レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳 1976年 ジャッキー・チェン主演 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

NEW公開中の韓国映画ですNEW

 

鬼手 キシュ

映画 『鬼手』 オフィシャルサイト

 

最も普通の恋愛

映画 『最も普通の恋愛』 公式サイト

 

悪人伝

映画 『悪人伝』 公式サイト

 

マルモイ ことばあつめ

マルモイ ことばあつめ 公式サイト

 

 

 

NEW8月14日からついに公開ですNEW

 

ディヴァイン・フューリー 使者

映画 『ディヴァイン・フューリー 使者』 公式サイト

 

 

 

‥…━━ *‥…━━ * ‥…━━ * ‥…━━ * ‥…━━ *

 

 

 

你好(^-^)ノ

いつも読んでくださり、多謝ですキスマーク

 

一昨日、8月7日、この作品を観ました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳

 


レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳
原題:新精武门
英語題:New Fist of Fury
韓国語題:신정무문

(1976年、香港映画)
オリジナル版:114分
日本版DVD:82分

監督・脚本・製作総指揮:ロー・ウェイ
脚本:パン・レイ
製作:スー・リーホワ
武術指導:ハン・インチェ

アロン(ロン) - ジャッキー・チェン
レイ(ミウ・ライイー) - ノラ・ミャオ
岡村先生 - チェン・シン
チンじいさん - ハン・スー
アロンの母親 - リウ・ミン
ハン先生 - ハン・インチェ
スー・ワンライ - イェン・ジョン
セイ - ジャン・ジン
岡村の娘 - ツォ・シュウシュウ
リン先生 - ルー・ピン
警察署長 - スン・ラン
憲兵隊長 - ウェイ・ライ

 

 

ブルース・リー様主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年)を観終えたあと、いろいろ調べてる中で、特に興味を惹かれた作品です。

 

『ドラゴン怒りの鉄拳』には、ジェット・リー主演の『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』(1994年)、ドニー・イェン主演の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(2010年)など、オマージュを捧げたリメイク作や続編があり、チャウ・シンチーも『チャウ・シンチー 新精武門』(1991年)ってパロディ的な作品で主演してるんですね。

 

このあたり、私自身には知識がないので、そんなにたいそうなことも書けないのですが、そんな中でも、ジャッキー・チェン主演の『レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳』は1976年と、かなりオリジナルの公開から早い段階で作られた続編的な作品で、しかもオリジナルの監督、ロー・ウェイによる作品なんですね。

 

ロー・ウェイが台湾で設立した「ロー・ウェイ・モーション・ピクチャー・カンパニーLTD」って映画会社の作品なんですが、『ドラゴン怒りの鉄拳』のゴールデン・ハーベストに断りなくやっちゃった感じみたいですね。

 

でも、監督ですからね、ロー・ウェイは『ドラゴン怒りの鉄拳』の。

 

 

それで、私があれこれ書くことよりも、やっぱり専門的なことは、私のアクション映画の先生、明石家いわしさんのレビューを、まず読んでいただきたいんですビックリマーク

 

いわし先生、いつもありがとうございます☆⌒(*^-゜)v

 

 

ジャッキーさん演じる孤児のロンは、面倒を見てくれてるソンパクおじさんと一緒に、どうも泥棒して暮らしてるようなんですよね~あせる

 

日本人2人組とケンカになるが、強いのかと思いきや、弱いあせる

 

 

上海でのあの忌まわしき殺し合い騒動のあと、生き残った精武館の人たちが台湾へやって来る・・・が、ロンとおじさんはその人たちの荷物をパクる傍若無人。

 

 

ミウ・ライイーたちを出迎えるハン先生を演じるのはハン・インチェさん・・・『ドラゴン危機一髪』(1971年)のラスボスでしたし、『怒りの鉄拳』にも出てられました。

この作品の武術指導も担当されたそうです。

 

 

税関でしょうか・・・なんでこんなに日本人が外国で威張ってるのかと思うんですが、この時代の頃、台湾は日本に併合されていて、日本人がのさばってたってことなんでしょう。

 

その頃、人様の荷物を盗んだのにロンは罪悪感から後悔していた。

たしかに泥棒だが悪い青年ではない。

荷物を開けると、中からヌンチャクが出てきた。

そう、それは、あの陳真(チェン=ブルース様)のヌンチャクだった。

 

で、太陽門の人相の悪い師匠から手下になれと誘われてるが、ロンは彼らのやり方が好きになれず、拒否する。

 

 

太陽門の師匠のラム。

武術に精進するようなちゃんとした人ではない。

 

 

リンチに遭いそうになったロンは陳真のヌンチャクで反撃しようとするが使えてない汗

振り回してるだけなので自分の頭を攻撃してしまうあせる

結局、リンチを受けて半殺しの目に遭い、道端のへこんだとこに捨てられてしまうが、そこへミウ・ライイーの一行が通りかかり、助けてもらった。

 

Primus Jam with Buckethead 1998

 

ところでヌンチャクといえばこちらの動画を見ていただきたいんですが、プライマスのステージにバケットヘッドが参加してます。

23秒からです雷 左矢印 一見の価値あり!

