韓国映画 ブリング・ミー・ホーム 尋ね人 2019年 公開中 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

 

 

NEW10月9日から公開スタートですNEW

 

82年生まれ、キム・ジヨン

 

映画 『82年生まれ、キム・ジヨン』 オフィシャルサイト

 

いよいよです、観に行きましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうございますキスマーク

 

この作品を観てきました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

 

 

その日まで、笑顔は封印した。

 

イ・ヨンエ14年ぶり衝撃のスクリーン復帰作!

 

 

 

 

ブリング・ミー・ホーム 尋ね人

 

 

「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」 公式サイト

 

劇場情報 2020.10.2 現在

関東
東 京 新宿武蔵野館 9/18(金)
東 京 立川シネマシティ 9/18(金)~10/8(木)
神奈川 川崎チネチッタ 9/18(金)
千 葉 キネマ旬報シアター 10/3(土)
埼 玉 シネプレックス幸手 10/30(金)
栃 木 宇都宮ヒカリ座 10/24(土)
群 馬 シネマテークたかさき 近日
茨 城 シネプレックスつくば 10/30(金)

北海道・東北
北海道 シアターキノ 11/21(土)
青 森 青森松竹アムゼ 10/9(金)
青 森 フォーラム八戸 10/16(金)
宮 城 フォーラム仙台 10/9(金)
山 形 フォーラム山形 11/6(金)
福 島 フォーラム福島 10/16(金)
福 島 まちポレいわき 10/30(金)

中部・北陸
愛 知 伏見ミリオン座 9/25(金)
静 岡 静岡シネ・ギャラリー 10/16(金)
新 潟 シネ・ウインド 11/28(土)
新 潟 高田世界館 近日
長 野 長野相生座・ロキシー 近日
長 野 松本CINEMAセレクト 11/23(祝・月)
富 山 ほとり座 近日
石 川 シネモンド 近日

関西
大 阪 シネマート心斎橋 9/18(金)
京 都 京都シネマ 9/25(金)
兵 庫 シネ・リーブル神戸 9/25(金)

中国・四国
広 島 サロンシネマ 10/2(金)
広 島 シネマ尾道 近日
岡 山 シネマ・クレール丸の内 近日
愛 媛 シネマルナティック 近日
山 口 山口情報芸術センター(YCAM) 10/9(金)

九州・沖縄
福 岡 KBCシネマ 9/25(金)~10/8(木)
佐 賀 シアター・シエマ 近日
大 分 シネマ5 11/7(土)
熊 本 Denkikan 近日
宮 崎 宮崎キネマ館 近日
鹿児島 天文館シネマパラダイス 11/6(金)
沖 縄 桜坂劇場 10/10(土)

 


ブリング・ミー・ホーム 尋ね人
原題:나를 찾아줘
英語題:Bring Me Home
中国語題:请寻找我


(2019年、韓国映画、108分、PG12)


監督・脚本:キム・スンウ
PD:ホ・ジョンウク、キム・ジョンミン
助監督キム・ソンユン、ソン・ジョンギュ
撮影:イ・モゲ
照明:イ・ソンファン
編集:キム・チャンジュ
音楽:イ・ジス
美術:チョ・ファソン、チェ・ヒョンソク
武術:ホ・ミョンヘン、ノ・ナムソク

出演
イ・ヨンエ → チョンヨン
ユ・ジェミョン → ホン警長
パク・ヘジュン → ミョングク
イ・ウォングン → スンヒョン
ホ・ドンウォン → ミョンドク
ペク・チュヒ → インスク
チン・ユヨン → カン老人
チョン・エファ → ソン氏おばあさん
キム・ジョンス → チェ班長
イ・ハンナ → アン・ギョンジャ
チョンホ → ノプチ(ヒラメ)
ソ・ヒョヌ → キム巡査
チョン・ヒョンソク → ファン社長
ハン・チョル → 理事長
イ・シウ → ミンス
キム・テユル → チホ

友情出演
パク・キョンヘ → 新入看護師
ユ・ジヨン → キョンジン
チョン・ジュノン → チュンボム

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

配給:ザジフィルムズ、マクザム

 

