make a wish 182 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

離宮の朝は鳥の噺声で始まる

窓開け生まれたての陽光と爽やかな風を

部屋の中に運んでくる

いつもなら静かな朝なんだけど

今日は可愛らしい笑い声が聞こえてきた

 

この声は ・・・ 健太君とさとち君?

 

その言葉が浮かんだあと

気が付いた ・・・

 

健太君が来るの今日だった!

 

どうしても時差忘れてしまう

日本はおやつの時間

つまり健太君が一番元気な時間 

 

急いでベッドから抜けだして

着替えを済ませて

寝癖も直さずに部屋を飛び出し

階段を駆け下りた

 

その音で気が付いたのか

僕が広間に着く前に

愛らしい天使の様な二人が

広間の中から飛び出してきた

 

「智お兄ちゃん おはよう!」

 

少し合わない間に背が伸びて

大きくなった健太君が駆け寄ってくる

 

「おはようごじゃいます

 もちかちて おこちちゃった?」

 

ちょっとだけ戸惑った顔をしたさとち君は

その場で待機中

 

「おはよう、健太君とさとし君

 ちゃんと起きてたから大丈夫だよ」

 

正確にはベッドの中で

半分覚醒した状態

鳥の囀りを聞きながら

うつらうつらする時間が

実はお気に入りなんだ

 

「よかっちゃ~」

 

二人がホッとした顔をする

 

「さっき着いたんだよ

 大ちゃんが送ってくれた」

 

「おうじと おはなち ちてたんだよ」

 

つまり大ちゃんも王子もいるって事だよね

(当たり前なんだけど)

やばい ・・・ 寝癖が ・・・

(顔は洗って来たけど)

 

「健太君、髪の毛大丈夫かな?」

 

こそっと聞くと

僕の顔を眺めながら

クスクス笑った

 

「う~ん ・・・ なおした方がいいかも?

 さとし君はどうおもう?」

 

健太君の視線を追って

僕の髪型を見たさとち君

 

「ねぐせをなおすの?」

 

不思議そうな顔をした

別段気にならないのかな?

 

「おおちゃんも、あおちゃんも

 おきてすぐは そんなかみちてるよ」

 

「そのあと、きれいにするでしょ?」

 

「う~ん ・・・ おでかけちないときは

 そのまんま あさごはんたべちぇる」

 

やっぱり、大ちゃんと王子がいるなら

直してきた方が良いと判断

 

「やっぱ直してくるよ

 広間で待っててくれる?」

 

「うん、わかったの」

 

二人が頷いて

手を繋いで戻っていく

 

「はやくきちぇね」

 

部屋に入るとき振り向いて

さとち君が手を振ってくれた

 

階段を駆け上がっていくと

サト君が部屋から出てきた

どうやら僕の慌てぶりが

彼を起こしてしまったようだ

 

鏡を見てる様な

自由を主張する彼の髪

僕よりもかな?

 

「おはよう、大にぃ

 どうしたの、そんな慌てて

 何か有ったのかと思って

 慌てて出てきた」

 

「起こして、ごめん・・・

 健太君とさとち君が来てるのに気が付いて

 慌てちゃって ・・・

 そうだ、大ちゃんも来てるって」

 

「マジで?

 先生来てるの?」

 

蒼くなったのはサト君

 

「やばい ・・・ 髪の毛直してくる

 大にぃ、一緒に降りて行こう

 ここで待ってて」

 

慌てふためいた顔で部屋に

飛び込んでいった

 

サト君でも緊張するんだ ・・・

 

 

一人で広間に行くよりは

二人の方が心強い

僕も急いで支度しないと

 

 

 

 

 

 

<続きます>