mian(希望)50 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

完璧だと思った計画にも

必ずどこかに綻びが有ったりする

思念と言う形でチビちゃんに寄りそうもう一人の私に

その綻びを見つけることは出来ない

 

この星の唯一の希望である音楽会を開催するために

その綻びを繕う役目を担う者が必要

つまり自由に動けるのは私だけ

そのお陰で神の庭に居る時間が多くなった

 

アカデミーのオークツリーが

何かあれば知らせてくれるから

寮の部屋に戻るとそのまま神の庭に移動する

 

『彼が貴方を探しています

 お戻りになられた方が宜しいかと』

 

アルフヘイムの加護を受けていても

この国は人の世界

「RAY」よりは母星の影響が出ている

君はそれを肌で感じ取っているのだろう

だからなのか、かなり煮詰まっている様子

 

何が出来るか考えたとしても

何も出来ないという結論に達する

多分その辺りが歯痒いのだろう

 

アカデミーの庭に戻り

オークツリーから話を聞く

 

「何か変わったことが有った?」

 

最近は毎朝一緒に食堂に行くから

あまり干渉してくることも無く

偶に夕食を誘いに来るくらいだった 

 

何かが有ったら分かるが

全く異変は無かった

確認を取るためにオークツリーに訪ねた

 

『う~ん、何もなかったと思うが ・・・

 ただ、何度か扉を強く叩く音がして

 心配になり知らせた次第だ』

 

「そうか、知らせてくれてありがとう」

 

『いいえ、どういたしまして』

 

嘘をついてはいないな ・・・

考えたら何かある訳ないのだから ・・・

 

 

 

 

夕焼け空を眺めてる後ろ姿を見て

声を掛けるのを躊躇った

 

遠い昔 ・・・ 途方に暮れて・・・

空を見上げている君を思い出して

胸が締め付けられた

 

少しの間、目を瞑り

あの頃の残像を胸に仕舞い深呼吸する

 

声を掛けると

君の深呼吸したのか

少しだけ間をあけて

ゆっくり振り返った

相変わらず不愛想な顔で

 

 

話をすると

意外な言葉が返ってきて

ちょっと戸惑ってしまった

部屋に来たことを

一切口にしなかったからだ

 

 

何が有ったんだ?

 

思い当たることはこの前の話

エルフの王に会う方法

でも、あれは無理だと判断したはず

 

う~ん 考えすぎ?

 

「絵の具を買ってきたと聞いて

 君の部屋のあの絵が見たくなった

 美味しいお茶もご馳走してくれる?」

 

『蒼』の絵か ・・・

何か意味があるの?

 

さっきと違って

満面の笑みを浮かべた

 

あの絵が見たいと言うことは

自分の心の中を見たいと言う事

後で感想を聞いたら

分かるかな?

 

「構わないよ

 夕食の時間まで眺めてくれていいよ

 花茶もご馳走するよ」

 

そんな時間はないが

30分くらいは見れるだろう

 

「そう言ってくれると思った」

 

いつになく満面の笑みを浮かべて隣に並んだ

 

「夕焼けの絵は描かないの?」

 

「そうだな ・・・

 朝焼けの方が好きかな」

 

陽が昇る瞬間のあの時間が

何よりも好きだった ・・・

 

「じゃあ今度

 朝焼けを一緒に観ようよ

 Magichourって言うんでしょ?」

 

「それならもう見たな(笑)」

 

「もう見た?」

 

「ああ、Magichourは

 陽が沈むこの時間も

 そう呼ぶんだよ」

 

「マジで?知らなかった ・・・

 アカデミーでの

 朝焼けバージョンも見たい

 早起きするから一緒に観ようよ」

 

「君が起きれればの話だな

 起きれたら呼びに来て」

 

「じゃあ、明日呼びに行くよ」

 

「はいはい」

 

起きれる可能性は20%くらいだな

君は朝がめっぽう弱い

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

今日は暑いですね凝視

私の住む街

午後3時の時点でも30度でした

まだ5月だよね ・・・

風は有るんだけど蒸し暑い

気温の変化が大きくて

体がついていけないのよね

来週は少し下がるようだけど

体調管理が難しい

水分補給と十分な睡眠をとって

健康第一で頑張りますビックリマーク

 

皆様もどうぞご自愛ください

 

yayosato