エグザイル 絆 (2006年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

念のため

11月3日から

この映画が公開ですNEWNEWNEW


犯罪都市 THE ROUNDUP

 

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日本版主題歌入り! マ・ドンソク主演映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らこそ、最高だった。

 

 

 

 

 

エグザイル / 絆

 

EXILED

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

你好嗎~(^-^)ノ~(^-^)ノ~(^-^)ノ

いつも多謝ビックリマークです!!

 

10月9日、この作品を観ました…カチンコ

 

解説 「エレクション」「PTU」などで知られる香港の巨匠ジョニー・トーが、裏社会に生きる男たちの熱い絆を描いたハードボイルド・アクション。主演は、「ザ・ミッション/非情の掟」でも共演したアンソニー・ウォンとフランシス・ン、「エレクション」のニック・チョンほか。中国への返還間近のマカオ。かつて仲間だった5人の男は、組織を裏切った仲間を殺すよう命じられた者と、男を守る者と真逆の立場に置かれていた……。 (映画.com)

先日、ブログで書かせてもらった『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(1992年)の悪役がアンソニー・ウォンさんでしたが、ブロともさんのnoriさんからオススメしてもらったアンソニー・ウォンさんの出演作がこの『エグザイル 絆』です。

 

どなたかブロガーさんがこの映画について書かれていましたし、評判の高い映画だろうと思ってましたので、タイトルは知ってたし、いつか観ようと思ってた作品です。

 

最初、けっこういきなり始まるので、ん、ん、んはてなマークって感じで戸惑ってしまうんですけど、映画が進むにつれて話が見えてきます。

その、何も知らないところから物語が明確になっていく感覚が非常に楽しいんですけど、うちの感想では物語の最初を書いていいでしょうか!?

 

いいでしょう(≧∇≦)

 

1998年のマカオ ―― 。

 

ブレイズ(アンソニー・ウォン)、タイ(フランシス・ン)、ファット(ラム・シュー)、キャット(ロイ・チョン)、そしてウー(ニック・チョン)の5人は若い頃から固い絆で結ばれた香港極道5人組でした。

 

しかし、ウーが大親分のフェイ(サイモン・ヤム)を撃ってしまったらしく…死ななかったフェイに命じられたブレイズとファットがウーを殺しに来る。

 

が、同時にタイとキャットもやって来てしまい、彼らはウーを守る側だった。

 

組織から身を隠していたウーの新居で鉢合わせして、撃ち合いに突入してしまうブレイズとタイ、そしてウー。

 

が、話し合いの上で戦いは一旦中断し、撃ちあいで壊れたかところを直したり、ウーが運んできた新しい家具を運び込んだり、料理が始まったり…何でそうなるあせるって思いますが、5人はあまりにも仲がいいので今だに気持ちが通じてるので無駄な争いを置いといたんでしょう。っぽい。

 

ウーは妻ジンとの間に赤ちゃんが生まれたばかり…。

赤ちゃん、可愛いです。


 

で、ほんっとにやたら手際のいいダチ4人が来てるもんだから引越しの片付けもそっこー終わってディナー、のち、記念撮影。

 

※ 私はまだこのあたりでは映画の意味がゼ~ンゼンわかってませんでした。

 

しかし実は、ウーはもう、自分はきっと死ぬことになるだろうと思ってるようで、せめて、せめて、妻と赤ちゃんに財産を残してやりたい…。

 

それで5人で黒社会の仕事を斡旋している人がいるホテルへ行って…金塊強奪のヤマもあったんですが(←伏線)、マカオで力を付けつつあるキョン(ラム・カートン)を殺す仕事を受けて、キョンがいるレストランへと向かうのだった…。

 

そんな話ですが、これだけ書いてもようわからへんでしょ。

 

で、レストランにキョンがいるんですけど、なかなか殺さないので、早よ~、早よ~あせるとこっちの気が焦ります。

 

そんなんだったのである人物が来てしまうのだった。

 

 

5人のうちでリーダー格のブレイズを演じるのはアンソニー・ウォンさん…

 

数えてみると私はアンソニー・ウォンさんの出演作をこれでおおよそ12作くらい観てきてるようですが、映画を観る前からウォンさんの顔とお名前は知ってたんですよ。

きっと『映画秘宝』で覚えたんでしょうね。

ウォンさんの出演作のDVDも買ってあるし、また増えたのでこれから観ていきますよ…。

これまでに観た中で好きな作品は『イップ・マン 最終章』(2013年)でしょうか。

 

アンソニー・ウォンは2014年、香港の雨傘運動を指示したために干されてしまったんだけど…干したらアカンよ~、ホントに…。

きっと中国政府の怖さにビビってる映画会社などが悪い方に「忖度」してるんでしょうけど…。

でも、そうなるとアンソニー・ウォンさんの気高さも際立つんですけどね…。

 

