君のいない迷路 165 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

僕が描いたスケッチを眺めて

満面の笑みを浮かべる3人

その顔を見てるだけで幸せになれる

 

写真を見ながらスケッチしてると

もう一度一緒に旅行してるような気分になった

これからも描き続けると思う

今は東京観光旅行記を作成中

完成したら見てもらおうと思う

2枚ほど彼には見せれないイラストが有るけど

(彼のマンションとcafeのイラスト)

 

「あの蕎麦屋から見た湖ってこんなだったんだ」

 

内田の言葉に頷く池田君

 

「食べるのに夢中で憶えてないんだな

 でも、こうやって絵にすると趣が有るな

 次はこの絵具でサンフランシスコの旅を描いて

 楽しみにしてる」

 

「日本に帰ったらお披露目するよ」

 

趣味として描いた絵を見て喜んでもらえた

それだけで僕は満足だな

 

最初の旅の話で盛り上がった後は

他愛のない話をして

作った料理もほぼ完食

お酒もかなり飲んだこともあり

トニーたちからの差し入れのケーキは

冷蔵庫から出てこれなかった

(明日の朝食だな)

 

眠気が飛んで

目が冴えてると言っていた3人だけど

長旅の疲れもあってか

うつらうつらし始めて来たので

再会の晩餐(大袈裟)はここで終了

 

「寝具の用意はしてあるから

 顔を洗ったら寝てよ」

 

「う~ん ・・・ まだおきて~ ・・・」

 

眠くないと抵抗する内田は

既に半分寝てる

珍しく彼も顔を真っ赤にして

寝転がったらすぐに寝れそう

一番お酒の強い池田君は

寝ようと思ったら寝れる感じ

(彼だけは掴めないな)

 

さっきあみだくじをした結果

一番大きなベッドは彼になった

(僕は何も細工していない)

そこまで広さの違いはないから

どのソファーベッドでも

寝心地は良いと思う

 

「はみがいて ・・・ねる~」

 

眠気には抗えない内田が一番に席を立ち

バスルームに向かう

 

「もう少し飲みたい気分 ・・・」

 

と言いながらも欠伸を噛み殺す彼

 

「櫻井、寝ろ!

 お前も内田と同じレベル」

 

池田君に言われて

渋々立ち上がり

バスルームに向かった

 

一番眠れていないのは彼だと思う

だから、ぐっすり寝て欲しいけど

 

「大野、片付け手伝うよ

 あの二人は役に立たないから

 寝かせた方が良いの」

 

ほら、やっぱり酔ってない

この人が酔いつぶれた所

見てみたい気もする

 

「手伝いは良いよ

 全て食洗器に入れるから」

 

こっちに来て一番に驚いたのは

とことん家事を効率的に熟すことに

特化してる事だ

 

大型食洗器も備え付けだった

ただ、先輩と二人暮らしだから

そこまで食器を使わない

なので、大型食洗器の出番は

あまりない

 

手で洗って拭いた方が早いし

電気代も掛からない

 

「食洗器って便利?」

 

「大勢で食事した時とかは

 かなり便利じゃないかな

 僕もあまり使わないけどね」

 

「やっぱそうだよな

 一人暮らしだと必要ないんだ」

 

「うん、分かる(笑)

 先輩と二人でも

 そんな食器使わない」

 

「だよな(笑) 

 後学のために入れるのをやらせて」

 

こうやって手伝ってくれるんだ

これだと断れない

ほんとにスマートな気遣いだ

 

「じゃあ、僕が運ぶから

 入れてくれる?」

 

「水で流してから入れる?」

 

「ううん、紙で拭いてから渡すよ

 それでしっかり洗える」

 

物珍しいのか

好奇心旺盛な瞳がキラキラしてた

 

「なにしてんの?」

 

彼が戻ってきて聞いた

 

「片付けてるの」

 

「俺も手伝いたい!」

 

やっぱ酔ってる(笑)

駄々っ子の顔してる

 

「お前は寝なさい!」

 

池田君に言われ

ムスッとした顔をする

 

「大野、寝かせてやって

 俺は食洗器と楽しむから

 ちゃんと紙で拭くよ」

 

 

はい?

なにそれ?

 

「子どもじゃないんだから

 池田は ・・・」

 

目が眠そうなんだって

池田君が言う意味も分かる

 

「櫻井、明日の朝食作るの

 手伝ってくれる?」

 

「良いけど」

 

「じゃあ、早く寝ようか

 少し早起きしないといけないからね」

 

寝ろって言っても寝ないから

別方向から攻めれば

きっと寝てくれるはず

 

「そうだな ・・・

 じゃあ、ここは池田に譲る

 池田、おやすみ!」

 

「おやすみ!」

 

彼と一緒にリビングに行くと

内田は既に寝てた

 

「櫻井 ・・・ お土産ありがとう

 すっげえ 嬉しかった

 明日はよろしく」

 

これだけは伝えたかったんだ ・・・

 

「うん、任せて

 じゃあ、大人しく寝るよ

 おやすみ」

 

「おやすみ」

 

 

そのままソファーベッドに寝転がるのを見て

キッチンに戻った

 

 

 

 

 

 

<続きます>