あの『モンスター』じゃない『MONSTER モンスター』 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

こんばんわ(^-^)ノ

怖い映画の記事です、ご注意を!(・Θ・;)!



日本人の多くが知らなくっても
アメリカの多くの人びとの間では
リジー・ボーデンの名は今でも有名だろう。
チビッ子たちもその名を聞けば
ブルブル震えてママやパパにすがりつくはず。
きっとそうに違いない。

マサチューセッツ州、フォールリバー。
1892年8月4日の午前中。
アンドリュー・ジャクソン・ボーデンとアビー・ボーデンの夫婦は
自宅で斧で何度も殴られ、無残にも殺害された。
容疑者として裁かれることになったのはリジー・ボーデン。
アンドリューの次女であり、アビーはリジーにとって継母だった。

この映画は、その事件の発生から顛末までを描いた作品である。





MONSTER モンスター



モンスター
Lizzie Borden Took an Ax (TV Movie 2014)

(2014年、アメリカ、テレビ映画、87分)

監督:ニック・ゴメス
製作総指揮:ジュディス・ヴァーノ
脚本:スティーヴン・ケイ
音楽:トゥリー・アダムズ

出演:クリスティーナ・リッチ、クレア・デュヴァル、グレッグ・ヘンリー、スティーヴン・マクハティ、サラ・ボッツフォード、ショーン・ドイル ほか

Written by Stephen Kay
Directed by Nick Gomez

Cast
Christina Ricci as Lizzie Borden
Clea DuVall as Emma Borden
Billy Campbell as Andrew Jennings
John Maclaren as Rev. Edwin A. Buck
Shawn Doyle as Marshal Hilliard
Andria Wilson as Nance O'Neil
Sara Botsford as Abby Durfee Borden
Gregg Henry as Hosea M. Knowlton
Stephen McHattie as Andrew Borden
Hannah Anderson as Bridget Sullivan
Andrea Runge as Alice Russell




Lizzie Borden Took An Ax 2014 Trailer


Lizzie Borden Took An Ax Trailer 1 (2014) HD - LIfetime, Christina Ricci

【ストーリー】

1892年8月4日、その日のフォール・リヴァーは異様なほど暑かった。

その日は猛烈に暑かった。1892年8月4日、マサチューセッツ州フォール・リヴァ―の閑静な住宅地での出来事である。
資産家の名士・ボーデン家の次女リジーが、ソファで仮眠中の父親アンドリューが殺されているのを発見した。無残にも手斧で顔を11回も斬りつけられていた。
すぐに医者と警察が呼ばれたが、間もなくアンドリューの後妻アビーも2階の客間倒れているのが発見された。やはり手斧で後頭部を19回も殴打されていた。
容疑者として名指しされたのは第一発見者のリジーだった。裁判官が絞首刑は確実だろうとささやく中、下った判決は「無罪」。
アメリカ犯罪史上空前の大論争を巻き起こし、今なお語り継がれるアメリカの伝説、「リジー・ボーデン事件」の幕開けである・・・。





それにしてもなんて題名をつけるのだ、日本の会社は。
クリスティーナ・リッチが出てるから、『モンスター』??
ご存知の通り、この映画の日本での題名は
第76回アカデミー賞で
シャーリーズ・セロンが主演女優賞を受賞することになった
『モンスター』(2003年)と同じ。
さあ、間違えて借りてください!と言わんばかりのやり口や。
そこまでせにゃならんのか、DVD界??

それはそれとして、こっちの『モンスター』
あの傑作、『モンスター』ほどには
怖くもなく、哀しくもなく、ドラマティックでもなく
アカデミー賞にも縁がありそうには思えない。
とゆうのも、この映画、劇場用ではなくテレビ用の映画だから。
他のDVDの宣伝予告編の後
映画会社のロゴが出ずに、いきなり本編に突入するのが
非常に新鮮で、変さにビックリやった。
けど、ちょっとした映画と同じくらいには
ちゃんと作ってある。

しかし、じゃあいわゆる「実録殺人事件モノ」として
優れているかといったら、疑問符が付いてしまう。
私は、この「リジー・ボーデン事件」に関しては
ちょっと知ってるけど、かなり事実に基づいて
映画にしたなぁ、とは思ったけど90分足らずとゆう短さもあり
イマイチ…ってゆうか微妙??
すっごく面白くはなかったなぁ…。

音楽もなんだかミスマッチでねー…。
なんであんなふうに時代を感じさせない今時の音楽を
使ってしまったんだろう??
監督の考えやろうか??
成功したとは言い難い。





けど、そんなことは、まあ、いい。
私にとって嬉しかったのは主演が
クリスティーナ・リッチとクレア・デュヴァルだったこと。
この二人が主人公リジーとその姉エマを演じてるってだけでも
観るに値する、と私は心得る。
(まあ、姉妹なのにぜんぜん似てないのが凄すぎるけど)
クリスティーナ・リッチもクレア・デュヴァルも
これまでに、いい映画で素晴らしい演技を披露してきている。
二人は歳を重ね、一番人気があった頃ほどには
輝きを放っていないかもしれないけど
それが何だとゆうのだろう??
私は二人の演技に観惚れていた。
二人と私は年齢も近いしね、親近感もあるし。
それにしても時々、クリスティーナ・リッチは本当に
邪悪に見えて怖い。
映画に合わせて、そうゆう役作りをしてはるんやろうけれど。
映画はちょっと陳腐だったけどクリスティーナ・リッチは
鬼気迫る顔をしていた。
私はゾクゾクッときて、それがとても嬉しかった。
家族で観に行った『アダムス・ファミリー』(1991年)を
思い出す…。

この映画は未解決事件を題材にしてるけど
『殺人の追憶』(2003年)や『ゾディアック』(2007年)の
足元にも及ばない。
けど、ちょっとオエッとなるほど残酷な場面があるので
(つまりそれは被害者のご遺体に関してだけれど)
迂闊に観ない方がいいし、怖い映画が苦手な人たちは
観てはアカン。
が、「実録殺人事件モノ」を好む人たちは、そうはいっても
観てしまうんやろうねー。
私も好きやしね、「実録殺人事件モノ」。
そういえばクレア・デュヴァルは『ゾディアック』にも出てた。





結論としてはさすがに大傑作!とは言われへんけど(^_^;)
「リジー・ボーデン事件」を描いた映画を
私が他に観てへん以上、世界中のありとあらゆる殺人事件を
是非、映画で観てみたい!とゆう歪んだ欲望の持ち主である
私には、観て良かったと思わせる作品でした。
容疑者リジー・ボーデンか、それを追い詰める検事のおっさんか
どっちに感情移入するかで観方も変わるのが興味深い??

ま、この映画よりも
クリスティーナ・リッチやクレア・デュヴァルの他の出演作品を
観てほしいなぁー…とゆうのが本音だったり(;´∀`)
いや、まぢでシャーリーズ・セロン&クリスティーナ・リッチの
『モンスター』、こっちは絶対に観た方がいいよ…!!

でわ、またです、おやすみなさい~(^.^/)))

リジー・ボーデンは斧を手にして
母親に40回叩きつけた。
自分が何をしたのかわかった彼女
父親に41回叩きつけた。
リジー・ボーデンは逃げおおせ
彼女は罪を償わなかった。



※ 2020年1月8日 画像を追加しました。