韓国映画 シークレット・サンシャイン 2007年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

 

10月もありがとうございましたビックリマーク

11月もよろしくお願い致します!!

 

 

 

今日、11月1日からはこの映画が公開スタートですNEW

 

8番目の男

 

映画 『8番目の男』 公式サイト

 

 

そして、こちらは公開中NEW

 

風水師 王の運命を決めた男

 

映画 「風水師 王の運命を決めた男」 オフィシャルサイト

 

 

そして、11月8日からはこの作品が公開されますNEW

 

国家が破産する日

 

映画 『国家が破産する日』 オフィシャルサイト

 

 

増税のショックで10月は本当に劇場で映画をぜんぜん観ませんでしたが・・・11月は頑張って観に行くかもしれません。

 

でも、観に行きますと断言して観に行かなかったら恥ずかしいので、観に行ったらブログに書くってことにしますねビックリマーク

 

 

 

 

 

劇場では観てないけど、レンタルDVDさんで借りて観てます。

ブログで書くのは韓国映画など、アジア映画が中心ですが。

 

ここ最近は、もったいながって観てなかった韓国映画も観るようになりました。

期待してただけあって、どの映画もホントに素晴らしいです。

 

 

 

10月23日、この作品を観ました映画キラキラキラキラキラキラ流れ星

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シークレット・サンシャイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シークレット・サンシャイン


原題:밀양
英語題:Secret Sunshine


(2007年、韓国映画、142分)


監督・脚本:イ・チャンドン

原作:イ・チョンジュン(李 清俊) 「虫の話」
撮影:チョ・ヨンギュ
照明:チュ・インシク
音楽:クリスティアン・バッソ Christian Basso


出演:チョン・ドヨン、ソン・ガンホ、チョ・ヨンジン、キム・ヨンジェ、ソン・ジョンヨプ、ソン・ミリム、キム・ミヒャン、イ・ユニ、キム・ジョンス、キム・ミギョン、オ・マンソク、ペク・チョンイム、チャン・ヘジン、パク・キュウン、イム・グァンミョン、イ・ソンミン、キム・ヨンサム、ソ・ヨンス、キム・ヘジョン、チョ・ヨンスク、ファン・テオク、チョ・チュノク ほか

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 


 

解説: 夫を亡くし、生きる希望を失っていた32歳のシネは、夫の故郷の地方都市ミリャン(密陽)でピアノ教室を開いて新たなスタートを誓う。だが、ミリャンでも彼女を新たな悲劇が襲い……。監督は「ペパーミントキャンディ」「オアシス」のイ・チャンドン。主演のチョン・ドヨンが第60回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。共演はソン・ガンホ。(映画.com

 

 

夫に先立たれたイ・シネ(チョン・ドヨン)は、夫の故郷である密陽(ミリャン)市に息子のジュンとともに引っ越すことにした。

 

彼女はそこでピアノ教室を始めるが、不幸な女だと思われたくなくなかったので、見栄を張ってしまう。

 

カーセンターの社長、キム・ジョンチャン(ソン・ガンホ)にしつこくされること、薬局のキム執事から教会に誘われることはわずらわしかったが、地元の人たちと仲良くなり、楽しい日が続くかと思われたが・・・はてなマーク

 

 

ジュンを一人残して出かけていた夜、帰るとジュンの姿はなく、不審な電話がかかってくる。

 

 

この映画、いつか観る日を楽しみにしてたので、ほんとに内容を知らないようにしてて、だからほとんど何も知らずに観たんですが、とにかく私の好きな映画でした。

 

『シークレット・サンシャイン』ってゆう題名の意味がけっこう早く語られたりするんですけど、もう、そこでゾクゾクきました。

 

とにかく興奮させられる映画で、観てる途中、心の高ぶりが凄かった。

そうゆう感覚、凄い好きですし、そうゆう感覚にさせてくれる映画、やっぱり大好きですね。

 

いつものことですが韓国のローカルな街並みがホントに良くって、もうそれだけで観てて嬉しくなるんですよ。

 

イ・チャンドン監督の作品ってことで、もしも私には難しかったらどうしよう・・・って不安もありましたが、それはやはり取り越し苦労でした。

 

ただ、予想はできない映画でした。

そしてその予想できないことが素晴らしかった。

 

 

左から、イ・チャンドン監督、チョン・ドヨン、ソン・ガンホ。

 

『シークレット・サンシャイン』を観たことで、私はイ・チャンドン監督のこれまでの監督作品を全作、フィニッシュしました。

とうとうこの日が来たか、って感じでしたよ。

 

