アリータ バトル・エンジェル
アンニョン(*^-^*)ゞ
いつも読んでいただき、ありがとうございます…![]()
今日は『アリータ バトル・エンジェル』という映画について書きます。
新作ではないどころか、私自身もすでに観ていた映画なんですが、いろいろ考えたことがあるので書かしてください。
『アリータ』は2019年公開の映画で、私は2022年1月にブルーレイをレンタルして観てます。
その時の記事です。
『アリータ』は、日本の漫画家・ 木城ゆきと先生の『銃夢』を原作として、 ロバート・ロドリゲスが監督、ジェームズ・キャメロンが製作と脚本をぞれぞれ担当して映画化された作品です。
かなり有名な作品だと思いますので、観ておられる方も多いでしょうね。
念のため、私は映画のベースとなる木城ゆきと先生の原作マンガをまだ読んでおりません。
この10年、映画を観てきて ―― ここ数ヶ月考えていたんですが ―― 観てきた作品を振り返ると、『アリータ』は私にとって非常に印象深い作品です。
ここ数ヶ月…ジャンルとしては「アクション映画」を観ていたい気分だったんですが、それだったら香港映画が一番、今の私に合ってるようなんですね。
香港のアクション映画なら、私にとってまずハズレはありませんし、観れば観るほど好きな作品が増えていきます。
しかし、じゃあどの作品が一番かというと、選ぶことは難しいんですよ。
ウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン主演の『イップ・マン』シリーズ(2008年~)かなあと思うんだけど、厳密な一番となると決めるのは困難です。
要するに「あの香港映画のあのアクション・シーン」というのがあるんですわ。
いろいろな映画の中に一番のアクション・シーンがあるわけです。
韓国映画だったら、今はパク・フンジョン監督の『THE WITCH/魔女』(2018年)かなあ…と考えています。
いや、 『魔女』の1作目のソフトが現在売り切れ中でしてね…「しもた、買っといたら良かった
」と毎日後悔してますよ。
それで…どの映画が良かったというのを決めるのは、本当に難しいことなんですけど、自然に芽生える感覚として、アジア映画以外では『アリータ』がすごく思い出されるんですね。
う~ん…ホント、このところ、自分が好きな映画として、アジア映画以外では『ワールド・ウォーZ』(2013年)と『アリータ』が、まず思い浮かぶ…それが素直な気持ちです。
もちろん、他にも素晴らしい映画を観てきたけど、ポンと想起されるのはその2作ですかね。
『アリータ』はSF映画で、とてもアクション色の強い作品です。
2563年の未来世界。
アイアンシティのスクラップの中からイド博士によって発見されたサイボーグの少女アリータ…彼女は一切の記憶を失っていた。
ピュアに世の中を楽しむアリータは、ヒューゴという青年と出会い ―― そして彼女はシティの犯罪者を見つけ出して殺害する賞金稼ぎ「ハンター・ウォリアー」として闘いに挑んでいく。
その中で記憶を取り戻していくアリータだが ―― という物語。
謎の多い物語だし難解だとも言えますが、なぜか私はスッと理解できたように思います。
というか理解する前に映画を楽しんでたんじゃないかな。
※ 映画の内容に触れていますので、知りたくない方はご注意ください。
アリータは無垢で、世の中のことに興味津々の、ちょっと純真な女の子ですが…実はケンカや闘いが大好き。
「モーターボール」という、私の感覚からしたらイヤな感じに暴力的なスポーツ
レース
に最初から目を輝かせてしまう。
また危険な状況で怖そうなサイボーグたちと向き合っても、むしろケンカに興奮して高ぶってしまう暴力サイボーグ娘なわけですね。
愛と平和を愛するしとやかな乙女ではないわけです。
このあたり、映画のヒロインとしては若干不安というか、いいのかアリータと胸騒ぎを覚えてしまうんですが、私は思いました。
だからこそ、きっとイイのだと。
このアリータの性格、木城先生の原作ではどうなのかわかりませんが、映画化に際してはやっぱりジェームズ・キャメロンやロバート・ロドリゲスの意向が反映されてるのだろうし、また時代の流れというか、ケンカと闘いが大好きな女の子がヒロインであることが観客から求められているのかもしれない。
大雑把に、20世紀の映画では女子はヒーローである男子に守ってもらうもので、目の前の暴力に震え上がって悲鳴を上げるだけの存在でしたが、21世紀のこんにち、女子は率先して敵をやっつけるわけです。
実際、痴漢の腕を引きちぎり、DV男の顔面を陥没させる女子が登場した方が、世の中の正義が明確になる…と言ったらやり過ぎですが、いざという時には暴力も辞さない方が、女の子の親御さんもご安心でしょう。
