9月の半ばを過ぎても
暑さが和らぐ事もなく
未だ夏が居座り続けている
「今日も朝から暑いな ・・・」
青い空を見上げて
首にかけた手拭いで
汗を拭く豆屋
「来週あたりから
涼しくなるようですよ
それにしても未だ朝晩も暑い ・・・
汗かきの俺は
毎日、暑くて起きます」
額の汗を拭うハンカチが
水分を含んでいくのが分かる
雑貨屋は汗かきだからな ・・・
「中に入ろう
そろそろ皆来るだろう」
今日は中秋の名月
豆屋では毎年お月見の行事がある
今年は皆で月見団子を作る事になっている
店の中に入ると
何時の間に来ていたのか
Masterが団子を作る支度をしていた
「Master、いつ来たんですか?」
何処から入ってきたんだろうかと
首を傾げる雑貨屋と
いつも通りの登場だと
全く気にしない豆屋
「さっきだけど」
空間を切り開いてやってくるMasterは
神出鬼没なのだ
「どこから?
庭には俺達がいたし ・・・
玄関?」
真剣に考えてる様子を見て
クスクス笑う豆屋が
「考えても無駄」と
雑貨屋の肩を叩いた
説明しても理解できないんだから
仕方がない
「今年の月見団子は
京風にするんだって?」
「ああ、芋に見立てた団子に
餡子をのっける
それとうさぎの饅頭も作る」
「お月見泥棒も喜ぶな(笑)」
「ああ、菓子も用意してある」
「月見団子って
関東と関西じゃ違うんですか?
知らなかった」
「所変わればって奴だな
どっちも月を愛でるのは変わりない」
庭先から可愛らしい声が聴こえてくる
さとち君の登場
「おじゃまちま~す
おつきみだんご
つくりにきちゃの~
それと おばなをもっちぇきたよ」
可愛らしい手が沢山の薄を抱えてる
「ありがとう
骨董屋に頼んで正解だった
お月見に薄は必需品だからな」
「ぼくたちもきたの!」
後ろから3人のお兄さん妖精と
お兄ちゃんが入ってきた
始まりの妖精5人勢ぞろいか ・・・
豆屋が心の中で呟く
薄を用意する代わりに
5人に団子作りを教える
骨董屋の交換条件
チビちゃんたちに教えるのは
楽しいので即座に了解した
「きょうも くすのきじいちゃんの
ろじもんからきちゃの?」
不思議そうな顔をしたさとちが
雑貨屋の服の裾を引っ張って聞く
「今日は違うんだよ」
「やっぱりそうだったんだ
けやきじいちゃん
ざっかやさんみちぇないって
いうから ・・・
ちんぱいだったの」
「不思議なことに
今日は行けるって自信があって
そしたら迷わずに来れたんだよ」
雑貨屋もどうしてか分からないようだけど
嬉しそうに笑った
Masterが豆屋の背中に手を置いて
「ちゃんと繋がったんだな ・・・
この日は特別だ」
小さい声で呟くと
豆屋は笑みを浮かて頷いた
「じゃあ、月見団子作りを始めるよ」
蒼幻燈に楽しそうな声が響き
月見団子作りが始まった
(関西風の月見団子
今日は中秋の名月です
夜空を見上げて
月を愛でてみてはいかがでしょうか
<おしまい>
昨日、娘二人に連れられ
バンテリンドームで行われた
BUMP OF CHICKENのライブに行ってきました
娘はアリーナ席
私は申し込んだのが遅かったので天井席
いわゆるボッチ参戦でしたが
めっちゃ楽しかったです
元々、大好きなアーティストさんなので
2時間ちょっとノリノリで右手突き上げ
リズムを刻みながら歌ってました
(もちろん『歌って』って言われたパートですよ)
年甲斐もなく頑張ったためか
今日は身体中が痛い(汗)
流石に疲れますね(笑)
前回バンテリンドーム(ナゴヤドーム)
に来たのは5×20のライブ
あの日から
4年近く経ってるんですね
思い出したら
帰りのタクシーの中で
寂しくなってしまって
彼に ・・・ 彼らに会いたい
その気持ちが募りました
この年齢になると
一年一年が貴重でしょ
体力勝負ですもの ・・・
何時までライブに行けるかな ・・・
健康第一でいないとね
その日が来た時の為に
頑張れるかな ・・・
(ちょっと弱気にもなりました)
yayosato