ウォンさん演じるブレイズは、ニコリともしない無口な男で、サングラスをずっとかけてますけど凄いヤツ感がずっとありますね。

裏社会で生きてきた凄みと経験がモノを言ってる感じ。

 

 

そしてブレイズと双璧をなすタイを演じるのはフランシス・ン。

 

私が初めてフランシス・ンさんの映画を観たのはどうやらジョシー・ホーさんと共演してる2001年のホラー映画、『ノイズ』らしいんですが、その映画はほぼ覚えてないのでいいとして、『ラバーズ&ドラゴン』(2004年)って歴史ファンタジー・コメディものも観て…それも置いといて、とにかくフランシス・ンさんカッコイイ!!ってなったのは『インファナル・アフェア』3部作の2作目、『無間序曲』(2003年)のンガイ・ハウ役ですね。

あの映画で初めてフランシス・ンさんを意識したと思います。

 

で、この『エグザイル』のフランシス・ンさんもまたホントにかっこよかったです。

髪型がね…なんかスパイキーっぽいんですけど似合ってますね。

 

 

そしてウーを演じるのはニック・チョンさんですね。

 

私が初めて観たニック・チョンさんの出演作はきっとアーロン・クォックさん主演の『極限探偵』シリーズの3作目にして最終作、『コンスピレーター 謀略 極限探偵A+』(2013年)だと思います。

まだまだニック・チョンさんの映画は観れてないですね。

 

 

そしてキャットを演じるロイ・チョンさんと、ファットを演じるラム・シューさん…。

 

ラム・シューさんって警察署長とかお金持ちを演じるダルマっぽいおじさんの印象でしたけど、『エグザイル』を観ていていろいろ考えを改めました。

ファットは5人の中でも特にスケベなおじさんですけど、この映画は5人ともがかっこいいのでね~、ラム・シューさんも例外ではありません。

 

ロイ・チョンさんは私、これまで意識できてなかった俳優さんでした。

でも出演作は『風雲 ストームライダーズ』(1998年)と『インファナル・アフェア 無間序曲』(2003年)の2本を観てましたね。

 

キャットは拳銃の名人ですね。

 

とにかく5人ともホントにカッコイイです。

警察の刑事さんがやたらと情けなかったりするんですが、あんなふうに人生、定年までつつがなく勤め上げるのだけが目標だなんて、男が廃るぜ、って感じなんでしょうか。

いや、それも映画だから男の美学が冴え渡るのだ。

 

 

ウーの妻、ジンを演じるのはジョシー・ホーさん…。

 

ジョシー・ホーさんもいろいろ幅広く出てはりますね。

 

 

大親分のフェイを演じてはるのはサイモン・ヤムさん。

私に最も馴染みのある俳優さんでしょうか。

出演作も一番、観てますね。

『トゥームレイダー2』(2003年)とかもね…。

韓国映画にも出てられますし。

 

この映画では「悪役」になるんですけど、途中、平凡な悪役にはない面白さを発しておられました…。

 

 

私がこれまでに観たジョニー・トー(Johnnie To 杜琪峰)監督の作品は多くありません。

 

『柔道龍虎房』(2004年)、そして『エレクション』(2005年)と『エレクション 死の報復』(2006年)の3作だけでしょう。

 

 

 

 

特に映画作品としての『柔道龍虎房』はショックでした。

2004年の作品ですが、パク・チャヌク監督と同じように、アジアの映画監督でこういうふうに個性が際立つ、他には類を見ない映画を作られる方がおられると知って、それでさらにアジア映画に熱中させられたのかもしれませんよ。

 

その作家性はやはり『エグザイル』にも現れてて、もっと濃かったかもしれませんね。

 

『エグザイル』は陰影の深さや、銃撃戦、それから裏社会の痺れる描き方とかから「ノワール」ってジャンルに興奮したんですけど、でもまたユーモアのセンス、笑いにも秀でてるんですよね。

最後まで映画が笑ってると言いますか…。

 

上手く書けないんですけどね、私には。

 

5人の主人公たちもただただカッコイイだけでなく、ちょっと間の抜けた慌てぶりもあったりとか…それが何か言葉で説明できない奇妙な感覚を与えてくれるんですよ…。

 

そして、撮影のロケーションですか、舞台の風景がもう、次から次とハッとさせられたんですね。

そう来るか~って感じで…。

 

もう、絵がちょっと他の香港映画・中国映画とは違いましたよね。

香港にこんなところがあるんか~って感じでした。

訂正: 舞台はマカオでしたね、すんませんあせる

 

と、書いててもジョニー・トー監督、『エグザイル』の凄さは私には書けないんですけどね…。

 

う~ん、どう書けばいいんだろうか…。

 

ジョニー・トー監督の映画をもっと観たいですよ。

『ブレイキング・ニュース』(2004年)のDVDを買ってあったりするんですが…観れる作品は観ていきたいです。

 

また、「これは」という作品があれば、教えてくださいね。

 

 

『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』を観たあとでブロともさんから「課題」を頂きましてね…。

