。
この映画、けっこう気になるのは「The Karate Kid」というタイトルなのに習うのはカンフーだということですが、オリジナルの『ベスト・キッド』のミヤギ先生は空手の先生。
だからリメイク版はタイトルに違和感があるんだけど、そこは作り手側も考えてからタイトルを決めてはるんでしょうね。
中国ではオリジナル版は「小子难缠」というタイトル、そしてリメイク版は「功夫梦」というタイトルです。
日本と韓国ではオリジナル同様、『ベスト・キッド』で公開したのでした。
と、同時に描かれるドレくんの恋…これがまたホントいいんですよね。
二人がホント可愛い![]()
メイ・リンは、おそらくいいおうちのお嬢さんで、ヴァイオリンを真剣に練習しているし、英語も上手い。
彼女はドレのどこに惹かれたのかと思うけど、彼を好きになり…それは出身国や人種、国籍などが人との関係にとって問題とはならないことを象徴している。
まあ、恋愛というか、友達以上って感じだけど、ドレくんはひとつだけミスを犯す。
一緒に学校をサボっててメイ・リンがコンクールに遅れそうになったこと…。
時間厳守的には危うかったんですね。
そのことでメイ・リンは親御さんからドレと友達でいることを禁じられて…その時のドレくんの気持ちを考えると、たまらなく切ないんですが、またあとでいいシーンがあるのよね~。
そして武術大会…ジャッキーのアクションがない分、子どもたちがカンフーでバチバチ闘いまくる![]()
観ててちょっとバイオレンス過ぎに思えて、痛々しいなあ~
と思ったんですが、映画なので問題なし![]()
でも現実の少年大会なら、もうちょっとおとなしめにしてほしい。
「寸止め」とかいろいろあるんでしょ。
ここまでガチガチにやらなくてもいいと思います。
が、映画なのでかっこいい。
そして結末…「トーナメント後、リー先生の理不尽をハン先生が闘って懲らしめる」というようなシーンも撮影されてたそうですが、完成版では採用されず…それでいいと思います。
完成版の結末で素晴らしい。
ちなみに採用されなかったバージョンは『ベスト・キッド4』の結末に似てますね。
覚えてますよ。
ミヤギさん曰く、「ジュリーさん、ケンカはいかん。だがやるんなら…勝て
」…う~ん、この終わり方も素晴らしい。
ジェイデン・スミスくん…まず最初、可愛い
というのが感想で、そりゃもうパパとママもプロデューサーしてしまいますわね。
まあ、この年頃の子は誰でも可愛いし…でもジェイデンくんはそれだけでなく、しっかりと役を演じ、役目を果たしたと思います。
2時間、ジェイデンくんを見て満足、そして演技も説得力に満ちていました。
ビックリしたのはこの開脚ですよね。
できるんや~。
ジェイデンくんはこの映画のあとでパパと共演してる『アフター・アース』(2013年)が私はホント気に入ってて…M・ナイト・シャマランのSF映画ってことでも良かったんですよね。
いや、また『アフター・アース』が観たい。
メイ・リン(美莹)を演じたハン・ウェンウェン(韩雯雯)もホント可愛かったですね。
ジェイデンくんもですが、今はすっかり大人になってる。
そしてこの映画のメイン・ヴィラン…ほぼ憎たらしいだけのリー先生はユー・ロングァン。
私も幾つか出演作を観ていますが、子どもを殴るようなリー先生役ではない、もっといい役の映画をまた観ていく用意があります。
いじめっ子のチェン(陆伟程)を演じたワン・ツェンウェイ(呂世佳)くん…もちろんいじめっ子なのは映画の中だけでしょう。
2018年1月、北京テレビの大型科学技術リアリティ番組『机会来了』シーズン2にアクション集団「ジャッキー・チェン・スタントチーム」の一員として参加した…とのことです。
監督さんはハラルド・ズワルトさん…ノルウェーの方なんですね。
1作だけ監督作を観てました。
ブラック・コメディの『ジュエルに気をつけろ!』(2001年)、好きです。
『ベスト・キッド』とは似ても似つかない映画ですが…。
『ベスト・キッド』…主役はジェイデンくんですし、ジャッキーもジェイデンくんをサポートしてる感じです。
