君のいない迷路 113 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

アイスクリームでここまで盛り上がれる仲間

ローダンセの会の居心地の良さを肌で感じて

疎外感を感じてた自分が

馬鹿だったなと思った

 

「池田君、そろそろ持ってきてあげてよ」

 

彼がさっきからソワソワしてるように見えた

記念のお土産が気になってるのかな?

すっかり忘れて

そのままになりそうだから

池田君の背中を叩いてお願いした

 

「ああ、すっかり忘れてた」

 

大笑いしながら頭を掻いて

「ごめん!」って呟く

 

「ほら、やっぱり忘れてた」

 

苦笑いを浮かべる彼に

内田が弁解をする

 

「頭はアイスクリームでいっぱいだからさ

 そこは許してやってよ

 俺もすっかり忘れてた」

 

「確かに俺も忘れてたけど(笑)

 でも、このまま忘れられたら困るだろ」

 

「池田君が4人分持って帰ったら

 大変だもんね」

 

「ここで出さなかったら

 その可能性はあったかもな

 そうなるとお披露目はサンフランシスコだ(笑)」

 

「そんな待てないだろう

 早く取って来いよ!」

 

彼に思いっきり背中を叩かれ

『痛いよ』と言いながら立ち上がった

 

気に入ってくれるかな?

人気のお土産で

お揃いで買う人が多いって書いてあった

 

「お待たせ~

 大野、開けてよ」

 

上機嫌で帰ってきた池田君が

袋ごと僕に渡して「任せた」って顔をする

 

ジャジャーン

 

効果音を付ける内田

かなり酔ってるな(笑)

 

「船の形をしたキーホルダーで

 それぞれのイニシャルと誕生石がついてる」

 

テーブルに置いたら

彼は嬉しそうに笑って手に取った

 

「これ俺のだよね」

 

櫻井のSと誕生石のガーネット

 

「うん、それ櫻井の

 一月って誕生石は一つなんだ」

 

「そうなの?」

 

「大野がトパーズとシトリン

 池田がベリドットとスピネル

 俺がダイヤと水晶」

 

誕生石について語る内田

選ぶ時も色々教えてくれた

 

「内田、詳しいの(笑)」

 

誕生日プレゼントを買う為に

色々調べてたのは知ってる

(ちょっと此処では言えないな)

彼女の為に調べ直してるのかもしれないし

 

「それって彼女さんに渡す為?」

 

彼が聞くとにやりと笑って

 

「まあ、そうだな」

 

あっさり認めた後

感慨深げな顔をした

 

内田にとって青春の一ページ

それが懐かしい思い出になってるのなら

それで良いと思う

 

「誕生石が入ってるって事は

 結構したの?」

 

「お土産用だよ

 そんな上等な石じゃないよ

 それに後で徴収するから」

 

「心配するなって

 プレゼントじゃないから」

 

池田君と内田に言われ

くすくす笑う彼

 

「記念だからさ

 自分用に買ったと思わず

 さっきのお土産と同じで

 自分の記念のお土産は

 3人からの贈り物って思えば

 大事に出来るだろ」

 

「池田、良いこと言うな ・・・」

 

「うん、その通りだね

 3人が買ってくれた記念のお土産

 その考え方凄く良い」

 

 

「なんかさあ、池田にカッコいい所

 取られた感じだよな

 俺もそう思ったんだけど」

 

 

彼が口を尖らせて不服そうな顔をした

 

「あはは ・・・ みんなそう思ってて

 俺が口にしただけだよ

 ほら、飲むぞ

 ハイボール!」

 

「そうだな、飲みたかったんだもんな」

 

此処からは酒盛り!

 

 

このまま時間が止まればいいのに

そんな事を考えてしまう

 

明日は帰らないといけない

そう考えると寂しくなった ・・・

 

 

 

 

 

<続きます>