君のいない迷路 103 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

トニーの写真が見たい

まさか内田が言うとは思わなかった 

見せるのは構わないけど ・・・

全部見せて大丈夫かなぁ ・・・

頭の中で写真を整理しながら

お土産を詰め込んだから

どこに何が入ってるのか憶えていない

そこに救世主のごとく現れた池田君

その一言で考える時間が出来た

 

トニーはスキンシップ過多で

直ぐに肩を抱いたりする

(男女問わずだ)

僕も先輩も慣れなくて

どうしても警戒してしまう

相手に失礼なんだけど

そこは文化の違いということで

理解してもらった

 

それでも写真を撮るときは

かなり距離が近かったり

顔を寄せてきたりする

 

向こうでは普通だと思うけど

勘違いされないようにしないとなと

先輩が用心するに越したことはないと

真ん中に入るようになった

 

だから二人で撮った写真は少ない

向こうに行って直ぐの頃のものだ

(多分笑顔が固まってるはず))

 

はぁ~ ・・・ 勘違いしないかなぁ ・・・

彼以上に内田が騒ぎそうで

頭が痛くなってきた

 

最大級のため息をついて

考えても仕方ないと

気持ちを切り替え

急いで体を洗い外に出た

 

「櫻井、出たよ~」

 

やましい事は何もないんだから

普段通りの声で ・・・

 

「了解~」

 

彼の声がいつも通りで

すれ違う時も笑顔だったから

ちょっとだけホッとした

 

これなら見せても大丈夫かな?

部屋に入って行くと

買ってきた料理が

綺麗に並べられてた

 

「手あたり次第買ったから

 凄い豪勢だよね」

 

『男4人だから食べるだろう』と

池田君が言うので

目に付いた美味しそうなものを沢山買った

 

「智が一緒なのに

 凄い量を買ったな

 今、3人で食べられるか?って話してた」

 

確かに並べきれないほどの料理

戦力にならない僕が言うのもなんだけど

多分、食べられると思う

 

「ガーデンテラスを出てから

 結構歩いてるし

 みんなお腹空いてるんじゃない?」

 

「空いてはいるけど ・・・」

 

「飲みだしたらあっという間だよ」

 

沢山に見えるけど

4等分したらそこまで多くは無い

沢山の種類を少しずつ買ったから

 

「それもそうだな

 長丁場になるだろうし(笑)」

 

既に座る位置は決まってるようで

僕の隣は彼のようだ

 

「大野、サンフランシスコは

 日本より涼しいって聞いたけど

 そうなの?」

 

来月の旅行の事だ ・・・

日本の夏を想像してきたら

ちょっと寒く感じるかも

 

「日本の初夏の様な感じかな

 蒸し暑くもないし夜は冷えるよ

 だから長袖は必需品」

 

「マジで?

 持ち物を考え直さないといけない

 半袖と短パンで良いと思ってた」

 

アメリカのビーチのイメージは

大体そんな感じ

実際もそれと変わらない

 

「日中はそれでいいよ

 羽織る物を持ってきた方が良い

 暑ければ脱げるけど

 寒いと買わないといけないだろ」

 

「それは有るな 

 内田、灼熱の夏の日本とは違うと

 思ってればいいんだよ」

 

「考えたら後ひと月だろ

 楽しみすぎて

 毎日ソワソワしてるよ」

 

「それは俺も同じ

 向こうに行ったら

 何を食べて何をしようって

 そんな事ばかり考えてるよ」

 

僕も渡航前はそわそわしてた

不安もあったけど期待も大きくて

期待以上だったけど

 

「最高のおもてなしをするから

 楽しみにしてて」

 

「何を楽しみにしててなの?」

 

お風呂から出てきた彼が

キョトンとした顔をして

中に入ってきた

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>