Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

2014年1月に韓国映画と出会い、映画について書かせていただいてますカチンコ

音楽はCoccoが大好きです。
最近は英国の70年代のロックにも熱中してます音譜

映画がお好きな皆様、是非、読んでください…!!

※ コメントのお返事が遅いですあせる

 

 

 

 

 

恋愛適齢期

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも読んでいただき、ありがとうございます(*^-^*)ゞ

 

2025年10月11日にダイアン・キートンが亡くなって ―― ご訃報に驚いたし、寂しい、悲しい気持ちになりました。

 

そのあと、ダイアン・キートンのことを思い出していて ―― 私はまず『ゴッドファーザー』シリーズ(1972~1990年)のケイ・アダムス役で思い出すんですが、観ている作品は多くないなあと思います。

昔、テレビで『アニー・ホール』(1977年)を観て、とてもいい映画だと思ったし、その後、『マンハッタン』(1979年)はさらに気に入った記憶があります。

 

ああ、ウディ・アレン

誰もが認める才能を恵みにして

誰からも愛される才能で映画を作り

誰もが認める才能のまま死ぬのは

なんと難しいことか ―― !!

 

ウォーレン・ベイティが監督した『レッズ』(1981年)という作品を一度だけきちんと観たことがありましたが、作品の長大さに深く感動した記憶もあります。

しかし今、私はこの映画のダイアンを思い出せないんだけど…そんな私だってダイアン・キートンの映画をたくさん観ているように錯覚させる存在なのさ、きっと、ダイアン・キートンという大女優は。

 

ダイアンがレオの叔母さんを演じた『マイ・ルーム』(1966年)も、とても良かったですね。

 

ダイアンの映画のことを考えていて去年、『恋愛適齢期』という映画を思い出していて ―― そういえば、この映画が日本で公開された頃、私は観たいと思ってたんですね。

結局は観なかったんだけど、テレビで流れているこの映画のCMでは、シャーリーンの「愛はかげろうのように」(1977年)が流れていて…そのイメージにはとても惹かれていました。

どんな映画なのだろうと ―― 。

 

観ると、「愛はかげろうのように」は映画『恋愛適齢期』の中では流れませんし、さんとらCDにも収録されてない。

 

「愛はかげろうのように」は割と明確なメッセージのある歌詞で、(つまり上辺だけの華やかな人生よりも平凡な結婚が本当の幸せなんだという)保守的な視点の歌のように私は思うけど、映画『恋愛適齢期』は「愛はかげろうのように」の歌詞の内容とは別に関係のない映画に思えました。

CMで使用されただけなんでしょう。

ただ、考えてみるとジャック・ニコルソン演じるハリー・サンボーンという男性のキャラクターには、性別を逆転して重なるものがあったかもしれない。

 

昨日、『恋愛適齢期』を観ました。

観て、この映画は公開当時に観ていたら、その時の私の年齢や心持ちでは割と「は…はあ汗」と困るところもあったんじゃないかと推測しますが、でも『ハリーとトント』(1974年)や『ストレイト・ストーリー』(1999年)のケースだってあるので、それも一概に言えない。

 

 

複数の会社を経営しているハリー・サンボーン、ず~っと若い女の子としか付き合えない、独身プレイボーイのおじさん…いや、もう、じーさんかもしれない ―― でしたが、新しい恋人マリンと一緒に、ハンプトンズ(ロングアイランド東端)にあるマリンのお母さんの素敵な別荘にやって来ました。

 

が、いないと思ってたマリンのお母さんのエリカ・バリーと叔母のゾーイがいて鉢合わせになってしまう。

 

ま、そこはそれぞれ大人なので、じゃあ夕食でもご一緒に、となるが ―― 映画では、どんな音楽が映画で流れるか、それも楽しみの一つだけど、夕食後、ハリーとマリンがベッドルームで聴くのがマーヴィン・ゲイの「Let's Get It On」…そして聞こえてくるのがマリンのふざけた嬌声。

「うう、私たちがいるのに ―― よくもまあビックリマークあせる」と困るエリカとゾーイでしたが、そこでなんとハリーがいきなり心臓発作!!あせる

 

ハリーが運ばれた病院では主治医がキアヌ・リーブス!! ―― が演じるジュリアン・マーサー先生。

 

何とか回復した年寄りに冷水なハリーだが、長距離の移動はまだ無理で…仕方なくエリカの別荘に滞在せざるをえなくなる。

そうこうしてるうちにハリーの取り巻きやマリン、ゾーイも帰ってしまい、エリカはハリーと別荘で二人きりになってしまう。

 

