ブログネタ：　「好きな監督」

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好きな映画監督

私はそんなにマニアックでもないけど映画が好きだから
いい映画に出逢えばその映画を作った監督の映画が
やはり観たくなる。

一時期、監督さんで観て全部好きになったのは
ジム・ジャームッシュの映画とデヴィッド・リンチの映画かな。
１０代の時、前後して『ダウン・バイ・ロー』や
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』をＶＨＳビデオで観て
劇場で『デッドマン』や『ゴースト・ドッグ』を観てはまってた。
１０代の時に一番影響を受けた監督さんじゃないかな??
１０代、いろいろあって孤立感を深め、社会との軋轢に苦しんでたけど
すべてを捨てて旅に出れるという、自由な空気が心地よかった。

デヴィッド・リンチは２０代になってから
『マルホランド・ドライブ』を河原町三条にあった朝日シネマで観て
ものすごく入れ込んだ。
それまでの作品を全部観て、『インランド・エンパイア』を
京都シネマに観に行った。
リンチの映画は他のどの映画にも似てないから好き。
今でも一番好きなのは『マルホランド・ドライブ』。
リンチは男性なのに女性が感じるエロティシズムを
知ってるようだった。
今でもＤＶＤでくり返し観返してしまう。

父は俳優イーストウッドが好きだったので
それでうちの家族はイーストウッドの映画をよく観た。
主演作品、監督作品・・・私も早いうちにその全てを体験できた。
初めて映画館で観たのは２０００年の『スペース・カウボーイ』。
よりによってイーストウッドのＳＦ映画とはwwwって
少し笑ってしまう。
一番好きな映画はもちろん『ミリオンダラー・ベイビー』。
この映画も何度観返したかわからない。
イーストウッドの映画はいつも人生について
私に深く考えさせてくれる・・・。

他にも
『バタフライ・キス』のマイケル・ウインターボトム
『レスラー』のダーレン・アロノフスキー
『グッドフェローズ』のマーティン・スコセッシ
『フィオナの海』のジョン・セイルズ
『ハムナプトラ』のスティーブン・ソマーズ
『キャリア・ガールズ』のマイク・リー
『チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートン
『プライベート・ライアン』のスティーブン・スピルバーグ
『ハンニバル』のリドリー・スコット
『キル・ビル』のクエンティン・タランティーノ
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン
『レディ・イン・ザ・ウォーター』のM．ナイト・シャマラン
『アバター』のジェームズ・キャメロン
などなど・・・
個性が際立ってて、どの映画を観ても好きになる監督さんたち。
すごいなーって思う。
（ただ、女性の映画監督が思い浮かべられないのが悲しいが）

けど、今、一人・・・ってゆうか二人に絞り込めば
私はこの人たちを迷わず選ぶ。

ジョエル＆イーサン・コーエン
・・・つまり、コーエン兄弟。

大絶賛された『ファーゴ』の時
私はまだ１８歳ぐらい、この作品は観逃してしまったけど
次の『ビッグ・リボウスキ』はみなみ会館に観に行った。
けど、コーエン兄弟の映画を初めて観たのはたしか
テレビで深夜に放送された『ミラーズ・クロッシング』だったと思う。
その面白さ！かっこよさ！
私は一発で虜になった。
以後、できるだけ劇場で観るようにしてたし
過去の作品も全部観た。
『赤ちゃん泥棒』、『未来は今』、『オー・ブラザー！』、『バーバー』
『ノー・カントリー』・・・どの映画も大好き。
けど『バーン・アフター・リーディング』を観たあと
そのあとの作品は劇場で観ることができなかった。

けど、私は今年、最高の作品に出会った。
劇場では観れなかったけどブルーレイで・・・。

『トゥルー・グリット』
　　　　　（２０１０年、アメリカ、１１０分）

最新作が一番好きだなんて
観る側である私も幸せなものだ！
この映画は父親の復讐に挑んだ少女マティ・ロス
そして少女を助け、彼女の成長に関わった男たち
保安官マーシャル・ルーベン・Ｊ・コグバーン
テキサス・レンジャーのラ・ビーフの物語。
コーエン兄弟らしい映画。だけどまた違う。
少女の冒険と成長をユーモラスに怖く、感動的に描き
ビターなラストに私は思わず落涙した。
あの風景・・・私は熱にうかされたように感じ
しばらくの間、自分の１４歳がどんなだったかに思いをはせ
その年齢に二度と戻れないことが少し寂しかった。
『トゥルー・グリット』は今、一番好きな映画・・・ずっと観ていたい。