『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』 『IT イット THE END』 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

 

 

IT イット “それ”が見えたら、終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


IT イット “それ”が見えたら、終わり。


原題:It
韓国語題:그것


2017年製作/135分/R15+/アメリカ

監督 アンディ・ムスキエティ
原作 スティーブン・キング
脚本 チェイス・パーマー キャリー・フクナガ ゲイリー・ドーベルマン
撮影 チョン・ジョンフン
音楽 ベンジャミン・ウォルフィッシュ
音楽監修 デイナ・サノ
 

 

 

 

 

 

 

 

IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。


原題:It: Chapter Two
韓国語題:그것: 두 번째 이야기


2019年製作/169分/R15+/アメリカ

監督 アンディ・ムスキエティ
原作 スティーブン・キング
脚本 ゲイリー・ドーベルマン
撮影 チェコ・バレス
音楽 ベンジャミン・ウォルフィッシュ

ペニーワイズ - ビル・スカルスガルド
ビル - ジェームズ・マカボイ
ベバリー - ジェシカ・チャステイン
リッチー - ビル・ヘイダー
マイク - イザイア・ムスタファ
ベン - ジェイ・ライアン
エディ - ジェームズ・ランソン
スタンリー - アンディ・ビーン

 

 

 

 

いつもありがとうございます(^-^)ノ

 

8日、『ロミオ・マスト・ダイ』(2000年)を観てから。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』という2017年公開のホラー映画を観ました…カチンコ

 

ご存知だと思いますが、スティーブン・キングの作品『IT』(1986年)の映画化ですが、先に1990年にドラマ化されてます。

 

 

私はドラマ版も観てないし、原作も読んでないんですが、昔、あらすじに目を通したので、どんな話かうっすら知ってました。

 

10月にデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の『イット・フォローズ』(2015年)を観る時、「イット」が似てるので念のため、スティーブン・キングの作品と関連がないことを確かめてから観てるんですが、その時、キングさんの『IT』の新しい映画化を観てみようと思いついたんですね。

 

メイン州デリーの町で子どもが失踪する事件が多発している中、12歳のビル・デンブローの6歳の弟ジョージーもある雨の日に失踪し、行方不明のままになりました。

ビルはそのことで強い罪悪感を感じ続けることになります。

翌年の夏、ビルたちの仲間に新しい友達が加わり、彼らはいじめられっ子集団ルーザーズを結成。

そんな彼らを恐怖が襲います。

という話。

 

私の感想ですが、まず怖さ度はかなり低かったです。

確かにホラー映画なんですけど、私はそこまで怖いとは思いませんでしたね。

映画の中で何度も驚かされたし、気持ち悪いと思う描写もあったけど、観てて泣くほど怖いということはなかった。

その意味では普段ホラーが観れない人でも観れるホラーかもしれない。

 

それよりも思春期の少年たちの青春映画の味わいが強いと思いましたね。

狭いエリアでの執拗で残酷ないじめ、母親からの過干渉、父親による性的虐待、父親の過度の期待とエゴの押し付けへの反発、友達がいない孤独感、そして初恋、片思い、もちろん友情、そういった思春期の悩みと不安、そして喜びがとても魅力的に描かれた映画で、ホラー的な面よりもそっちの方が凄く良かったんですよ。

 

思ってたのと違うけど、凄くいいビックリマーク ―― そう思いました。

 

『IT イット』の1作目は米国では2017年9月8日に公開され、数々の興行収入記録を樹立し、全世界で7億400万ドルを超える収益を上げ、公開当時、R指定映画の中で3番目に高い収益を上げ ―― インフレ調整前では、ホラー映画史上最高の収益を上げた ―― ということです。

それがどれほど凄いことか把握するのは難しいことだけど、そうか、こういう映画がウケるのか…と私は思いました。

 

さらに、批評家は演技、演出、撮影、音楽を賞賛し、多くの人々がスティーブン・キング原作の映画化作品の中でも最高の作品の一つと呼ぶなど、おおむね好評 ―― だったそうです。

それも映画にとって嬉しい話だったですよね。

 

私はキングさんの映画化作品を観てきたのはともかく、キングさんの小説は3つしか読んでいないので、そういう意味合いで映画化作品について語ることはできないんですが、確かにきっとそうなんだろうと思いました。

 

でも、この『IT イット』の1作目の中で、最も私にとって強い衝撃があったのは、冒頭なんです。

その最初があったので、それがとても大きな印象になって、映画を観てる間、それがずっと私の心に張り付いて気持ちを重くさせていました。

 

それについて書いておかねばなりません。

 

 

映画冒頭のネタバレです💥

知りたくない方はご注意ください。

薄い色の字にしておきますね。

 

主人公ビル・デンブローの6歳の弟ジョージーが雨の日、お兄ちゃんと遊んでほしくて、お兄ちゃんに紙の舟を作ってもらうんですが、それを道の端の雨水の流れに浮かべて一人で遊んでいる時、恐ろしいことが起こります。