ゴールして・・・どの作品が、となると難しいけど、どの作品も素晴らしいし、好きです。

何度も観たくなるのは3作目の『オアシス』で、実際、DVDも買ったんだけど(8月にリリースされたHDデジタルリマスター版のブルーレイがホントは欲しいんだけど・・・)、どれが一番、とは言えないような気がします。

 

【イ・チャンドン監督の作品】

 

1. グリーン・フィシュ (1997年)

2. ペパーミント・キャンディー (1999年)

3. オアシス (2001年)

4. シークレット・サンシャイン (2007年)

5. ポエトリー アグネスの詩 (2010年)

6. バーニング 劇場版 (2018年)

 

 

少し、深く内容について書かせてもらいますね。

 

息子を殺害されたシネは信仰に救いを求め、観てるこっちが意外に思うほど、それがすんなり、功を奏する・・・都合よく運ぶ・・・ように見えるのがなんだか変な感じで、ちょっと騙されてるような気分になったんですが、それは私が信仰心に乏しい人間だからかもしれないけど、そんな気分になることも面白く感じました。

 

「面白い」とゆうと語弊があるけど、当たり前に感じるより、人の不可解を感じられる映画の方が私は好きだから・・・。

 

 

人はああも、信仰を得ることで苦しみが消え、笑顔が戻るものだろうか・・・はてなマーク

 

私は心が汚れているのかもしれません。

シネは教会の仲間たちと語り合うことで、事件の夜、カラオケで騒いでストレスを発散したように、一時、笑えるようになっただけじゃ・・・はてなマーク

 

 

シネが好きなんでしょう、下ごころ見え見えのキム社長も真似をして教会に通い始める。

 

最初から、あわよくば、ってシネのことが気になってたんでしょうけど、こうまで何か力になれないかと常日頃から努力するのなら、それはもう立派。

 

シネの弟(キム・ヨンジェ)からは会ったその日に、「社長さんは姉のタイプじゃないですね。絶対にありえない」と断言されてるんですけどねー。

 

さすがはソン・ガンホ。

「普通の人」を演じた時ほど、輝きを増すのがソン・ガンホの演技です

こうゆうソン・ガンホなら、私ゃ、いつまでもずっと見てたいですよ。

 

『シークレット・サンシャイン』は私が観た26作目のソン・ガンホの出演作でした。

 

ついでですが、DVDの会社さん、できたら『クワイエット・ファミリー』(1998年)のDVDを再発売してもらえませんか!?

よろしくお願い致しますm(._.)m

 

 

信仰に目覚めたシネは、さらに気高い気持ちで神の愛にそうように、許しを行おうとするが・・・はてなマーク

 

 

このあたりで、気持ちがガクン、となりました。

愕然としたとゆうか・・・ハッとさせられましたよ。

 

ああ、これは・・・とゆうかね、そして狼狽えましたね。

 

 

チョン・ドヨンはこの作品の演技により、2007年のカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞してますが、それも当然と思います。

 

ちなみにその年のパルム・ドールはクリスティアン・ムンジウ監督の『4ヶ月、3週と2日』、そしてグランプリは河瀬直美監督の『殯の森』。

 

 

細かいことはともかく、シネを演じて、チョン・ドヨンは、失うこと、苦しむこと、あがくこと、八つ当たりすること、耐えること、耐えられないこと、そしてつまり、生きるってことを表現してたんだと思います。

 

チョン・ドヨンの演技がいつも私の心を打ちますが、この映画は特にじゃないでしょうか。

 

【チョン・ドヨンが出演した映画】


接続 ザ・コンタクト (1997年)
約束 (1998年)
我が心のオルガン (1999年) ★
ハッピー・エンド (1999年)
私にも妻がいたらいいのに (2001年) ★

血も涙もなく (2001年) ★
スキャンダル (2003年) ★
初恋のアルバム 人魚姫のいた島 (2004年) ★
ユア・マイ・サンシャイン (2005年) ★
シークレット・サンシャイン (2007年) ★
素晴らしい一日 (2008年) ★
ハウスメイド (2010年)
カウントダウン (2011年) ★
マルティニークからの祈り (2013年) ★
無頼漢 渇いた罪 (2014年) ★
メモリーズ 追憶の剣 (2015年) ★
男と女 (2015年) ★

 

★ = 私がこれまでに観た作品。

 

ハン・ソッキュから始まって、イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、ソル・ギョング、ファン・ジョンミン、ソン・ガンホ・・・と韓国の名高い男優たちと共演してきてることもホンマに凄いことですわ。

 

どれが良かった、とは言えないけど、『血も涙もなく』や『初恋のアルバム』、そして『無頼漢』は何度も観てます。

『無頼漢』のチョン・ドヨンは本当にいいですね~。

それから、平 安寿子先生原作の『素晴らしい一日』は強くオススメしたいですね。

 

