韓国映画 暗数殺人 2018年 公開中 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつもありがとうございますキスマーク

 

 

 

今日、4月8日からシネマート新宿さん&心斎橋さんも休館だそうですNEW

何と言えばいいのか・・・仕方がないのかなあ。

映画館には辛いご判断だと思います。

 

それにより『がんばれ!チョルス』や『悪の偶像』が公開延期になりますね。

公開延期自体は、私は困りませんし、むしろ、ホントに今は行くのが厳しく感じてますのでありがたいと思いました。

 

映画館の方では休館されることはホントに酷だと思います。

でも今は、劇場さんの方も観客の方も我慢の時ですね。

 

また上映が再開したら、私も前よりも観に行きますし、他の方々もそうなんだから、今は耐えて、復活の時に備えましょう!!

 

 

 

 

で・・・そんな中、やっぱり映画を映画館で観に行くのは、心配をともなうし、後ろめたくもあるんですが、京都でも公開の始まった『暗数殺人』を観てきました。

 

同じTジョイ京都さんだったこの前の『パラサイト 半地下の家族』(2019年)にはおよばないけど、京都にしてはけっこうお客さん、少なくなかったです。

 

でも、一列に何人とかのレベルですので、観客同士、離れて観ることが可能なんですね。

それでホッとしました。

むしろ、他の状況の方がはるかに感染のリスクが高そうに思えたので、そこまで観客が多くなければ、映画館はまだ安心かなと思いました。

 

もしもだったら劇場で券を買う時に席の埋まり具合を調べて、観ることはありじゃないでしょうか。

 

と、言ってもやっぱりこの2週間は我慢に徹するべきかな。

いや、私は普段から映画館であまり観ないけど、他の人たちのためにもね。

 

でもね・・・映画どころじゃない人も多いと思う。

マジな話、お互いに助け合うくらいの気持ちでないと、無理でしょう。

誰が得、誰が損とか、そんなこと言っててもしょうがないしね。

 

それにしても、イ・ドンフィさんの初主演作、『幼い依頼人』・・・観に行きたかったなあ~(>_<)

まあ、ブロともさんが観に行ってくれたので、いいんですけどねビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― 本当は何人殺した?

 

 

 

 

 

暗数殺人

 

 

映画 『暗数殺人』 公式サイト

 

劇場情報 ※公式サイトより転載させていただいてます。

 

山形 MOVIE ON やまがた 5月15日
東京 シネマート新宿 4月3日
神奈川 川崎チネチッタ 4月3日
神奈川 横浜ブルク13 4月3日
群馬 シネマテークたかさき 順次公開
静岡 静岡東宝会館  4月3日
愛知 ミッドランドスクエア シネマ 4月3日
三重 伊勢進富座 5月30日
和歌山 ジストシネマ和歌山 4月3日
大阪 シネマート心斎橋 4月3日
京都  T・ジョイ京都 4月3日
兵庫 神戸国際松竹 4月3日
香川 ホール・ソレイユ 5月22日
福岡 KBCシネマ 近日
佐賀 シアターシエマ 5月15日
大分 大分シネマ5 5月9日
熊本 Denkikan 5月8日
沖縄 桜坂劇場 5月23日

 

 

暗数殺人
原題:암수살인
英語題:Dark Figure of Crime

(2018年、韓国映画、110分、G)

監督・脚本:キム・テギュン
脚本:クァク・キョンテク
撮影:ファン・ギソク
音楽:モク・ヨンジン

キム・ユンソク
チュ・ジフン
チン・ソンギュ
イ・ボンリョン
キム・ジョンス
ペ・ヘソン
チュ・ジンモ
ホ・ジン
クォン・ソヒョン
キム・ジョンヨン
キム・ジュンギ
パク・ジンヨン
キム・ヨンウン
チョン・ギソプ
チョン・ジョンジュン

特別出演
ムン・ジョンヒ
コ・チャンソク

配給:クロックワークス

 

 