 

今、私が最も好きな映画監督の一人がパク・チャヌク監督。

 

8月の初めにパク・チャヌク監督の『親切なクムジャさん』(2005年)を観ましてね、この作品、やっぱり凄かったです。

前半はほとんどコメディなんですけどね、後半は・・・ま、ここでは書きませんが、とにかく衝撃でした、ホントに。

それが私にとっては最高で、そして、私はすっかり主演のイ・ヨンエのファンになってしまいました。

素晴らしかったですね~、クムジャを演じるイ・ヨンエ。

 

そうなると、イ・ヨンエの14年ぶりの主演作である『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』も絶対に観たくなるものでしょう。

それで観に行くこと決定ですよ。

 

私がこれまでに観てるイ・ヨンエの出演した映画は『JSA』(2000年、パク・チャヌク監督)、イ・ジョンジェと共演した『ラスト・プレゼント』(2001年、オ・ギファン監督)、そして『親切なクムジャさん』の3作ですね・・・。

 

 

英語題がなんかね、レッド・ツェッペリンの『Ⅱ』(1969年)のラスト・ナンバー、「ブリング・イット・オン・ホーム Bring It on Home」に似てると思ったんですが・・・韓国語のオリジナル題、「나를 찾아줘」はデヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』(2014年)と同じみたいですね。

 

できるだけ内容に触れずに少しだけあらすじを書きますね。

 

イ・ヨンエ演じるヒロイン、ジョンヨンの息子ユンスは6年前、7歳の時に失踪し、行方不明になっている。

 

 

ジョンヨンの夫のミョングクを演じるのはパク・ヘジュンさん。

 

イ・ヘヨン監督の『毒戦 BELIEVER』(2018年)のパク・ソンチャン役が印象的でしたが、『がんばれ!チョルス』(2019年)のチャ・スンウォンさんの義弟の役も良かったですよね。

パク・へジュンさん、今月23日から日本でも公開される『スタートアップ』(2019年)にも特別出演で出てはるそうです。

 

映画 『スタートアップ!』 公式サイト 10月23日公開

 

失踪の原因がどういったものなのかは不明ですが、夫婦はユンスとの再会だけを願い、希望を失わずに、ずっと探し続けている。

 

ミョングクは以前は学校の先生だったようですが、もしかすると息子を捜す中で退職したのかもしれません。

 

ジョンヨンは看護師として働いてます。

仕事ぶりは確かですが、同僚の何気ない一言が心に刺さることもある。

 

夫婦の会話もお互いをいたわりつつ、しかし、いつも息子のことを考えているため、また後悔の念にも苛まれるため、疲弊していることがうかがえます。

 

ユンスを探すことに協力しているスンヒョンを演じるのはイ・ウォングン くん。

このイ・ウォングンくんの顔、表情がホントに良くって、ホッとさせられるんですが、同時に親と引き離された子どもたちの気持ちも垣間見れます。

印象的な登場人物ですよね。

 

そんな中、ジョンヨンをさらなる悲劇が襲う。

 

キム・スンウ監督は、キム・デスン監督の『ノートに眠った願いごと』(2006年)やイ・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』(2007年)にプロダクション・アシスタントとして参加されてたそうですが、『ノートに眠った願いごと』は私は観てないのでわからないけど、イ・チャンドン監督とは近いセンスの監督さんなんじゃないかと思いました。

 

言葉では言い表しにくいけど・・・少なくとも最初はそう思ったんですよね。

 

また、『ブリング・ミー・ホーム』のジョンミンは、もしも『シークレット・サンシャイン』のヒロイン役だったチョン・ドヨンが演じていたらはてなマークと思わせるキャラクターでした。

 

ある日、心が挫けそうなジョンヨンの元に、ユンスの目撃情報が寄せられる。

これまで何度も偽の情報に失望させられてきたのだけど、目撃された少年とユンスの特徴は一致しているようだった。

その情報に一縷の望みを託し、ジョンヨンは、その少年がいるとゆう《マンソン釣り場》へと向かう。

 

