韓国映画 大切な人を想うとき (2019年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

NEWNEWNEW8月12日から公開スタートですNEWNEWNEW

 

キングメーカー 大統領を作った男

映画 『キングメーカー 大統領を作った男』 オフィシャルサイト

 

 

 

NEWNEWNEW公開中ですNEWNEWNEW

 

女神の継承

映画 『女神の継承』 公式サイト

 

なまず

映画 『なまず』 オフィシャルサイト

 

『なまず』は私はまだ観れてませんけど楽しみにしてます。

 

『女神の継承』は「怖い映画」が好きな人には絶対にオススメですよ~(≧∇≦)

 

 

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつもありがとうございますキスマーク

 

 

 

そういえば先月18日…〝鶴瓶師匠の声の聞こえない〟『ミニオンズ』(2015年)が放送されてて、キッチリ観ましたけど、やっぱりメチャクチャ面白いですね~(≧∇≦)

ミニオンズだけでいけますやん(グルーも出てくるけど)。

話は行き当たりばったりに思うんですけど観始めるとやめられないし…それから音楽も英国が舞台ってことでロック・ファンも興奮モノでした音譜

 

 

 

それから、レイ・リオッタ氏の追悼で『コップランド』(1997年)も観ました。

四半世紀前のレイ・リオッタ氏…良かったです。

『グッドフェローズ』(1990年)と『ハンニバル』(2001年)も観たけど、まだまだ観てないレイ・リオッタ出演作、これから観ていきたいです。

レイ・リオッタ…何でこんなに早くに・゜・(ノД`)・゜・

 

 

 

 

 

 

 

そして、この韓国映画を観ました…カチンコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切な人を想うとき

 


『賢い医師生活』、『ドドソソララソ』ムン・ヒギョン主演
済州島の美しい景色と親子愛の物語


【INTRODUCTION】
『賢い医師生活』、『ドドソソララソ』ムン・ヒギョン主演。
済州島の美しい自然と文化を背景に、生涯を海に捧げた海女・スクジャ(ムン・ヒギョン)と、その息子・ユル(オ・ソンウク)の親子愛を描いた感動作。
死を人生の一部分として捉えている海女たちの世界観や、独特の舞踊、葬儀等、今まであまり描かれることがなかった済州島の文化がふんだんに描かれている作品!
韓国ミュージカル大賞を受賞した主演のムン・ヒギョンが その歌唱力を活かし、劇中で歌うシーンに心打たれること間違いなし!

 

Eomung - Trailer (어멍 예고편)

 

 

このところずっと、日本でリリースされた韓国映画のDVDを優先的に観てたんですが、この作品もそのうちの一つです。

本当に何も知らずにいきなり観たんですけど、印象としては、低予算なこともあって、とてもリアルな絵の、静かなホームドラマでした。

 

チェジュド(済州島)には ―― キム・スクジャ(ムン・ヒギョン)とコ・ユル(オ・ソンウク)の親子が暮らしている。

 

スクジャは海女として生計を立てており、多くは稼げないようですが、海女の仲間たちと島の伝統を守りつつ生きてきたようである。

 

息子のユルは、子どもの頃から国語に秀でていたこともあって、シナリオ作家を仕事としたいようですが、あまり上手くいってない。

ユルが自分の夢に真剣ではなかったとは思いませんが、しかし、どうも、ただ何となくズルズル来てしまってる雰囲気がある。

もちろん、すっぱり夢を諦めるのは辛いことですが、ユルには何というか、計算高さが感じられない。

ただ、何とかなるのを待ってるだけのように見えてしまう。

 

(物語が進むにつれて判明してくる事実もあるので、あまり詳しく書けませんが…)スクジャの夫、ユルの父親は亡くなっていて、彼はお金がらみの苦しみから自ら命を絶ってしまった…はてなマーク

 

映画の時点でスクジャは亡夫が残した家で暮らし、息子はその家を出て一人で暮らしている。

 

スクジャの娘、ユルの妹の夫は銀行に勤めていて、スクジャやユルの暮らしに銀行員としてアドバイスしている。

 

スクジャはユルに、お前も銀行で勤めたらどうかと言いますが…。

 

ユルは賭けごとかな…で、少なくない額のお金を失ったらしく、借金があるようです。

 

 

そんな、贅沢や成功とは無縁だった母と息子。

 

会えば口ゲンカとなり、強気な母親にいつもユルはうんざりする。

 

そんなスクジャは重い病いを患っていて、病状は深刻でした。

 

ユルがそれを知り、病院に通院して病気を治す努力をするように忠告しても、スクジャは聞く耳を持たなかったが、結局はユルが運転する車で病院へ通うことになる。

 