今年4月に公開され、「これまでで最高の熱演」と絶賛されている、ソル・ギョングと17年ぶりに共演した最新作、『誕生日』(イ・ジョンオン監督)・・・もちろん日本でも公開されるでしょうけど、待ち遠しいです。

 

 

シネが信仰を持ったがゆえに神に怒りを感じて、まあ、嫌がらせを始める下りになると、私は笑ってしまいましたよ。

 

特に牧師さんがお話してて、信者さんたちが祈ってる時に、「みんな嘘よ~ 嘘よ 嘘よ 嘘なの~ 愛も嘘 笑いも嘘 みんな嘘よ~♪」とか歌謡曲を爆音で流すところ。

 

笑うといっても、コメディとしてじゃなく、若干、呆然とした時の笑いとゆうか・・・実際、普段、世の中みんな、八百長的に取り繕って生きてるわけですけど、これをやられるとね~、何か、真実がダダ漏れにさらけ出されてるとこもありますよね。

 

 

また、シネの顔が良くて、イヤな感じの顔で冒涜を繰り返すわけですが、じゃあ、神様、うちに罰を当ててみろよ、コノヤロ~むかっってゆう・・・観てて思い出したのは、ずっと前に観たラース・フォン・トリアー監督の『奇跡の海』(1996年)ですが、『奇跡の海』は私にはよくわからなかった映画なのに対して『シークレット・サンシャイン』はなぜか、よくわかったんですよ。

 

まあ、私も少しは成長したのかもしれないし、何といっても『シークレット・サンシャイン』が韓国映画だからかもですね。

 

 

キリスト教など、宗教については、私はちゃんとしたことは書けないけど、この映画を観ていて「キリスト教だからダメだった」とゆうようにキリスト教を批判してるとは思えなかったけどね。

それなら宗教全体に疑問を投げかけてるんじゃないですか。

 

とにかく、シネが神様に嫌がらせをしていく場面では、笑ってしまったんだけど、つまり人類の歴史の中で、人類が作り上げてきた、高尚であること、神聖であることで人びとに信じられているような事柄は、同時にまた冒涜されることもあるってことではないですか。

 

信じる、敬する、尊ぶことはいいんですよ。

でも、延々、何も考えずにそれだけ信じ、崇めてるってのはね・・・。

何ごとも、どんな神聖なものも批判され、攻撃されることもあるでしょう。

 

 

この映画では、イ・チャンドン監督は、俗なこと、それと憤怒、怒りを否定してないでしょ。

 

なんか後半、シネは怒ることで強くなるとゆうか・・・ちょっと立ち直ってるように思えたんですよ。

 

実のところ、私もやっぱりシネの立場だったら、怒ったり、八つ当たりしたりもすると思うんですよ。

でないと、いい人のフリをしてたら余計におかしくなりそう。

 

 

これもネタバレになってしまうかもしれないけど・・・映画なんだから、もっと劇的なこともできたワケでしょ。

 

その方がクッキリした結末になったかもしれないじゃないですか。

自分がやられた分くらいの復讐をやり返すとかね。

それで、ドヨ~ンダウンとした結末にもできたはずなんですよね(チョン・ドヨンだけに)。

そっちの方でより凄惨なオチでショックを受けまくって賊心を抑えて終わった方が好きな人、多そうですよね。

 

あるいは、存在することで苦しむのならそれを終わらせるとか。

 

救いも何もないけどね。

 

 

でも、シネはそうしない。

 

思うに、キム社長がつきまとってるからじゃないですか。

別にいてもいなくてもいい、これぞ俗物みたいな人だけど、習慣で教会に通ってしまうような変に純粋な人のしつこさが・・・。

 

そして、神様はやはりシネを見ていたのかもしれない、ずっと。

 

神様はお日様の光、なんじゃないでしょうか。

 

 

最後になりましたが、この映画の原作は『絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語』に収録された李清俊(イ・チョンジュン)先生の「虫の話」(斎藤真理子訳)だそうです。

 

わー、読んだ方がいいのかなああせる

 

 

この映画を観てから何を書いたらいいのかとか考えてたんですが、なかなか書く気も起こらなかったんだけど、無理に書いてると、もしもそれでこの映画を誰かに観てもらえたら、それでいいんじゃないかと思いました。

 

ほんと、面白かったし、感情が高ぶる、感動的な映画でした。

 

もしもまだ観ておられないなら、絶対、観た方がいいですよビックリマーク

 

でわ、最後までありがとうですキスマーク

アンニョン(^.^/)))

 

SECRET SUNSHINE/MILYANG Christian BASSO CRIOLLO (영화 `밀양` 주제가)  main theme