 

行方不明の息子にたどり着けそうな情報があったことで、これは、と思うのですが・・・。

映画としては、このへんからかなりイライラさせられます。

 

イライラの感じさせ方では韓国映画、ホントに上手いんですが、この映画、ちょっと度が過ぎている。

「イライラ」はだんだんと強烈な「ムカムカ」になってゆきます。

 

 

どうも続柄がハッキリしないんですが、《マンソン釣り場》の経営者夫婦でしょうか。

とにかく最も年齢が高い、じいさんとばあさん。

 

 

ちょっとキャストと役名に確信が持てないので、そこらへん、ハッキリ書けないのですが、どうも幼い男の子の母親らしき女性。

その男の子も釣り場で働かせられていて、学校に行ってないのか、学校が休みの日だけなのか、良くない感じ。

女性は表面的には気さくさも感じるのだが・・・。

 

 

やはり釣り場で働くチェ班長を演じるのはキム・ジョンスさん。

キム・ジョンスさんはよくお目にかかる俳優さんですよね。

 

チェ班長は表情は固いけど、比較的、性格が穏やかで常識人のようですが。

 



見た瞬間から気持ちの悪い男。

汚れた欲望を感じさせ、どうしても嫌悪感をぬぐえない。

釣り場で働く人たちはどうも、正規の雇用ではないように見える。

 

この、《マンソン釣り場》にいる人たちを見てて、私が思い出した映画は『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)のあの家族や、『テキサス・チェーンソー』(2003年)のあの一家でした。

一種独特に閉鎖的で、家族的な関係の濃さを感じさせつつも間柄がよくわからないってゆう・・・そこが怖かったです。

 

あまり映画から偏見をふくらしてはダメだと思いますが、簡単に割り切れないリアリズムを感じたんですね。

 

 

警察のホン署長を演じるユ・ジェミュンさん。

 

彼の部下、キム巡査を演じるのは、ホン・スンワン監督の『8番目の男』(2019年)では裁判の被告を演じていたソ・ヒョヌさんですね。

 

この映画は「新案(シナン)塩田奴隷事件」もモチーフとして脚本が執筆されたようです。

つまり、イ・ジスン監督の『奴隷の島、消えた人々』(2016年)と兄弟のような関係にある映画なのかもしれない。

二つの作品が似てるかどうかについては、何とも言えませんが、あまり似てないように私には思えます。

 

なんとなく、イ・ヨンエが14年ぶりに出演することを決めた作品であることなどから、感動のドラマだろうと思って観始めたんですが、途中まではともかく、半ばくらいからはかなり「反逆の韓国ノワール」な感じになっていったとゆうか、よりささくれたようなサスペンスな映画になっていったと思います。

少なくともイ・チャンドン的ではないかもです汗

 

ズバリ、怖いし、不気味ですし、バイオレンスもあります。

感動系のドラマを期待されると、肩すかしとゆうか、罠にかかったような怖い気分になるんとちゃいますかあせる

 

私もかなり困惑したし、怖かったですよΣ(゚д゚lll)

 

しかし、それが、行方不明の息子を探す母親の、苦しみを少しは感じさせていたのかもしれません。

こうであってほしいと願っても、さらに不条理を味わわされるとゆうか・・・子どもさんが行方不明になった親御さんは、子どもさんが見つかるまで苦しみの中にあるんだと思います。

映画を観る2時間でものごとが解決するはずもないし、それを期待するのが観客としても甘いんじゃないでしょうか。

 

後半はかなり驚かされました。

ちょっと、予想はできなかったですね。

え~、こんな映画なん~!?あせるってゆうのが正直な感想です(・・;)

 

 

ラストはかなり強引だと思いました。

さすがにすぐには納得できなかったですよ。

 

でも、観終えて時間が経ってくると、少しずつ実感ができていくとゆうか・・・事件の結末と映画の結末の関係を理解してきつつあるように感じてます。

文章にして書くと、もっとわかるんだろうけど、それはやめておきますが。

 