と、文字にすると陳腐になるきらいもありますが、実際、アリータの暴れっぷりは素晴らしいもんです。
『アリータ』におけるアクションですが、香港の一流のカンフー映画と比較しても遜色ありません。
いや、というか、香港のカンフー映画から影響を受けたのが明白なアクションもあると思います。
アリータは非常に強いです。
大きさは普通の女の子なんですが、大きい男のサイボーグ(しかも複数)にも余裕で勝ったりします。
それもそのはず彼女は自分が誰で、どこで何をしていたのかは忘れてるけど、闘い方はしっかり体が覚えていたのですね。
伝説的なサイボーグ格闘術である「パンツァー・クンスト(機甲術)」という格闘術を使うので、大柄な(しかも異常な強さを備えた)相手も打ち負かせたのです。
その強さがまずかっこいいんですが、それだけだとただケンカが好きなサイボーグ娘です。
が、映画ではアリータは闘いに敗れ…手足がちぎれてしまう…。
この描写はかなりショッキングです。
サイボーグなので付け替えができるのですが…女の子の手足がちぎれてアナキンのようにほぼ胴体だけになる姿は凄惨です。
しかし映画として、ヒロインが怪我を負い、四肢を切断されるのをはっきりと描くことは誠実なことだと私は思いました。
いや、私は別に人の手足がちぎれるのが好きなわけじゃないですよ![]()
そんなサイコパスな人格ではないッ(>_<)
自分の実力を過信して勢いに任せて敵にかかっていったヒロインが敗れ、大きなダメージを受けることが物語上、とても重いし、強いインパクトがあると思ったんですね。
アリータは映画の中で幾度かバトルを経験しますが、ヒロインが負け、窮地に陥った場面に、私は素直に狼狽していました。
映画で狼狽できるのっていいことですよ。
主人公が闘いの中で負けそうになる状況は十代の頃に観ていた女子プロレス ―― 女子だけとは限りませんが ―― に重なるものがあります。
プロレスは一回やられると、けっこう長くやられるものです。
誰しも必ず有利な立場のままで勝つことは難しいものだと思います。
ピンチ ―― 危険な状況に陥り、敗北が迫る時にこそ強いドラマがあるのかもしれません。
ああ、オワッタ、からの巻き返しがあるからこそ、興奮が生まれるのでしょう。
『アリータ』には映画の半ばで、すでに最高のアクション・シーンがあります。
でもあれ、アリータが人間だったら卒倒するほど凄惨な場面ですよね![]()
私がもしも女子プロレスをプロデュースできるのなら、『アリータ』のストーリーを使いますね。
記憶喪失の女子プロレスラー「亜里異田」、自分の過去は思い出せないが傲慢不遜に対戦相手をやっつける。
しかし強敵に敗北し…というね。
それにしても強すぎ![]()
しかもやられてボディが破損したゆえに、さらにものすごい「バーサーカーボディ」なんてものを得るアリータ。
そっからかなり無双なことになります。
『アリータ』の米国でのレイティングは「PG-13」(13歳未満の子どもには不適切、保護者の強い同伴が推奨される)だそうですが、多分、そのギリギリまで残酷描写を入れてきてます。
傷つき、破壊されるのはサイボーグたちですが、それにしてもかなり残酷な面のある映画です。
私は常々、映画の残酷描写をぬるくすると、暴力のかっこよさだけが観客に喜ばれ、あまりいいことではないと考えるんですが、『アリータ』には主人公、そしてその他の登場人物に対する惨さ、残酷さもあるので、映画として評価したいところです。
もっとやってくれちゃってもいいんですけどね。
まあ、小さなお子さんがあまりショックを受けても可哀想だし…。
『アリータ』は物語もかなり面白いのですが…やはりそれを彩るアクションが私には重要なようですね。
一つ…ちょっと俗っぽい話をしますが![]()
アリータは青年ヒューゴとお互いに惹かれ合っていきますが…あの
…サイボーグ女子も恋愛するですか。
それがちょっと疑問で
…いや、そういうことを考えたらアカンのですね![]()
アリータは存在であり、それゆえに愛を育む…のですね。
う~む、考えるとなおさら深い映画…。
他の映画ですが『ブレードランナー』(1982年)のプリスは「慰安用レプリカント」だそうです。
だけどプリスはハリソン・フォードを太ももで挟んで殺そうとするようなヤツなのだしね~、それ用には危険じゃないかい![]()
ともかく『ブレードランナー』でも人間とレプリカントの愛が描かれてたし、ロビン・ウィリアムズ主演の『アンドリューNDR114』(1999年)にもそれがありました。
私がまだ観ていない作品では『her/世界でひとつの彼女』(2013年)や 『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(2021年)という映画もあるそうです。
