君のいない迷路 181 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

彼と僕は後部座席に座り

ゴールデンゲートブリッジ観光の運転手は

内田と池田君となった

 

「大丈夫?」

 

自動車で渡る際はそこまで揺れは感じないが

それでも体に感じる揺れは有る

遠くの景色を見て気を紛らわせる他にない

(運転してる方が感じないらしいけど)

 

「ああ ・・・ 大丈夫

 そこまで揺れは感じてないよ

 ただ、ちょっと自信がなかっただけ」

 

珍しく弱気な発言

(彼はあまり弱みを見せたくない性格)

やっぱり、ノアのスタジオに行くのがネックだったのかも?

 

「疲れてるんだよ

 橋を見たら家に帰る?

 ノアのスタジオは

 明日にすればいいから」

 

明日、会うのだから

別に今から行く必要もない

二人には電話をすれば解決する

折角の旅行なんだ

無理して合わせなくていい

 

「そうだな

 サンフランシスコに来てまだ24時間

 急いで予定をこなす必要もない

 のんびり行こうよ」

 

助手席の池田君が

ゆっくり振り向いて彼に伝える

少し様子がおかしいの池田君も気がついたみたいだ

 

「俺も賛成

 誰かが不調なのに

 無理しなくていいんじゃない?」

 

その言葉を受けて内田も賛成してくれる

(これは僕のフォローだな)

 

「体調が悪いわけじゃないよ

 ただ ・・・」

 

気が向かないんだよね ・・・

 

「気が向かないときは誰にでもある

 それが疲れてるって事なの

 大野の言うことを聞いて

 明日にして貰えばいい

 向こうも無理強いしてないんだから」

 

「うん、僕の配慮が足りなかった

 興味が有るかなって思って

 突っ走り過ぎた ・・・

 欲張っちゃだめだな」

 

彼は僕らに気を使わせたのを

申し訳なく思ってるみたいで

「う~ん」と考え込んで

 

「そこまで大袈裟にしなくても ・・・」

 

予定通りで良いよって顔をした

でも ・・・ 無理しなくていいと思う

 

「俺らも同じなの

 興味はあるけれど

 明日に延ばせるなら

 その方が良いかもって思ったんだよ

 それなら最初から言えよって話だけど

 いざ、動き出すと感じる事ってあるだろ?

 多分さあ大野もだよ

 色々迎える準備で気を使ってるし ・・・」

 

俺らも疲れてるんだよって顔をする池田君

 

「智 その辺りの事

 トニーに説明してくれる」

 

池田君と内田で話を進めてくれるから

渋々だけど、彼もそれに従ってくれるようだ

 

「電話するけど良い?」

 

「トニーが出たら

 電話代わっくれる

 俺から謝るよ」

 

申し訳なさそうな顔をするけど

彼は何も悪くないんだし ・・・

代わらなくても良いと思う

 

「謝らなくていいよ

 これは僕が言うことだから ・・・」

 

「それでも代わって」

 

「分かった」

 

電話を掛けると

直ぐにトニーの声が聴こえてきた

 

「智、ゲートブリッジ混んでるんじゃない?」

 

心配そうに話し始める

来る時間を気にしてるのかな

さっきと様子が違う ・・・

 

「そう、割と混んでるね

 まだ行くところなんだ」

 

「時間的にそうだね」

 

「うん ・・・ それでさ

 さっき、帰りに寄るって言ったけど

 何時になるか分かんないし

 やっぱり明日にして貰おうかって思って

 勝手言ってごめんね」

 

僕が引き起こしたことだから

ちゃんと説明しないと

(燥ぎ過ぎたと反省)

 

「謝んなくていいよそ

 ノアが無理させたらダメだって

 スタジオは明日来ればいいからって

 智に電話しろって

 言われてたところなんだ

 だから、そのれで良いよ」

 

「トニーやノアに気を使わせた」

 

「違うよ、俺が智に気を使わせた

 ノアが代わるって」

 

「うん、分かった」

 

「智、昨日変なこと言ってごめん

 予定もあるのに考えなしで

 遊びに来いって言って

 言われたら気を使うよね

 4人とも誠実だから ・・・ 

 だから、街の観光をしたら

 家に帰ってゆっくりして」

 

「ありがとう ・・・

 二人がそう言ってくれて

 ホッとした ・・・

 そうだ ・・・ 

 櫻井が代わるって言ってるんだけど」

 

「謝りたいからだろ

 それは良いよ

 こっちが配慮がなかったんだから

 そうだ、予定が入ったとでも言っておいて」

 

「じゃあ、代わらないの?」

 

「うん、4人でサンフランシスコの夜を楽しんで

 じゃあ明日な」

 

「うん、じゃあ」

 

代わる気満々だった彼は

僕が電話を切って

怪訝な顔をした

 

ちゃんと説明しないといけない

 

「トニーとノアが

 予定があるのに来てって言ったことを

 反省してるって

 今日はサンフランシスコの夜を楽しんで

 そのまま家に帰って欲しいって」

 

「向こうからそう言ったの?」

 

「電話しようと思ってたって

 だから、それに甘えさせて貰った」

 

「ノアが出たの?」

 

「うん、ノアが出た」

 

「代わらなくていいって言ったのは

 ノアでしょ?」

 

流石は池田君

全てを把握してる ・・・

 

「そう」

 

「ノアも気遣いの人だから

 櫻井に謝らせたくなかったんだな

 ここは甘えて

 のんびり観光しながら帰ろう」

 

「それが良いな

 櫻井、向こう側についたら

 車を停めて、橋を見に行こうな

 それまでリラックスして

 遠くを見てて」

 

ここに来て内田のフォローが際立ってきた

4人で車に乗ってて分かったのは

僕たちのチームワークは最高だって事

 

 

後で彼とゆっくり話そう

何がダメだったのか 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>