エリカは、マリンの父親デヴィッドとはすでに離婚してますが、成功したブロードウェイの劇作家です。

元夫のデヴィッドとの離婚も、さして苦しむことなく乗り越えたという人。

デヴィッドは、エリカと別れたあともエリカの戯曲の演出を手がけてます。

 

エリカとハリー、それぞれの人生観と彼らなりのルールもありますが、変な状況で一緒にいることで、時折、話すことになる。

さらに病院のジュリアン・マーサー先生は、劇作家エリカのファンで、ハリーの診察で会うエリカをデートに誘う ―― という話です。

 

ロマンティック・コメディで、ラブストーリーで、世代や年齢についての映画で、すごくコメディです。

 

まず思ったのは優れた脚本で、優れたセリフが続きます。

そのあたり、さすがはハリウッドのロマコメだなあ、と痛感しました。

 

出てくるのは、それは人間ですので癖もあるし、欠点もある人たちですが、みんな基本いい人なんですよね~。

いわゆる悪人とか狡い人は出てこない。

 

劇作家、会社社長、医師、「Christie's」の競売担当の人、大学教授…と割と社会的に成功している人たちばかりという…ま、お金に困ったりとか、そういう場面は一切ない映画。

そのあたり、このところハリウッド映画を観ていなかったこともあり、ここまで貧乏とは無縁の人たちばかりの映画ってなにか久しぶりなので、リアリティの面でちょっと不思議に感じてグラグラっとしてしまった。

この映画では低所得者層は「いないこと」になってる世界で、見えないのかもしれない…。

人は絶対に成功する世界というか。

 

なんか久しぶりにアメリカのロマコメを観たら、「人の暮らし」の面ではちょっと違和感と不思議を感じてしまいましたが、それ言い出したらどうしようもないので、一旦そこは気にしないことにして ―― 要するにこの映画の世界ではお金の心配をする人がいないってことです。

 

ハリーはエリカに惹かれていく自分の心に戸惑いますし、エリカもそうですが、二人は自然な流れで(いるのがエリカの家だし)一線を越えていきます。

が、同時にジュリアン・マーサーもエリカをデートに誘っていて、彼の気持ちも真剣です。

エリカがジュリアンとのデートをすっぽかす場面ではさすがに困ってしまいましたが、エリカも二人の男性との関係で悩みを感じます。

 

日本では『恋愛適齢期』というタイトルになってるけど、原題は『Something's Gotta Give』…ちんぷんかんぷんですが、AIさんに質問すると ――

英語のフレーズ「Something's Gotta Give(サムシングズ・ガッタ・ギブ)」は、何かを譲歩しなければならない」「どこかで妥協(折り合い)をつけなければならないという意味です。

この表現は、現状のままでは行き詰まってしまうため、お互いに何かを諦めるか、どちらかが折れなければ事態が好転しない(持ちこたえられない)状況で使われます。

 

映画を観ると…何となく意味がわかります。

 

 

※ 若干、内容に触れてます。

 

128分の作品ですが、私には少しテンポの速い映画に思えてしまった。

もう少し深く描写してほしかった場面、要素もあります。

 

主演は実は完全にダイアン・キートンとジャック・ニコルソンで、キアヌ・リーブスは助演です。

キアヌ・リーブス演じるジュリアン・マーサーについては、描き方が若干ぞんざいだと思いますが、ジュリアンはそういう察しのいい人なんだと思うことにしました。

そう考えるとジュリアン・マーサーはとても素敵な男性です。

観たあと、ジュリアンのことが気になりますが、彼のその後なんかも描くと、わざとらしくなってしまうと思う。

 

ハリー・サンボーンは仕事の面で非常にやり手で、10もの会社を所有している成功の象徴のような人物です。

彼は30歳以下の女性としか付き合わないというプレイボーイですが、う~ん…どうしても彼の社会的な地位と富を想像するので、それがなければどうなのかな、とは思います。

が、経済社会で成功すること、それがすなわち男性としての魅力であるのは実際、確かでしょう。

とにかくハリーが若い女の子と自然に食事する人なのは確か。

 

ジャック・ニコルソンはハリーを無様に、同時に魅力的な人物に演じてます。

そしてハリーは確かに、長い遍歴の果てに人生の真実に近づきつつあるんでしょうね。

 

エリカ・バリーは離婚後、仕事一筋で来ていたところ、二人の男性との関係の間で揺れる立場になっていますが、本人が成功した劇作家である分、打算的にはぜんぜん見えません。

「私の平穏な人生を乱さないで」という気持ちもあったようにも思います。

エリカがハリーとの関係から創作のインスピレーションを得るのが、とても面白い。

しかし立場上、ダブルブッキングの状況なので観てるこっちは割とヒヤヒヤしそうです。

ハリーはエリカがジュリアンとでデートしていることを知っていますし、自分がまずプレイボーイなんですけど。

 

