韓国映画 わたしたち 2016年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

アンニョンです・・・(^-^)ノ

 

昨夜、シネ・リーブル梅田さんに映画を観に行きました。

シネ・リーブル梅田さんで上映された映画は

少し時間を経てから京都シネマさんで上映されるケースが

多かったので、私はシネ・リーブル梅田さんに映画を

観に行ったことはかなり少なく、ほんと、数えるほどです。

 

2008年にフランス映画、『水の中のつぼみ』(2007年)を

2011年にアメリカ映画、『ランナウェイズ』(2010年)を

観に行ったことは確かですし

『ランナウェイズ』を観に行った時には

「ザ・ランナウェイズ」のベスト盤CDを劇場で買ったことも

覚えてますよ。

あれー!?

どこ行ったかな、あのCDはてなマーク目はてなマーク

 

おそらく、6年ぶりくらいにはなると思いますが

梅田スカイビルに行ったら

韓国からご旅行されてる方々が大勢です(´∀`*)

映画の前に聴く本物の韓国語がまた格別でしたわー音譜

 

なんしか・・・ねはてなマーク

シネ・リーブル梅田さんもシネマートさんと同じ

「TCGメンバーズカード」が使えるので

また機会があったら映画を観に来ないとダメですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


友だちになれる、何度でも。

 


わたしたち
 

 

わたしたち
原題:우리들(私たち)
英語題:The World of Us


(2016年、韓国映画、94分)


監督・脚本:ユン・ガウン
製作・企画:イ・チャンドン
製作総指揮:チョン・テソン
助監督:ファン・スルギ
撮影:ミン・ジュノン、ム・ジヒョン
照明:イ・シヒョン、イ・ジュノ
音楽:ヨン・リモク
美術:アン・ジヘ


出演:チェ・スイン、ソル・ヘイン、イ・ソヨン、カン・ミンジュン、キム・ヒジュン、キム・チェヨン、チャン・ヘジン、ソン・ソクペ、キム・テヨプ、チェ・チャンスク、ユ・ホハン、チョン・ソンミン、チャン・ヒジェ、イ・ウジン、パン・イナ、アン・ジョンウ、キム・ヨンミ、チェ・ジュンウ


配給:マジックアワー、マンシーズエンターテインメント


【受賞】
2016年 第25回 釜日映画賞/新人監督賞
第36回 韓国映画評論家協会賞/新人監督賞
2017年 第8回 今年の映画賞/独立映画賞
第53回 百想芸術大賞/脚本賞

 

 

映画 『わたしたち』 公式サイト
 

 

解説: 「オアシス」「シークレット・サンシャイン」の名匠イ・チャンドンが見出した新鋭ユン・ガウン監督が、自身の経験をもとに、いじめやスクールカースト、家庭環境の格差など、現代社会が抱える問題を盛り込みながら、人生で初めて抱く友情や裏切り、嫉妬といった感情に戸惑い、葛藤しながら成長していく子どもたちの姿を描いたドラマ。学校でいつもひとりぼっちだった11歳の小学生の少女ソンは、転校生のジアと親しくなり、友情を築いていくが、新学期になると2人の関係に変化が訪れる。また、共働きの両親を持つソンと、裕福だが問題を抱えるジアの家庭の事情の違いからも、2人は次第に疎遠になってしまう。ソンはジアとの関係を回復しようと努めるが、些細なことからジアの秘密をばらしてしまい……。2016年・第17回東京フィルメックスで上映され、観客賞などを受賞した(映画祭上映時タイトル「私たち」)。(映画.com

 

『わたしたち』 予告編

 

 

学校の校庭。

一人の少女。

彼女の名は、ソン(チェ・スイン)。

ドッジボールの組み分けがジャンケンで行われていて

ソンはいつ自分が選ばれるかと不安そうだが

作り笑いを浮かべて、何でもないふうを装っている。

 

その最初の1分で、私の胸は痛んだ。

何かが、久しぶりに、突き刺さったような。

そして、一気に映画にのめり込んでいた。

これが是枝裕和監督がおっしゃる

「目が離せなかった。ファーストカットからずっとだ」なんですね。

私も同じ気持ちです。

 

ああ、この映画も何も書きたくない映画・・・。

ただ観て、そして、ただ心の中に留め、残しておきたい映画。

 

これこれこうゆう映画です、とか書いても仕方がない。

(それは、もっと映画を知っておられる方々にお任せして)

逆に言えば、だからこそ映画なんですね。

観ないと、けっして知ることはできない。

 

これは、子どもたちの感情を体験する映画。

 

 

小学校の頃のことは、今でもつい昨日のように思い出す。

 

私も、いじめをしていました。

そして、友達に裏ぎられたと感じて悲しく思い

泣いていました。

 