 

その場面は本当に残酷で、私は非常に驚きました。

『IT イット』の1作目は、R指定…日本では「R15+」ですが、15歳未満の方鑑賞不可の作品では、ここまでやるのかと、ショックでした。

その意味では『IT イット』は非常に恐ろしいホラーですよね。

6歳の坊やに起こったこと、それは私の心をくじき、私は悲しい気持ちで映画を観ることになりました。

ちょっともう、『IT イット』1作目をまたすぐに観返すのは無理ですね。

 

でも、だからこそ、映画として優れていたんだと思います。

その悲しい気持ちは、弟を失ったビルの気持ちに重なるものですからね。

『IT イット』の1作目と2作目はそれだけではないんですが、6歳の坊やがいなくなること、何か恐ろしいことに遭遇すること、その一点ではとても切実なんだと思います。

 

そのことで私は『IT イット』の1作目と2作目を、「“それ”によって連れ去られた子どもたちは、この恐怖が終われば現実の世界に帰ってこられるのかはてなマーク」という話なのかどうか、ずっと心配しながら観ていました。

 

『IT イット』1作目の冒頭の件ですが、センシティブな、感じやすい方々がもしもこの映画を観られたらと思うと、とても心配です。

あくまでも私の感性ですが、これから観ようと考えた方は十分、ご注意ください。

 

『IT イット』の1作目と2作目の表現は残酷なものが多いし、起こることも考えてみればむごたらしいものです。

子どもだから助かる、という作品ではないですね。

 

 

映画のルーザーズの少年たちはとても魅力的です。

 

言葉が上手く出てこなかったり、孤独だったり、母親や父親に自分の人生を支配されていたり、あるいは自分がやりたくない仕事を強いられていたり、彼らの悩みは尽きません。

 

少年たちの仲間に入る少女ベバリー・マーシュに至っては、父親の暗い欲望の対象にされていて、つまり性的虐待を受けています。

思春期の登場人物たちが感じるこれらの苦しみは、映画の多くの時間を使って非常に切実に描かれています。

私は映画を観ながら、何度も胸が痛みました。

 

と、同時に、少年たちがまた可愛いんですよ。

 

特にエディという…母親から過干渉を受けている男の子ですが…自分の健康面を気にしすぎることもあって、絶えず早口で話してるんですけど、その話し方が可愛い。

私はエディが話すたびに楽しかったですね。

 

それから…転校してきたばかりの太めの少年ベン。

彼は孤独感に苛まれていますが、彼がベバリーと出会い、恋していく気持ちがたまらなく好きでした。

少年の初恋が素敵に描かれてましたね~。

私ゃホントに感動してしまいました。

好きやなー、ベン。

 

そんな愛すべき少年たちですが、年上の少年たちからのいじめが本当に酷い。

 

これは国によらずでしょうけど、いじめというものは ―― 本当にイヤなものですね。

あんないじめが平然と行われているなんて、大人たちは何を見てるんだはてなマーク ―― と思いますが、確かに。

大人たちは必ずしも、いじめを受けている子どもたちを助けてはくれません。

気づいていないか ―― あるいは気づいていないふりをしているのか。

 

大人たちに正義があるのかどうか、私はいつも確信できていませんし、いつも大人たちを恥ずかしく思っています。

 

映画でいじめが描かれる時、私は自分の過去を振り返り、苦しみを感じます。

もちろん私も、正しい人間ではなかったと、自分で思い返すのです。

 

2作目の『IT イット THE END』ではいじめを受けていた少年たちも大人になり…彼らは映画の中で成功していますが、それはどの程度、現実的なのだろうか。

 

私はいじめを受けた子どもたちが大人になり、成功していればまだいいが、そうではないことの方が多いんじゃないかと思います。

 

私たちの生きている社会は、人の自信を奪い、可能性を狭めることで成り立っている社会でもあります。

誰かの不幸を望み人を貶めれば、自分が成功するような気分で生きている人のなんと多いことか。

その社会ではいじめは正しく、繊細で優しい人の心を傷つけ、彼らから幸せを奪うことで優越感を感じ、幸せになろうとする行為がまかり通ります。

 

そんな社会、いいもんですかね。

私はウェブでの多種多様な言説に目を通す時、いじめや差別の言葉に書いたその人たちの考え方を見ます。

 

最近だったらふわちゃんの炎上…あれは生贄を選んで集団でいじめていたものだと思うし、小山田圭吾の過去のインタビューへの批判は、「いじめに対する正義」に基づいているはずなのに、Yahoo!ニュースのコメント欄に溢れていたのは小山田に対する攻撃、いじめの言葉でした。

人というのは正しいことをしているつもりでも、そうではないことの方が多いのかもしれない。

怖いですよね。

 