映画はいじめを扱う作品で、現実的ないじめへの対処については、そこまで有効ではないかな。
でも、それとなく察しているお母さんに、ドレくんが言えないのはとても現実的。
しかし子ども一人であのいじめに対処しろといってもなあ…無理だと思います。
そういう意味でドレくんはハンさんに出会って良かった。
ハンさんもまた、ドレくんに教えることで人生に張りが出て、彼の今後の人生も明るいのではと感じさせます。
同タイプの映画に韓国映画『勇敢な市民』(2023年)がありますが、あっちほど熱くならなかったし、号泣とまではいきませんでした。
しかし最後の大会はやっぱり燃えましたね。
スポーツ映画としての素晴らしさが出てましたね~。
そして「師」を演じるようになったジャッキーに可能性を感じましたよね。
シリーズは『ベスト・キッド:レジェンズ』に到達し、ハンさんはまた活躍するようです。
ということで、とてもいい映画でした。
まだ観てない方は是非。
今日もありがとうさんです、おおきに☆⌒(*^-゜)v
原題:The Karate Kid
中国:功夫梦
韓国:베스트 키드
2010年製作/140分/G
製作国:アメリカ、中国、香港
公開日
Fox Theater, Westwood Village:2010年6月7日
米国:2010年6月11日
中国:2010年6月22日
香港:2010年8月5日
日本公開:2010年8月14日
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督 ハラルド・ズワルト
製作 ウィル・スミス ジェイダ・ピンケット・スミス ジェームズ・ラシター ジェリー・ワイントローブ
製作総指揮 ダニー・ウルフ スーザン・イーキンス ハン・サンピン
オリジナル脚本 ロバート・マーク・ケイメン
脚本 クリストファー・マーフィ
撮影 ロジャー・プラット
美術 フランソワ・セギュアン
編集 ジョエル・ネグロン
音楽 ジェームズ・ホーナー
ドレ・パーカー - ジェイデン・スミス (矢島晶子)
ミスター・ハン - ジャッキー・チェン (石丸博也)
シェリー・パーカー - タラジ・P・ヘンソン (斉藤貴美子)
ハリー - ルーク・カーベリー (高山みなみ)
メイ・リン - ハン・ウェンウェン (うえだ星子)
チョン - ワン・ツェンウェイ (川島悠美)
マスター・リー - ユー・ロングァン
Cast
Jaden Smith as Dre Parker (德瑞∙帕克; Déruì Pàkè)
Jackie Chan as Mr. Han (韩先生; 韓先生; Hán-xiānsheng)
Taraji P. Henson as Sherry Parker (雪莉∙帕克; Xuělì Pàkè)
Wenwen Han (韩雯雯) as Meiying (美莹; Měiyíng)
Zhenwei Wang as Cheng (陆伟程; Lù Wěichéng)
Yu Rongguang as Master Li (李师傅 Lǐ-shīfu)
Luke Carberry as Harry (哈里; Hālǐ)
Shijia Lü (吕世佳) as Liang (梁子浩; Liáng Zǐhào)
Ji Wang (王 姬) as Mrs. Po (博太太; Bó-tàitai)
Zhensu Wu (武振素) as Meiying's father
Zhiheng Wang (王志恒) as Meiying's mother
Yi Zhao (赵 毅) as Zhuang (秦壮壮; Qín Zhuàngzhuàng)
Zhang Bo (张 博) as Song (宋)
Cameron Hillman as Mark (马克; Máke)
Ghye Samuel Brown as Oz (奥兹)
『ベスト・キッド:レジェンズ』のソフトは来年1月7日、発売です![]()
