やっぱりスゴイ男はヌンチャクを振り回すものなのか!?

 

 

おじさんが怪我を負ったロンを引き取りに来るが、あんまり歓迎ムードって感じじゃない。

バレてますね、荷物を盗んだことが。

 

ミウ・ライイーは陳真の婚約者だった人だけど、キャラ変わってます。

『ドラゴン怒りの鉄拳』ではオドオドした女の子だったのに、精武館の他の人たちが亡くなって地位が上がったのか、リーダー風を吹かしてる。

婚約者の死と、4年の歳月が彼女を変えたのか。

 

 

でも、ミウ・ライイーを演じるノラ・ミャオは相変わらず可愛いです。

彼女の根強い人気もわかります。

彼女を見るためだけでも『レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳』は観る価値があるでしょう。

 

ところで、この作品の俳優さんたちの「声」はご本人のものなんでしょうかはてなマーク

私はホントにジャッキーさんやノラ・ミャオさん本人の声を聴いてたのだろうかはてなマーク

 

ロンの声はどこか石丸博也さんっぽく感じたんですけどね。

 

 

実はロンのお母さんは生きていたのですが、「酒場の女」なので自尊心の強いロンにはいないことにしてたんですね。

 

けど、おかしいですよね、自尊心の強い青年が泥棒をやりまくってるとか、お母さんの職業が理由でいないことになってるとか、お母さんもそれなら転職するとか・・・観てるだけではぜんぜん納得いかない。

 

 

会って話すことはできないけど、お医者さんに診てもらってる息子を窓から心配するお母さん。

 

で、ここで急に何の説明もなくイヤな感じにムキムキなおじさんが旅館の浴場みたいなお風呂に入ってる場面になり、何なんでしょうかはてなマークみたいになるんですが、このおじさんがこの映画の悪役の人、大和道場の岡村太郎でした。

 

岡村は風呂場で命を狙われたっちゅうので、メチャクチャ強い娘の千代子がいるんですが、この千代子と七嵌武館へ殴り込み。

 

 

YOSAKOIっぽい格好でやたら人相の悪い千代子がホントに凶暴、且つ、強く、みんなやっつけてしまう。

 

岡村は台湾の武術会の今後を話し合うための会合を催したが当然、集まりは悪かった。

 

 

ロンはミウ・ライイーから武術を学ぶよう持ちかけられるが、自信なさげに「やめとく」と断るのだった。

 

その夜、ロンはミウ・ライイーのおじいさんのホイ先生のお誕生日パーティーに招待されるが、そこでもホイ先生から武術を学ぶべきだと促される。

 

 

そこへ岡村の一味がやって来て、ホイ先生は人格者ですので丁寧に対応してたんですが、岡村たちが度を越して嫌がらせを続けたので、お怒りになられ・・・憤死してしまわれた。

 

少しは後ろめたく感じたのか、その場を去る岡村たち。

 

 

ミウ・ライイーが責任者として精武館で新しい生徒たちを募集してますが、それをロンも羨ましそうに見てる。

で、一緒にやろうよと言うとやっぱり「修行はイヤなんだ」とか断るんですけどね~。

 

太陽門のラムがやって来て精武館にいちゃもんをつけだした。

 

 

この左の人、ブラマヨ小杉の息子がタイプスリップして出演してるイメージです。

 

精武館と太陽門ですが口論となり、乱闘になってしまう。

乱闘に参加しないで見てる人たちもいるんですが、どうゆう立場の人たちなんだろう・・・。

 

で、ラムがハン先生に負けまして、太陽門の岡村に告げ口に行きました。

 

 

次の日、岡村が精武館に来て、ここは私の縄張りだ、勝手な真似は許さん!!と一番勝手なことを言い出すのだった。

 

で、ミウ・ライイーがことごとく負けん気に反論するんですが、この映画、主役であるジャッキーさんは前半、あんまり目立ちません。

どっちか言ったら岡村の娘の千代子の方が目立ってるくらいで・・・だからすごいノラ・ミャオの存在感が大きいんです。

 

ノラ・ミャオ(苗可秀)はこの映画以後もずっと人気が衰えなかったそうですが、それもわかります。

ホントに女優さんとして魅力的だから。

 

私は映画を観ながらノラ・ミャオが見た世界を想像していました。

つまり、70年代の映画界ってことですが、ブルース様が亡くならなかったら、また共演しただろうと思うと本当に残念でしたね。

 

 

とにかく岡村は千代子に命じて精武館の看板を叩き割らせてしまう。

 

 

満足そうな父と娘。

 

岡村親子は割れた看板を町の広場の地面に叩きつけ、「私の意向に背くとこうなる。今後、この辺り一帯は我々が支配するビックリマーク勝手は許さん。私の命令に従え!!我ら大和門の武術が一番だ。どの流派の者であろうが大和門の門下生にならなければ半殺しの目に遭わせる!!」と人々に宣言。

 

 

その傲慢な演説を聞かされていたごはん中のロンの心の中で何かが弾け、勢いよく燃え始めたメラメラ

 

人々に団結を唱え、指を噛み切って自らの胸に「精武」と記した。

いや、よく書けたね、自分であせる

 

それを見て「ロンよ 成長したな」とか感極まるおじさん。

いやいやいや、こらこらこら、おっさんが指導して盗っ人をさせとったんやないか!!あせる

 

 

どうやらこの町では、すでに精武Tシャツが人気だったそうです。

って精武館って最近、始めたはずなのに、なんでグッズがすでに出回ってる!?