なんか私としては「ハッと気づくと観ていた」って感じで、10年前なら劇場で観たりはしなかっただろう映画でしたが、ユンソクさんとジフンくんが主演だってことだけで考える前に観ることが決まっているビックリマーク・・・まあ、前評判も高かったんですけどねー。

 

『暗数殺人』、観たら、ホントに良かったです。

凄い映画だなぁと思いました。

 

これはやっぱり、サスペンスやミステリーが好きな人にこそ観てほしい作品ですわ。

 

 

始まりがホント、韓国映画らしい始まり方で嬉しくなるんですけど、刑事のキム・ヒョンミン(キム・ユンソクさん)に、情報屋を通してある人物から接触があるんですね。

で、カルククスのお店で待ち合わせするんですが・・・。

 

いろいろあって、ヒョンミンはその人物、カン・テオ(チュ・ジフン)と再び出会うことになる。

テオは恋人を殺害した容疑で裁判中。

 

そしてこう話されるわけです。

「俺が殺したのは全部で7人だ」と。

 

でも、警察としては過去のことを再度、捜査するよりも新しい事件を解決した方が成果があるってことで、テオの話はなしくずし的にほったらかしになるんですよ。

 

 

で、テオがやったとゆう過去の犯罪についてはもう、時間が経ち過ぎてて証拠とかも消えちゃってるので、テオの話しか証拠がないんですよ。

 

だから・・・私、ここで、え~ビックリマークそんなことしていいのかな~!?って思ったんだけど、ヒョンミンはお金やその他、テオがいるってものをあげて、テオにもっと話させようとするんです。

いや、それはダメでしょう、と。

 

でも、ヒョンミンはそうするんだけど、それには理由があります。

ヒョンミンはテオの言葉を信じたわけですよ。

そしてヒョンミンは上の人の反対を押し切って、テオの過去の犯罪を捜査していく。

 

でも、テオが嘘をついてる可能性も高いし、テオは言うことを変えるんですね、自分は殺してない、ただ遺体を埋めただけだって。

 

 

それでもヒョンミンは諦めない。

なぜ、彼はテオの怪しい言葉にこだわるのかはてなマーク

 

そしてテオの本心とははてなマーク

彼は真実を話しているのかはてなマーク

 

 

そういった物語ですよ。

 

怖いです。

 

でも、残酷な場面は多くないです。

殺人のシーンはありますけどね。

 

この怖さは血とかそっち系じゃないです。

後半、それがわかります。

 

 

キム・ユンソクさんを初めて観たのは『チェイサー』でしたが、当時、私は、なんて普通のおじさんなんだろうと思いましたよ、初めてだったから。

犯人役を演じたハ・ジョンウも初めて見ましたのでね~、そりゃもう怖かった!!

 

その後、いろいろ韓国映画を観ていって、ユンソクさんがどんな俳優なのか、今は知ってます。

それどころか今は私の大好きな韓国の俳優さんのうちの一人ですよ。

 

私が最も好きなユンソクさんの映画は『亀、走る』(2009年)で、やはり刑事を演じておられるんですが、かなり違いますね。

クァク・キョンテク監督の『極秘捜査』(2015年)の方に近い気もしますが(釜山が舞台だし)、でもやっぱり違うな。

 

 

チュ・ジフンくんの出演作で私が初めて観たのは、いきなり『私は王である!』(2012年)でしたね。

こちらもインパクトが強かったです(^_^;)

でも、その出会いが良かったですよ。

その後、出演した映画は確実に成功してますね。

『神と共に』シリーズ(2017年、2018年)のヘウォンメク役で日本でも知名度もさらに高まったでしょ。

 

この映画では・・・本気で嫌悪感を感じてしまいましたね~、カン・テオって人物にね。

それはつまり、ジフンくんの演技がいかに凄かったか、ってことですね。

 

 

ヒョンミンとただ一人、一緒に頑張ってくれる弟分の刑事さんを演じるのはチン・ソンギュさん。

最初に意識したのは『犯罪都市』(2017年)の凶悪過ぎる役ででしたけど、それから以後、ホントにいい出演作が続いてますねー。

特に『エクストリーム・ジョブ』(2019年)の大ボケ刑事が素晴らしかったです。

今回は、主流派からはずれたところでヒョンミンと報われない捜査を続けることにややお疲れ気味ながら、ヒョンミンのために頑張る刑事らしい刑事さんの役。

かっこよかったですよ。

 