ジョン・ウーの共通のテーマ、それは「義」であると…。

その「義」を理解するのが私の課題ですね。

道のりは長いのですが、映画で学ぶことにしましょう。

 

『エグザイル』…観てる時にはホント、まだまだわからなくって、ああなって、こうなって、あれこれあって…観ているうちに5人の男たちの「絆」が理解できてくるのです。

最終的にジョニー・トー監督が観客に観せたかったものを理解したつもりです。

 

ウーは妻子のことが気がかりでした。

彼らはその思いをどう遂げようとするのか…。

 

ハッキリ言って先はぜんぜん読めなかったので、最後まで驚きの連続でしたが ―― ラスト、ブワッと泣きました。

と同時に私は思わず ――ビックリマーク『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)!! ―― って思いました。

いや、本気で『エグザイル』を男性版『サニー』だと思った。

公開順では『エグザイル』の方が先だし、『サニー』のカン・ヒョンチョル監督が『エグザイル』に影響を受けて『サニー』を作ったとも思わないんですけど、私はこの二つの映画に共通する同じ種類の感動を感じたんですね。

結末だけなんですけど…。

 

今の私は『エグザイル』を観て、どんな映画なのかを理解しました。

 

ああ、これはやはり、少年時代からずっと仲の良かった5人のヤクザ者たちの映画だ ―― とね。

この映画には回想シーンがないにも関わらず、私は5人の少年時代を知ったように思えて仕方がなかったんです。

 

 

『エグザイル』はな~、あまりにも男の世界なので、ちょっと女が入れない世界なんですよね~。

そこがもう何というか羨望かもしれません。

 

実際、男たちがあまりにもカッコイイので、女がちょっとイヤに見えてしまう。

最後に欲を忘れていないのが女だったり、イヤなんだけど、この映画はやっぱり男の映画ですよね。

 

中国語のタイトルである『放·逐』は日本語では「追放」って意味のようですし、英語のタイトルである『Exiled』も「追放された」だそうです。

つまり、主人公5人はマフィアの組織から追放された存在ってことなのだろうか。

一人の失敗に引きずられてみんなが追放になったってことかな。

 

日本でのタイトルには『エクザイル』に『絆』が付いてますけど、その『絆』がわかりやすいですね。

確かに ―― 『絆』の映画でした。

 

最後に書かせてもらうと、映画自体は(前半、把握できなかったこともあるし)私の好きそうな映画ではないように自分でも考えてたんですが、もちろん途中で退屈したりイヤになったりせず、最後にとても感動していました。

よくわからなくっても頑張って観ている私もなかなかですが ―― そういう映画体験が本当に素晴らしいなあ~ヾ(*´∀`*)ノ

 

うちの感想では注意して詳しく語りませんでした。

もしもまだ観ておられなかったら ―― 是非、観てくださいね。

 

今日も読んでくださり、唔該ですキスマーク

拜拜(^.^/)))

 

 

エグザイル 絆
原題:放·逐
英語題:Exiled
韓国語題:익사일


2006年製作/109分/香港・中国合作
日本公開:2008年12月6日
配給:アートポート

監督・製作:ジョニー・トー
脚本:セット・カムイェン イップ・ティンシン 銀河創作組
製作総指揮:ジョン・チョン
撮影:チェン・シウキョン
音楽:ガイ・ゼラファ
美術:トニー・ユー


キャスト
役名 俳優 日本語吹替
ブレイズ(火) アンソニー・ウォン 阪口周平
タイ(泰) フランシス・ン 宮内敦士
ウー(阿和) ニック・チョン 松田健一郎
ファット(肥佬) ラム・シュー 田坂浩樹
キャット(貓) ロイ・チョン 高橋研二
ジン(阿靜/ウーの妻) ジョシー・ホー    
チェン(陳督察) リッチー・レン    
フェイ(大飛/マフィアのボス) サイモン・ヤム 藤真秀
キョン(蛋捲強/マフィアのボス) ラム・カートン    

Cast
Anthony Wong as Blaze
Francis Ng as Tai
Nick Cheung as Wo
Josie Ho as Jin, Wo's wife
Roy Cheung as Cat
Lam Suet as Fat
Richie Jen as Sergeant Chen (special appearance)
Simon Yam as Boss Fay (special appearance)
Gordon Lam as Boss Keung
Cheung Siu-fai as Jeff
Tam Ping-man as Uncle Fortune
Benz Hui as Sergeant Shan
Ellen Chan as Hooker
Wong Chi-wai as Darkie

演員表
演員 角色
黃秋生 火
吳鎮宇 泰
任達華 大飛
張家輝 江貴和
張耀揚 貓
林雪 肥佬
何超儀 阿靜(阿和妻子)
任賢齊 陳督察
張兆輝 謝夫
林家棟 蛋捲強
陳雅倫 妓女
譚炳文 吉祥叔
許紹雄 台山佬