必死に息子を探し、諦めずに追い求める母親の気持ちが、ある試練を通過し、あの結末に到達したんだろうと思います。

 

 

向かって左から、キム・スンウ監督、イ・ヨンエ、ユ・ジェミョンさん。

 

この作品はキム・スンウ監督にとって、初監督作品になるんですけど、脚本の原案は2008年に書かれており、当時のタイトルは『誰もいない』であった。映画振興委員会のシナリオマーケット最優秀賞受賞である・・・そうで、製作は何度も不発になったそうですが、10年以上経ってから、スタートしたそうですね。

タイトルも変更になり、より希望的な雰囲気に変化した、とのことです。

 

だったら、私は公開されたバージョンの物語の方が好きそうです。

 

 

やっぱり買ってしまいました~あせる

 

パンフレットは800円(税込)です。

 

・ 目次

・ イントロダクション

・ ストーリー

・ 私たちは歯車を止められるか 近藤史恵(小説家)

・ スクリーンに返り咲いたイ・ヨンエが刻み付けるもの 久保玲子(映画ライター)

・ イ・ヨンエ インタビュー

・ ユ・ジェミョン インタビュー

・ キャスト イ・ウォングン パク・ヘジュン

・ 監督: キム・スンウ インタビュー

・ ダイナミックなツイスト、そこに込められた意味 小林真里(映画評論家/映画監督) 完全ネタバレ・レビュー 鑑賞後にお読みください

・ コメント

・ 作品データ

 

邦画やハリウッド映画のパンフレットにはかないませんが、韓国映画のパンフレットとしては上質ですよね。

読むところも多いし・・・。

 

久保玲子先生のコラムを読んだら、イ・ヨンエが「幼い頃には兄弟とプロレスごっこに明け暮れていた」とあって、イメージとかなり違うのが面白かったなあ~。

「明け暮れていた」って(;´∀`)

まあ、優しい2人のお兄さんが負けてあげてはったんでしょ。

 

けど、「幼い頃に〝頭突き王〟キム・イル選手(※プロレスラー)を真似て、パッチギ(頭突き)ばかりしていて、額がへこんでしまった」そうなので、何か本格的に乱暴な荒くれ少女だったんじゃないかって疑惑も持ち上がってきますが。

 

とか、書きつつ、フッと思い出したんですが、『親切なクムジャさん』でクムジャは暴力で攻撃されますが、それに打ち勝ち、怪我の残る顔で毅然としてましたよね。

あの顔がホントにかっこいいなあ、と思ったんですよね。

 

『ブリング・ミー・ホーム』でのイ・ヨンエははてなマーク

彼女は本当に美しい女優さんですが、憧れるほどの強さも表現する女性なのではないでしょうか。

 

子ども時代のプロレスもそれに役立っているのかもですね。


 

けっこう異様な展開の映画で驚いたんですが、それがなんでしょうはてなマーク

私はイ・ヨンエの主演作品をスクリーンで観たんですからビックリマーク

かなりちっちゃいスクリーンやったけど・・・。

 

14年のブランクの後もイ・ヨンエは美しかったです。

そして心打つ演技でした。

そしてかっこよかったです。

それでもう、私は満足です。

 

『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』

この映画は、感動系ドラマを期待した人たちはけっこう面食らうでしょうけど、サスペンス映画のファンにはかなりの楽しみを与えてくれる作品です。

 

私は何も知らずに観て驚けたことが嬉しかったですよ。

でも・・・イライラとムカムカが凄いのでストレスはかなり溜まりましたけどね。

イ・ヨンエの必殺な頭突きで敵の頭が割れたりする感じなら、スッキリするのかなあ~。

なんしか、ドッと疲れる映画鑑賞やったな~(o´Д`)=з

 

モチロン、そうゆう映画も素晴らしい合格

 

まだ公開中かもしれないので、「これは」と思われた方は是非、スクリーンで観てくださいねビックリマーク

オススメします!!

 

でわ、今日も最後までおおきに・・・ありがとうさんですキスマーク

アンニョン(^.^/)))