なんか、ピンク・フロイドのファンなんでしょうかね、Tシャツを着てましたねはてなマーク

 

 

ヒョンミンの熱意に押しきられていくキム・スミン検事を演じるのはムン・ジョンヒさん。

私の好きな韓国映画によく出てる女優さん・・・。

 


1971年生まれのキム・テギュン監督は、クァク・キョンテク監督らのもとで助監督としてキャリアを積んだのち、ユン・ソクファさんとイム・ジギュさん主演で⻑編監督作デビュー作、『春、雪』(2012年)を発表してます・・・が、日本未公開、残念。

 

『暗数殺人』にはクァク・キョンテクさんが製作総指揮と脚本で参加してて、たしかにそこはかとなくクァク・キョンテクさんの色も感じられますよね。

やっぱり一番は釜山が舞台で釜山訛りが飛び交うことじゃないですか。

 

 

『暗数殺人』は実話をベースにした映画で、公開前、事件の被害者遺族が映画に対し、裁判所に上映禁止仮処分申請を提出し、後に制作会社フィルム側は謝罪しているとのことです。

 

私は基になった事件について知らないけど、映画を観たあとで調べたら、映画の中での事件の描写はかなり事実に忠実なように思いました。

 

被害者遺族の方が上映を受け入れられないのも当然だと思います。

私はその方々のお気持ちもよくわかります。

だから実話の映画化はホントにデリケートなんだと思いますが、遺族の方々が観なければいいじゃないかって問題でもないと思います。

 

しかしまた、別の被害者遺族の方が「この映画は世の中に出るべきです」と訴えたそうです。

 

映画「暗数殺人」、モチーフ事件の別の被害者遺族は上映を応援「世の中に出るべき映画だ」

 

私はその方のお気持ちもよくわかります。

 

この映画が世に出るべきとゆう意見は、この映画の結論に重なるように思います。

つまり、被害者が存在することを忘れてはならないってことです。

 

「暗数」とは、犯罪統計において、警察などの公的機関が認知している犯罪の件数と実際に起きている件数との差を指すそうですが、『暗数殺人』はまさにそれについての映画です。

 

だから、刑事ヒョンミンはテオの知られていない、裁かれていない事件を今さらと言われつつも捜査していくんですね。

 

ヒョンミン自身も実は被害者の遺族でした。

彼が再婚しない理由です。

 

この映画、超・渋いですし、やっぱり重かったです。

でも、やれ泣けそれ泣けみたいな映画じゃないです。

 

でも、私は後半、目頭が熱くなりました。

 

刑事さん、頑張れ、と思いましたし、刑事さん、ありがとう、と思いました。

こうして警察の方々は頑張っておられるんだなあと思いましたよ。

 

まだ、これから観てもらう人も多いだろうし、詳しく書けないけど、ホントに胸に迫る、素晴らしい傑作だと思います。

 

 

パンフレットは700円(税込)。

 

・ イントロダクション

・ ストーリー

・ キャスト キム・ユンソク チュ・ジフン チン・ソンギュ

・ スタッフ 監督・脚本:キム・テギュン 監督より

・ お写真

・ レビュー 岡本敦史(ライター)

・ お写真

・ 作品データ

 

う~ん・・・もうちょっとパンフならではの読みどころがほしいところですが、「監督より」って監督の話と、岡本敦史さんのレビューが読んで面白かったです。

写真は多いですよ。

 

 

今は、是非、観に行ってくださいとは言えないんだけれど、近いうちに新型コロナ・ウィルスのことが収まった時、上映中だったら観てください。

それか、DVDが出たら観てください。

 

この映画は観てほしいなあ、ホントに大傑作だから・・・。

オススメします。

この私が観て、ちゃんとわかる映画だし、この映画だけの感動があります。

 

でわ、今夜も最後までありがとうでした、アンニョン(^.^/)))