スクジャが病院にいる間、ユルはあるカフェに入ったのだけど、そのカフェを営んでいたのが小学生の時の友達、ヤン・エラン(キム・ウンジュ)。

ユルは小学生の時に「エランの鼻に噛みつき」えらい血が出たようで、その時はさすがにスクジャもエランの親御さんに平謝りだったそうです。

 

エランの弟は歌手のようで、やっぱりユルを覚えていたので再会を喜ぶ。

 

―― 物語の前半をかいつまんで書かせていただきました。

 

 

観たあとでこの映画について調べてみましたが、あんまり見つからず、どういった映画なのか、詳しくはわかりませんが、母と息子の物語です。

 

作風としては静かな作品で、無理やり感動させようとしたりしなし、でも、韓国映画っぽくちょっとユーモラスでもあり、会話も含めて場面ごと丁寧に描かれていくような積み重ねを感じる作品でした。

 

ドカン!!と感動して号泣するような作品ではないんだけど、不思議に爽やかさもあるし、なんだか私には日本の映画っぽく感じられたんですね。

韓国映画にしてはそこまで感情が高まったりエモーショナルではなく、そういったあたり、ある種の日本映画に近い感触でした。

どの映画とは言えないけど、何か日本の映画で出会った気分だったんですね。

 

同時にまた、私が過去に観た韓国映画の静かな映画も思い出していたと思います。

やっぱり具体的にはどの作品と言えないのですが…。

 

海女さんってことでは『初恋のアルバム 人魚姫のいた島』(2004年)…も済州島でしたっけ。

ユン・ヨジョンさんとキム・ゴウンが主演した『君が描く光』(2016年)も、ユン・ヨジョンさんが海女さんの役でした。

 

また物語で思い出したのはチュ・ガンヒとキム・ヨンエさんが主演した『グッバイ・マザー』(2009年)です。

同じような母と息子、母と娘の韓国映画も少なくないと思いますね。

 

でも、『大切な人を想うとき』はやっぱりまた違う映画で、この作品ならではですけど。

 

原題の『어멍』…「オモン」とは母を意味する済州島の方言だそうです。

 

母スクジャの考えはちょっとわかりにくかったんですが、彼女は自分が生きた痕跡を残さず、息子に自立してほしかったのかなあ…。

何となくそう思いました。

家族としてはゼロにしてしまい、お前の人生を生きよ、ということか。

それもまた母の愛なのでしょうか…。

 

[1분 인터뷰] 어멍 My Mother | 고훈 감독

[1分インタビュー] オモン マイ・マザー コ・フン監督

 

 

コ・フン監督についても調べていたんですが、Daumさんによると、コ・フン監督はこれまでにこういった映画を撮られているそうですひらめき電球

 

乙女ロメンス 을의로멘스 2016年 38分 監督

 

新婚旅 신혼여행 2017年 12分 監督

 

四 마흔 2018年 11分 監督

 

大切な人を想うとき 어멍 2018年 監督、脚本

 

熊 구마적 2019年 80分 監督

 

紙の花 종이꽃 Paper Flower 2020年 103分 監督、脚本 受賞:2020年ヒューストン国際映画祭外国語長編映画 - プラチナ賞

 

3つ、短編映画を撮られたのちに、『大切な人を想うとき』を作られたようで、次には『熊』ですか…主演はウ・ガンミンさん。

 

[12월 4주차] 신작영화 예고편 구마적

 

これがどうもキム・ドゥハン(金斗漢)の前にいたケンカ最強の人物「熊」の映画らしいのですが…やっぱり詳しくはわかりませんあせる

予告編を見ると「抗日アクション」っぽく、日本人キャラも出てますね。

なんか…チョンマゲはてなマーク

 

「今からはあなたのその力を、大日本帝国のために使ってほしい」

 

 

特筆すべきことは2020年の『紙の花』、「ペーパー・フラワー」の主演がアン・ソンギ氏だってことですね。

ヒューストン国際映画祭で主演男優賞を受賞されています。

 

「紙の花」アン・ソンギ、ヒューストン国際映画祭で男優主演賞を受賞…韓国初の快挙

 

映画の中の息子さんの役はキム・ヘソンくんで、また『紙の花』は女優ユジンの10年ぶりの映画出演でもあったそうです。

 

『紙の花』は自主制作映画だそうですが、アン・ソンギさん主演ですよ~。

この映画、観たいですわ~。

 

 