自分がもしも、数万人からああいうふうに「正義っぽく」批判され続けたら…耐えられないと思う。

ああいうものが続くのなら、次はどなたかが亡くなるのかもしれません。

炎上…それはインターネットでのデモのように有意義なものになりえたのかもしれないけれど、今は違うようです。

21世紀型のリンチですね。

 

 

 ―― 話がつい、映画の感想から離れてしまったようですあせる

 

でも、あのひどいいじめを見せて、私にこうして書かせる映画が凄いってことだと思います。

 

いじめもですが…ホラー映画での超常的な恐ろしい存在も理不尽で、イヤなものだと思います。

 

少年たちと一人の少女は、それと戦うことを決意していきます。

かっこいいですよね。

 

ホラー的な意味合いで怖い映画ではないんだけど、ドラマはホントに素晴らしい…。

私は少年たちの友情が本当に好きでした。

 

『IT』が、今現在いじめや虐待を受けている子どもたちの傷ついた心の支えに、少しでもなっていることを願ってやみません。

 

それで…8日に1作目を観て、続けて昨日12日、続編の『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』を観ました…カチンコ

 

 

1作目が作られることになった時、最初から続編が決まっていた、2部作の形だったのでしょうか…。

原作は過去と未来を同時に描くような作品だったそうですが。

だとしたら、やはり2作で完結する予定だったんでしょうね。

 

私は間を空けずに1作目と2作目を続けて観て、それが幸せな映画鑑賞でしたよ。

もしも『IT』を観るのなら、1作目と2作目、続けて観るのがいいと思います。

 

2作目もインパクトの強い始まり方をするんですが、それが映画の物語を強いものにしていますね。

今、思い出しても感心します。

やはり社会に存在するいじめ、暴力、理不尽をテーマにしている作品でしょう。

差別についても考えさせられます。

 

2作目はなんと2時間49分もあるんですが ―― くどいようですが、やっぱりほとんど怖くないんですけど ―― 飽きさせませんな~。

 

ちょっと悪ノリというか、やり過ぎな笑いもありますけど、私は好きでした。

ホラー映画というジャンルで、こうまで派手なCGを使うこともなかなか凄いものがあります。

でもバンバン「出る」からこそ逆に怖くないというのはあるんですよね~あせる

 

「出そうで出ない」からこそホラーは怖いんだと思います。

気配だけで十分ですよ。

そう考えるとやはり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)は偉かったですよね~。

 

2作目は27年後が舞台で「ルーザーズ・クラブ」の子どもたちは大人になってます。

そうなるとジェームズ・マカボイやジェシカ・チェステインなど、知ってる俳優さんが出てましたね。

 

 

こうしてキャストみんなで集まると、誰が誰かわかりやすいですね。

良かったな~、キャスティング。

あの愛すべき子どもたちがこんな大人になってたのか~、と、映画は素晴らしきリユニオンものの傑作になってましたよね。

 

で、登場人物の過去も詳しく描かれてて、いつもお笑いを絶対に入れていたリッチーが、実はそのコメディアンな顔の裏側でどう傷ついていたのかも知ることになり、私ゃ泣いてしまいました。

ホンマにええ映画やな~。

 

そうですよね、大人になっても子どもの時の記憶は決して消えません(映画の中では昔の恐ろしい経験をすっかり忘れているって設定になってましたが)。

 

再会したルーザーズのメンバーたちは、再び恐怖と向き合い、27年越しの落とし前に挑む!!

 

映画としてはけっこうコメディも多いのに、そこまで楽観的ではないんですよね…。

その点では私、悲しかったです。

ホラー映画の中には犠牲者が復活するという設定の作品も少なくありませんが…。

 

そして戦いの中で失われる仲間も…そのことも切なく感じました。

 

でも、1作目、2作目を通して観て、良すぎましたよね。

また書いてしまうけど、ホラー映画としてはほぼ怖くないんだけど…仲間たちの友情が感動過ぎました。

良かったな~。

 

ルーザーズ…負け犬クラブと言いますがね、こんなに素晴らしい仲間ってないですよね。

かけがえのない人生の喜びです。

そりゃ成功やお金もあるけど、仲間は買えません。

そこがすごく心に響いたかな。

 

2作目に1作目でルーザーズをいじめていたヘンリーという人物が出てきますが、彼は不幸な人生を送っていました。

彼は彼で苦しみがあったのかもしれないけど…。

 

最後に書いておきますが、「それ」がホンマに腹たったなあ~むかっ

イヤなやっちゃな~、

ムカムカきましたがな、道化師の姿しやがってね。

それだけ、ビル・スカルスガルドさんの演技が優れていたんでしょうね。

 

私が書いておきたかったは、こういったところです。

(まだ書くけどあせる)怖くはなかったけど、感動したなあ~。

ホントにいい映画だと思いました。

 

あと、私がこれまでに読んだスティーブン・キングの作品と、観てきた映画化作品についても、またいつか書いてみたいですね。

 

そんなんで今日もおおきに、ありがとうさんです☆⌒(*^-゜)v

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ 文庫本は全4巻だそうです。