友達が、誰か他の子と仲良くすると、怒りを感じました。

そして、じゃあ、もう、あんたはいいよ・・・と無視しました。

でも、その数日後にはまたその子と遊ぶようなこともありました。

 

ケンカもしました。

友達のためにケンカをしたこともありました。

友達に悪口を言った子を突き飛ばして、殴り合いになりました。

でも、そのケンカした相手の中にも、自分と同じ感情を

今は感じられるような気がします。

 

ケンカをしたあと、仲良くなった子もいます。

でも、ケンカをしたあと、またケンカをして

そのままの子もいました。

 

自分が苛立ちを感じた時、おとなしい子が無抵抗だと

上に乗って押さえつけたり、壁に追い詰めたりして

泣かせました。

おとなしくない子だと、力づくのケンカにもなりました。

そのケンカを見て泣く子もいましたし

笑ってる子もいましたし、呆れている子もいました。

 

数人で、一人の子を仲間はずれにしました。

その子が寂しそうにしているのを見ながら

自分には友達がいるのだと、醜い優越感を感じていました。

でもまた、自分も組み分けの時、疎外されもしました。

それは、私の急に何をするか、何を言いだすか

わからない乱暴さもありましたし

身勝手さが疎まれたのかもしれなかったのです。

 

時には、寂しそうにしている子を遊びに誘ったり

他の子と仲良く遊べるよう、気を利かせたこともありました。

その時、自分で自分のことを偽善者のように感じましたが

それでも、それは気分のいいものでした。

 

今も、Cさんとゆう子の顔が浮かびます。

私はCさんの家に行って、必死で謝りたい衝動に襲われます。

Cさんは本当に穏やかな人で、きっと一生

怒ったことがない人でした。

なぜ、そうまで疎外されるようになったのか

その最初のきっかけは知りませんが・・・

皆、誰もが彼女を仲間はずれにし、酷い言葉を使って

陰口を、彼女に聞こえるように言いました。

それがもう、何年も続いていました。

私はそれを、その時ですら、恐ろしいことだと知っていましたが

皆に抗って、制止したりはできませんでした。

私は悪いことだと知りながら

自分なりの言い訳を考えていました。

 

そのことを、何年経っても

けっして忘れることはできませんでした。

自分が忘れていない以上、誰もが忘れていないのだと思います。

子どもの頃、人に酷いことを言ったり、酷いことをしても

きっと、言われた方、された方がきれいに忘れてくれると

そう信じていましたが、それは間違いでした。

記憶は死ぬまで残るのでした。

 

今、思うんだけど、自分が何かをすれば記憶となり

それを罰のように抱えていかなければならないものなんです。

 

楽しい思い出もあるけれど

私には罰の方が多そうです。

 

子どもの時代は残酷だ、子どもの世界は残酷だ

と言う人もいます。

また、それを乗り越えてこそ、立派な大人になれる

と、きれいごとを言う人もいます。

 

でも、大人になっても、やっぱり人は残酷なものだし

子ども以上に自己中心的な大人ばかりです。

自分さえ良ければ、人はどんなに不幸であってもいいし

むしろ、他人が不幸であることが

自分が幸福でことの条件を満たすかのようです。

もしも、それにルールがあるとして(ないのだろうけど)

競争するのが社会であり、それに敗れた人は

幸せになってはいけないようでした。

 

私は大人になって、子どもの頃よりも

冷ややかに人間関係を作るようになりました。

熱烈に友情を欲するのではなく

出会う人誰に対しても礼儀を重んじ

その人が喜ぶような接し方で付き合い

そして、それでさらに仲良くしたい人はすればいいし

そんなに私に近づきたくな人はそうすればいい、とゆうように

付き合うルールを作り、守るようになりました。

でも、自分の方がその気でなければ

時々、人をわずらわしく感じるのです。

 

私は大人になったからといって

子どもたちに、大人の方が楽だとは

やはり言えないように思います。

 

でも、今は、子どもたちには人との関係で

苦しまず、幸せな時間を過ごして

大人になって来てほしいと思っています・・・。

 

もしも、本当に繊細で心優しい

いつも他人の悪意や鈍感や敵意をじっと我慢してるような

あの頃のCさんみたいな人々の立場に立って

いつも思いやりを感じられてたら・・・たら

自分の人生にも意味があるのかも・・・な、とど。

 

ブログで告白しても、どうにもならないことだけど。



 

特に劇的な場面があるわけでもなく

特に感動的な山場もありませんでしたよねはてなマーク

泣きどころなんて、なかったはずですよねはてなマーク

 

音楽だってぜんぜん流れない映画だし・・・。

 

でも、不思議なことに、最後、ハッときて

涙が溢れたんですよ。

あ、ここで映画と、お別れなんだ、と直感して

そして、エンドロールでピアノの音楽が流れるんだけど・・・

涙が止まらなかった。

正直、泣けた。

 