 

 

ゴルゴダの丘に向かう主イエス・キリストと重なるロン・・・。

看板もすごく丁寧に直して・・・おじさんが無断で手にした釘で・・・(結局、泥棒の習慣が抜けてない)。

 

 

(゚д゚*)(゚д゚*)(゚д゚*)オォォ...

 

 

兄弟子のチャンを思い出したの

 

彼の勇敢な振る舞いは兄弟子そのものよ

 

兄弟子 どうか安心して

 

あなたの精神はロンが受け継ぐわ

 

精武会は不滅よ

 

なぜか相撲部屋っぽい雰囲気でしたが、それからとゆうもの、ロンもみんなと一緒に熱心に武術を学び、すごい進歩を見せるのだった。

そして、師が創り、兄弟子が完成させた拳、「迷踪拳」を贈られるのだった。

 

しかしある夜、精武会に、岡村とつながってる日本軍が検挙に来るとゆう危機が迫り、それを知ったロンのお母さんはソンパクおじさんを通じて精武会に危険を知らせる。

おじさんも人の役に立つことをしたいと思って・・・。

 

どうも「日本の支配に抗ってるらしきおじいさん」も急に出てきたりして、このあたり、ちょっと説明不足だと思うんだけど、とにかくミウ・ライイーとハン先生が軍隊に拘束されるが、中国人の警察署長の機転で何とか帰ることができた。

 

 

が、総督府の命令で鹿港の武術界について話し合うことを名目に大和門に呼びつけられることになった。

 

 

はたせるかな、大和道場の岡村は鹿港の武術界を脅し上げ、牛耳ろうとゆう腹づもりだったのである。

 

精武会はついに大和道場との決戦を強いられることになる!!

 

 

いろいろ、よくわからないところがあったのですが、どうも、オリジナル版が114分だったのに対して、私が観た日本版DVDは82分ってことで、30分以上もカットされてる可能性があるようです。

 

監督の意図したものよりも30分も短いとなると、ちょっと映画としてどうこう言えないように思いますが、日本ではオリジナル版のDVDが出てないのでしょうがないですね。

 

ロンのお母さんだってホンマはあのままフェイドアウトなんてことはないはずでしょはてなマーク

 

で、続編なので、どうしても『ドラゴン怒りの鉄拳』と比較しながら観ることになったんですが、正直な感想としては、いかに『ドラゴン怒りの鉄拳』がエネルギーに満ちた偉大な映画だったかと確認することになりました。

 

申し訳ないけど『レッド・ドラゴン』は前作に比べていろいろ欠けているし、劣ってるように思えました。

 

けど、それもジャッキーさんのせいじゃないですよ。

やっぱり脚本も担当したロー・ウェイ監督の責任でしょう。

 

現にジャッキーさんのアクションは良かったですよ。

特に武術にやる気を出して練習を始めたあたりから。

 

最後の決戦もとても良かったですし。

「アチョー」とは叫ばないんですがね。

 

ところで、最後の方で岡村の手下にやっつけられる人、「イップ館長」と呼ばれてましたけど、イップ・マンとは関係ないんですよね(^_^;)

 

それと、最終決戦では私ゃてっきりラウ・ミイイーと千代子の女同士の対決になると思い込んでたんですが、それはなしでした。

 

 

ジャッキーさんのコミカルなアクション映画しか観てなかった私には、映画の雰囲気が暗かったですね。

ジャッキーさん演じるロンくんはおとぼけでコミカルな若者なんですが、状況がね、重苦しいし、物語もマイナス面ばっかり続きますし、ストレス溜まりますわ~。

 

ラストにかんしてはかなりショックでした。

『ドラゴン怒りの鉄拳』よりもある意味、衝撃で汗・・・私、ここは前作が哀しい終わり方だったんだから、精武館にとって希望を感じさせる終わり方にしても良かったんじゃないかと思うんですがね~汗

 

 

いや~、これまでに観てきた香港のアクション映画の中で、好きな方ではありませんが逆に『ドラゴン怒りの鉄拳』を観返したくなりました。

やっぱり続編って難しいですよね~あせる

 

でもね、若き日のジャッキーさんと、ノラ・ミャオですよね、二人が好きなので、『蛇鶴八拳』(1978年、チャン・シーホウ監督)、『龍拳』(1979年、ロー・ウェイ監督)といった作品も観たいと思いましたね。

実際に観れるかどうかはともかく。

 

少なくとも観たいと思った『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編が観れたし、また、こうして70年代のカンフー映画を観れたって満足感がありましたよ。

 

でわ、今日も最後まで謝謝ビックリマークでしたキスマーク・・・拜拜(^.^/)))