前半、エリカとハリーの距離が縮まっていく流れはすごく丁寧に描かれているので、その関係にやはり感情移入するんですよ。

 

観ている時、どちらの男性を選ぶかというよりも、やはりエリカとハリーの関係を案ずるような気持ちになっていて、それはそういう脚本だからでしょう。

このあたり、利己的な視点も生じそうですが、、エリカが苦しむ姿はむしろ可愛いほどなんですよね。

 

50代、60代ということで「老眼鏡」など年齢にまつわる笑いは好きでしたね~。

 

高齢のプレイボーイはいかにもジャック・ニコルソンが得意とするようなキャラクターですし、実際、ジャック・ニコルソンが演じてなければどうなんだと思いますが、エリカをダイアン・キートンが演じてなければさらにどうなのかとは思いましたね。

 

大人な映画なので、恋愛映画としてある程度は赤裸々なんですけど、そんなに観客を困らせるほどではないし、ロマコメの中でのラブシーンとして、ドキドキはしましたね。

「人がおかしくなる感じ」もイヤには思わなかったし。

やっぱりダイアン・キートンなんでしょうね~。

 

もともと往年のハリウッドの恋愛映画を観た時、まず男性がやたら大人なこともあったし、女性だって若いことだけではなかったですものね。

60代と50代と30代の恋愛も、さして不自然ではありません。

昔の映画に比べると、『恋愛適齢期』は女性の視点の方が大事にされてます。

監督さんが女性ですしね。

 

そういえばナンシー・マイヤーズ監督の『ホリデイ』(2006年)…観よう観ようと思ってて観れてないので、また観たいです。

 

 

助演のアマンダ・ピート、フランシス・マクドーマンドも好きでした。

 

やはり脚本が本当にいいですね。

セリフがとても好きでした。

 

『恋愛適齢期』は2003年公開の映画で、もう23年前の映画なんですが、昨日、初めて観たことで、まるでダイアン・キートンが生きているように思いました。

そうは言ってもジャック・ニコルソンだってもうずっと映画に出てないんですけど。

 

いろいろな考え方もあるでしょうけど、確かにそうは言っても恋愛適齢期 ―― 女性に限らず恋愛の適齢期とはそりゃ若いうちに思いますが、人は何歳まで恋愛していいのか、なんて考えたら何歳までとは決められないものです。

しかし現実の恋愛にはやはり打算が働いたり相手をそこまで信用できるかもあり、映画よりも無様なものかもしれない。

道ですれ違うカップルには祝福を送りたいものです。

 

記事を書きながらダイアン・キートンの出演作を調べていたのですが、たくさん出られていて ―― タイトルだけ見ても、映画が観たくなるものですね。

いや、本当に、遺作となった『50年後のサマーキャンプ』(2024年)も…。

亡くなってからずっと観たいと考えていた『恋愛適齢期』ですが、こうして観て良かったです。

ダイアン・キートンの映画がもっと観たいですね。

 

今日も読んでいただき、ありがとうございます☆⌒(*^-゜)v

 

 

 

 

 

【ダイアン・キートンの映画】

 

 

 

 

 

 

 

 


恋愛適齢期


Something's Gotta Give
사랑할 때 버려야 할 아까운 것들

Was Das Herz Begehrt


2003年/128分/アメリカ


公開
2003年12月12日(アメリカ)
2004年2月13日(韓国)

日本公開:2004年3月27日
配給:ワーナー・ブラザース映画

監督・脚本・製作 ナンシー・マイヤーズ
製作 ブルース・ブロック
撮影    ミヒャエル・バルハウス
編集    ジョー・ハッシング

美術 ジョン・ハートマン

衣装 スーザン・マックケーブ
音楽    ハンス・ジマー

製作:コロンビア ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、Waverly Films
配給:コロンビア ピクチャーズ

キャスト (日本語吹き替え)
ハリー・サンボーン - ジャック・ニコルソン (勝部演之)
エリカ・ジェーン・バリー - ダイアン・キートン (松岡洋子)
ジュリアン・マーサー - キアヌ・リーブス (山野井仁)
マリン・バリー - アマンダ・ピート (加藤ゆう子)
ゾーイ・バリー - フランシス・マクドーマンド (藤生聖子)
レオ・ホフマン - ジョン・ファヴロー (桜井敏治)
デヴィッド・クライン - ポール・マイケル・グレイザー (有本欽隆)
マルチネス - レイチェル・ティコティン (田村聖子)
クリステン - ケイディー・ストリックランド