また観てみたいものです。
ところで面白いトリビアとして、アリータが夜にベッドの上で抱っこしている「Mushroom Baby」というぬいぐるみはサラ・ハンソンさんという方がデザインされたものだそうで、映画を通じてさらに有名になったそうですね
マッシュルーム・ベイビーのウェブサイトはこちら🍄
私自身が映画に何を求めているか ―― について考えていて、『アリータ』について書きたくなったので書かせていただきました。
字数的に今日はキャストについて触れることは難しいようです。
『アリータ』…映画として冷静に評価すると、続編を想定した作品であり、これ1作ではどうしても途中で終わった感は否めません。
しかし観ていてそれも気になりません。
やっぱり文句なしに、もう感覚的に好きな映画なんでしょうね。
私はこの映画に続編がなくっても好きだ、そう思ってます。
もともとSF映画は好きですし、特権階級が住む空中都市「ザレム」と、それ以外の人々が暮らす地上のアイアンシティという、格差の設定も惹かれるテーマです。
1作目ではアリータはザレムに到達することはできませんが、ラストで彼女がザレムに対し闘いを挑む気持ちを見せてました。
『アリータ』1作目はそこまで大ヒットではなかったようで…続編の製作は具体的には進んでいなかったようです。
しかし今年11月、『アリータ』の続編に関する報道がリリースされています。
ジェームズ・キャメロンは ―― 『アリータ』ファンの継続的なサポートに感謝しながら、「ロバート・ロドリゲスと私は、少なくとももう1本『アリータ』の映画を作ると固く誓い合いました」と告白。早くも3作目の構想についても考えているそうだが「まずは1本だけでも作れれば満足です。その点に関しては、前進しています」と付け加えた。 ―― そうです。
私がYouTubeで『アリータ』関連の動画のコメント欄に目を通して感じていたのは、この映画には世界中にファンがいて、皆、続編を待っているということです。
もしもあの続きを観ることができるのなら ――とても嬉しいことですね。
1作目のキャストのうち、幾人かは続編に出てこないなと予想してるんですが、しかし…ジャンル的に「何があってもおかしくない」映画じゃないでしょうか。
出演が予想できないキャラクターも、もしかしたら復活してしまうかも…![]()
原作のマンガを読まれている方には、続編の物語が予想できるのでしょうね。
いったいどんな話になるのか…楽しみです。
私の希望としては魅力的で強力な敵に登場していただきたいですね。
ってことで、今日もありがとうございました☆⌒(*^-゜)v
アリータ バトル・エンジェル
原題:Alita: Battle Angel
韓国:알리타: 배틀 엔젤
中国:艾莉塔:戰鬥天使
中国大陸: 阿丽塔:战斗天使
香港:銃夢:戰鬥天使
2019年製作/122分/米
撮影期間:2016年10月17日~2017年2月9日
公開
2019年1月31日:Odeon Luxe Leicester Square
2019年2月5日:台湾、香港、シンガポール、マカオ、韓国
2019年2月14日:米国
2019年2月22日:中国本土
2020年9月30日:北米、再公開
日本劇場公開日:2019年2月22日
配給:20世紀フォックス映画
監督:ロバート・ロドリゲス
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
製作総指揮:デビッド・バルデス
原作:木城ゆきと 『銃夢』
脚本:ジェームズ・キャメロン、レータ・カログリディス、ロバート・ロドリゲス
撮影:ビル・ポープ
編集:スティーブン・リフキン、アイアン・シルバースタイン
音楽:トム・ホルケンボルフ
主題歌:デュア・リパ 「スワン・ソング」
ローサ・サラザール - アリータ
クリストフ・ワルツ - イド
ジェニファー・コネリー - チレン
マハーシャラ・アリ - ベクター
キーアン・ジョンソン - ヒューゴ
エド・スクレイン - ザパン
ジャッキー・アール・ヘイリー - グリュシュカ
ホルヘ・レンデボルグ・Jr. - タンジ
ラナ・コンドル - コヨミ
アイダラ・ビクター - ガーハード
エイザ・ゴンザレス - ニシアナ
ジェフ・フェイヒー - マクティーグ
デレク・ミアーズ - ロモ
エドワード・ノートン - ノヴァ
ジェイ・コートニー
ミシェル・ロドリゲス
(映画.com)
【12月に観た映画】
3日 君と私(2023年)
15日 アリータ:バトル・エンジェル(2019年)
17日 悪魔祓い株式会社(2025年)
