この作品はそうゆう映画なんです。

ちょっと、自分で自分の感情を説明できないんだけど・・・

すごく感動した。

その感動を説明することは困難ですね。

 

映画的な方法ややり方は、それを監督がどう思ったとか

作り上げていったのかとか

素人なりに考えてみることはできますが

その結果を説明することは、もちろん私にはできません。

 

ただ、観て、そして、ただ、きっと忘れないだけです。

 

ああ・・・一つですが、この映画を観て

自分がソンたちと同じ年頃だった頃のことに

整理が少し、つけられたようにも思います。

 

だから、昨夜からずっと、過去のことを思い出してたんです・・・。

 

ソンやジア、そしてボラ、それからもっと小さいユンも

いつか、大人になった時、この夏のことを

思い出すのかなぁ・・・。



 

〝傑作〟とゆうような映画的な評価が

なんてゆうのかな、月並みに思えてしまうような

映画的なズルさとか、仕掛けとかを取り去ったような

本当に現実的で、自分の経験を映画で観てる感じかな。

 

一つ・・・ソンのママとパパ以外、大人の顔が

あんまり映らないし、映っても首から下だけだったりするけど

それが子どもの視点ですよね。

子どもは大人の顔をあまり見ない・・・

同じ子ども同士の顔を見ている・・・それですよねはてなマーク

 

ユン・ガウン監督は凄い脚本家で映画監督だと思います。

そして、本当に「嘘のない」脚本です。

 

若い女優たちも最高でした、みんな。

そして、もっと若い4歳児の演技が、凄かった!!

 

これから公開される劇場も多いし

私としては、まだ観てない人には

是非、観に行ってほしい映画ですね。

オススメするのも不遜ですがね・・・この映画は

できるっだけ多くの人たちに観てほしい。

 

今、言えるのは、ほら、ここまでですよね。

 


 

パンフレットは600円(税込)

全ページカラーです。

 

このパンフレットがもう、最近では特に素晴らしいもので

思わず買いたくなるほど、素敵なパンフレットです。

 

内容は

・ユン・ガウン監督より

・イントロ

・ストーリー

・クルー(ユン・ガウン、イ・チャンドン)

・キャスト

・インタビュー(ユン・ガウン監督)

・レビュー(内藤朝雄先生、門間雄介先生)

・ノート

・コメント

・作品データ

といったところです。

 

やはり、監督のインタビューが面白かった。

ユン・ガウン監督は

小津安二郎監督の『お早う』(1959年)のような映画を

いつか作ってみたいそうです。

あの~、鼻を引っ張るとオナラが出るとか

テレビが欲しくって人様の家で見るとか、子どもが生意気とか

覚えてます。

そうでなくっても、ユン・ガウン監督の次の作品には

期待せずにはいられませんビックリマーク


 

【劇場情報】

東京 YEBISU GARDEN CINEMA 9月23日(土・祝) ★
東京 MOVIX昭島 10月14日(土)    
東京 ユジク阿佐ヶ谷 12月9日(土)    
北海道 シアターキノ 12月2日(土)    
岩手 盛岡ルミエール 11月18日(土)    
宮城 フォーラム仙台 11月4日(土) ★
栃木 小山シネマロブレ5 11月25日(土)    
栃木 宇都宮ヒカリ座 12月9日(土)    
群馬 シネマテークたかさき 順次公開    
埼玉 MOVIX三郷 10月14日(土)    
千葉 キネマ旬報シアター 10月28日(土)    
神奈川 横浜シネマ・ジャック&ベティ 順次公開 ★
神奈川 川崎市アートセンター 10月14日(土)    
富山 ほとり座 11月25日(土)    
石川 シネモンド 2018年1月13日(土)    
山梨 テアトル石和 10月21日(土) ★
長野 松本CINEMAセレクト 2018年1月7日(土)    
愛知 名演小劇場 9月30日(土) ★
大阪 シネ・リーブル梅田 10月7日(土)    ★
京都 京都シネマ 順次公開    
兵庫 元町映画館 順次公開 ★
兵庫 MOVIXあまがさき 11月18日(土)    
岡山 シネマ・クレール 順次公開 ★
佐賀 シアターシエマ 10月14日(土)    
大分 シネマ5 11月11日(土) ★
大分 別府ブルーバード劇場 12月2日(土)    
宮崎 宮崎キネマ館 12月9日(土)

★ = 前売り券取り扱い


 

「是枝監督が私の映画人生の先生」少女のいじめ問題描いた韓国の新鋭監督、日本公開に喜び(2017年9月22日、映画.com)
 

 

でわでわ・・・

今夜も読んでくださり、ほんとにありがとうですキスマーク

 

さてさてです・・・

思いっきり余韻にひたれたら

また、先へ進んで・・・新しい映画を観ましょうか!?

って感じです、アンニョン~(^.^/)))

 

 

※ 2020年4月11日 画像を追加しました。