『大切な人を想うとき』ですが母を演じたムン・ヒギョンさんも息子を演じたオ・ソンウクさんも、とにかくキャストは私には馴染みのない方々でしたけど、その馴染みのなさも良かったんですよね。

知らない俳優さんだからこその映画もあるでしょ。

この映画が私にはそうでした。

 

調べるとヤン・エランを演じたキム・ウンジュ(김은주)には『Journey to My Boy 아들에게 가는 길』(2016年)という主演作があるそうで、そうなると気になるな~。

ヤン・エランってキャラは日本にもいかにもいそうな人物で親しみを感じました。

 

ムン・ヒギョンさんはミュージカル女優だそうで、『マンマ・ミーア!』なども演られてます。

ですので、『大切な人を想うとき』でも歌う場面があるんですけど印象的でした。

 

 

その「のど自慢」のシーンなんかも私は大好きなんですけど、「済州島のリアル」が感じられる映画でしたね。

それがまた不思議と、日本のリアルともどこかでつながってるようで、昔に行った海辺の町の家をフッと思い出しましたし、気のせいか、そういった町で行われる人の営みが重なって感じたんです。

 

映画としてはそんなに深刻な重さを感じる映画ではないと思うんだけど、お母さんの仲間との別れなど、セリフはなくとも胸がキュッとなりますね。

 

そういえば、韓国映画には、土を盛ったお墓が時々出てきますけど、あのお墓をどう作るのかも見れました。

最後に芝生を貼るんですね…。

お墓参りは芝刈り機を持って…。

 

ストーリー的には何となく結末も見えているようで、私には意外でもありました。

時に言葉で語らないコ・フン監督の映画でしたし、でもよく会話もあったり…その上で息子ユルの心情も感じられる作品でした。

 

強いインパクトはないのですが、その押しつけがましくないのが私たちの日常とより近いのではないですか。

映画はいかにも映画ではありますが、『大切な人を想うとき』は無理に作った映画ではないですね。

無理に作った映画もいいけど。

 

結論として私はこの映画、良かったです。

私にとって映画を観るってことは面白がったり、楽しんだり、興奮したりすることでもありますし、また映画を観ていない時間では得られない休息じみた側面もあります。

違う思考の方法といいますか、映画を観ている間はやっぱりそれ以外の時間と違う気分ですね。

『大切な人を想うとき』は哀しい物語でもあるんですけど、何か、安らぎも与えてくれました。

こうして人の暮らしは過ぎていく…というような。

ユルの人生もこれからまだ続くのでしょうし。

 

また機会があれば是非、観てください。

 

今日もおおきに…カムサハムニダでした…キスマーク

アンニョン…(^.^/)))

 

 

【STORY】
映画の脚本家デビューを夢見る青年・ユルはある日、海女である母・スクジャが末期がんを患っているいう事実を知ることになるが、スクジャはすべての治療を拒否し、普段の生活を続ける。
友人に騙され借金に苦しんで先に逝ってしまった夫に代わって、女手ひとつで子供たちを育ててきたスクジャの唯一の心残りは、独身で、物書きを続けている息子・ユルの将来だった。
毎日のように義弟の働く地方銀行での就職を試みるよう母に言われながらも、頑なに脚本家の夢を諦めないと言い張っていたユルであったが、ある日、自分の夢をあきらめて地方銀行で働くことを条件に、母に治療を受けるよう再び説得する。
一方、スクジャはユルに自身の財産を譲るべく、ある決断をしていた…。




大切な人を想うとき
原題:어멍
英語題:Eomung

 

2019年、韓国映画、95分

監督・脚本:コ・フン [第1作]

PD:チェ・ソンジュン
助監督:イ・ジホ
撮影:ソ・ギウォン
照明:ユン・ジウォン
編集:パク・コッチ、イ・ユニ、チョン・ウォンジュン
音楽:キム・ミョンジョン
音響:キム・ヨンジュ
美術:ファン・インジュン
製作:ROD Pictures LTD

出演
ムン・ヒギョン → キム・スクチャ
オ・ソンウク → コ・ユル
キム・ウンジュ → ヤン・エラン
ヨム・ジョンフン → ヤン・ジフン
キム・ミンギョン → ウニ
イ・ジンソン → ヒョクス
イ・ジホ → 友だち
ピョン・ヨンナン → パクおばあさん
ビョン・ジョンス → 母方のおじ
チョ・ソンムク → ヨム監督
キム・ジョンア → 教養女
ファン・インジュン → 医師

カン・ギョンジャ → 海女公演チーム

海女歌保存会 紗羅芸術団 → 海女公演チーム

チェジュ(済州)海洋警察隊 → 海洋捜索

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。