mian(希望)63 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

アルフヘイムで育てられていた蒼の妖精さとち

漸く子ども妖精となり

人の世界に行く日を指折り数える毎日

 

「おいらねぇ、おしょといきちゃいの~」

 

離宮の庭に出てきた蒼ちゃんに

甘えた声でおねだりをします

 

「外に居るのに?」

 

蒼ちゃんは大事な大事なさとちに対しては超過保護

 

「おにわじゃないんだもん ・・・」

 

さとちには大事なミッションが有ります

そのミッションを遂行するためには

『RAY』に行く必要がある

あの手この手でお願いするのだけれど

なかなか首を縦に振ってはくれない

 

「お城にも行ってるだろ」

 

蒼ちゃんと一緒に毎日

お城の中にある要の結界の部屋に

眠ってる始まりのエルフ4人に

会いに行っていると

さとちの異議は認めないという顔をした

 

「おちろじゃないもん! ・・・」

 

頬を思いっきり膨らませて

抗議の眼差しを向けますが

蒼ちゃんには効き目がなさそう ・・・

 

 

アルフヘイムで生まれた妖精は

お兄さん妖精になると

『RAY』に行くことが出来る

それを知っているから

いつ行けるのかを

聞きだしたいようです

 

「春になったら連れて行くよ」

 

「ほんと?じぇったいなの~

 ゆびきりちて!」

 

可愛らしい小指を見せて

指切りをせがみます

 

渋々ですが蒼ちゃんも指切りに応じてくれたので

可愛らしい顔でにっこり笑います

 

「じゃあ、行ってくるから

 お利口に留守番してて」

 

朝、昼、晩と『RAY』に行く蒼ちゃん

浄化の歌を謳う為に松岡邸に行きます

 

「おいらも ここでうちゃう~」

 

「ああ、大きな声で謳っておくれ

 帰りは少し遅くなるが

 昼寝の時間までには戻ってくるよ」

 

「いそがなくちぇいいの

 もうすぐ おにいしゃんようせいだもん!

 だいじょうぶなの~

 いっちぇらっしゃ~い」

 

満面の笑みで手を振って見送ります

 

蒼ちゃんの孤独を慰めているのは

紛れもなくさとちです

(過保護にもなります)

 

蒼ちゃんが『RAY』に向かった後

庭に人がいないかを確かめるさとち

 

「おおちゃん あおちゃんいっちゃよ」

 

小さい声で呟きます

 

『ああ、蒼の気配がアルフヘイムから消えたね

 今日もお勉強をするよ』

 

「うん どこでしゅるの?」

 

『もちろん蒼の森だよ』

 

「わかっちゃの~」

 

大ちゃん(思念)の声に導かれて

蒼の二人にしか入れない

蒼の森に向かいます

 

お兄さん妖精になってから

大ちゃん(思念)と二人で

これからの事を打ち合わせをするのが日課

 

5人の戦士を見つけて

彼らを過去に送るのが

第1のミッション

 

第2のミッションは

5人の戦士がこの時代に戻り

始まりのエルフと妖精の4人を目覚めさせ

音楽会に参加させること

 

そのミッションを成し遂げるためには

蒼ちゃんが最後の決断をしないようにする

 

「5にんのせんちしゃんたちは

 『RAY』にいるの?」

 

「もうすぐ4人の戦士が合流する

 最後の戦士はもう少し後だな

 4人が合流する前に

 ちびちゃんが『RAY』に行けるよう

 何とかしないといけない」

 

思念の大ちゃんには考えが有りそうです

(準備はしているだろうから)

 

「はるがきちゃらって

 いっちぇたから

 おにわのはながさいちゃらだね」

 

「ああ、すぐに咲くよ

 チビちゃん、ここで約束してくれる」

 

「なにを?」

 

「絶対にあきらめないって

 始まりの妖精4人は

 本来、君の後に続くはずなんだが

 生まれた後すぐに眠りについてしまった

 始まりのエルフの4人が眠りについているから

 致し方ないのだが ・・・」

 

始まりの妖精は

それぞれの色の始まりのエルフから

祝福を受けて目を覚ますが

その祝福が貰えず眠ったままの状態だ

 

「おおちゃん めをさまちた4にんは

 あかちゃんようせいしゃんなの?」

 

「チビちゃんと蒼が

 毎日会いに行ってるだろ?」

 

「うん」

 

「その声はちゃんと届いてるんだ

 それと私も毎日話し掛けている

 目覚めたら、子ども妖精だよ」

 

「ほえ~ おきたら

 いっちょに うたえるね~

 おうた、おちえてあげよ~」

 

嬉しそうに笑うさとち

その笑顔が世界を救うのだと

改めて思う大ちゃん

 

「それが良いね」

 

 

5人が過去から戻ってきて

初めて新しい未来が動き出す

 

 

過去で音楽会が行われていても

その歌の力は未来に反映されていない

過去で音楽会に参加した人たちは

本当の意味を知らない

知っているのは王子と特別な4人だけ

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>