君のいない迷路 102 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

俺達が泊まる部屋はジュニアスイートで

5人まで泊まることができ

リビングと寝室部分に分かれてる

スイートルームのミニチュアサイズ

(結構広いけど)

部屋に入るなり最初にしたのは

どのベッドにするかだ

出来れば君の隣をゲットしたい

その意欲満々の顔を池田に見られ

苦笑交じりの笑みを返された

 

彼奴は笑うけど

俺には重要なんだって

隣同士のベッドなら遅くまで話せる

寝顔も見れる

(ちょっと危ない奴になってる俺)

 

「僕、ソファーベッドで良いよ」

 

いきなり彼が戦線離脱を宣言する

なんで? 

隣同士で寝れないじゃん ・・・

 

あからさまにがっかりした表情をしてたのか

池田がフォローしてくれる

 

「大野、ここはじゃんけんできめよう

 その後の交渉はOKだけど」

 

「智がソファーで寝るの好きなの知ってるけど

 やっぱ、ここは皆で決めよう」

 

内田まで加勢してくれた

 

「分かった ・・・ 

 じゃあ、じゃんけん?」

 

「そうだな

 恨みっこなしの一発勝負で!」

 

じゃんけんの結果は 

見事君の隣をゲットした

 

池田と内田が気を利かせてくれたとか?

それは無いよな ・・・

正々堂々としたじゃんけんだったから

 

「本当に良いの?

 僕はソファーでも構わないよ」

 

「こっちのベッドの中々だし

 実はこっちの方が夜景がきれいに見える

 だから譲る気はないな」

 

「俺も池田と同じ!

 こっちも快適そうだから

 変わる気は無いよ」

 

ホッと胸を撫で下ろし

それぞれのベッドが決まった

 

「先に風呂に入ろう 

 その方が飲めるだろ」

 

4人の総意でさっきのじゃんけんで一番負けた奴から

風呂に入ることになった

つまり俺は最後となる

 

その間に池田と二人で宴の用意を始める

君にはお土産の整理をするよう勧めた

(明らかに一番お土産が多い)

 

「美味しそうな物ばかっだな

 駅構内で買えるのは便利」

 

俺達の地元の駅構内には

そのような店は無い

あるのは売店とコーヒーショップ

何かを買う為には一旦外に出ないといけない

 

「確かに便利だよな

 わざわざ外に出ることなく

 乗り換えが出来るから

 まあ、そうそう新幹線は使わないけどな」

 

池田の言う通り

新幹線を使わないなら必要ないか ・・・

 

「出たよ~ 池田行ってきて」

 

頭を拭きながら出てきた内田が

次の池田を呼んだ

 

「OK、行ってくるわ」

 

内田はそのまま

君の足元に座って

お土産整理を見守る

 

「相変わらずに持ちは少ないな(笑)」

 

「夏だから嵩張らないだけで

 結構持って聞たぞ

 いつもよりもスーツケースが大きの(笑)」

 

俺が君に贈ったスーツケースだ

 

「2泊には大きいな」

 

「お土産を詰めることを考えて

 これにした」

 

大方準備が終わったから

急いで君のベッドに向かう

だって、仲間外れは嫌だし

 

「お土産用のスーツケースだな(笑)」

 

「うん、これ一つで済むから

 そうだトニーへのお土産

 このまま詰めたいんだけど」

 

トニーのお土産は開けられないから

このまま詰めるのか ・・・

 

「何か気にならないの?」

 

普通は気になる

君は全く気にしてないみたいだ

 

「ならないよ

 二人が選んだお土産なら大丈夫」

 

信頼しきった顔で答えてくれるから

ちょっとだけ胸が痛んだ

内田も同じなのか

俺の顔を横目でチラ見して苦笑い

 

「なあ、トニーって人の写真はないの?」

 

写真?それって二人で撮ったとか?

見たいような見たくないような ・・・

 

「有ることは有るけど ・・・」

 

有るんかい!

心の中で思わず突っ込んでしまう

 

「じゃあ、見たい!」

 

内田も見てみたいよな

俺もだけど ・・・

 

「良いけど ・・・

 終わってからな ・・・

 それよりお土産を」

 

歯切れの悪い返事に胸騒ぎ

まさかツーショットとかあるの?

 

「櫻井が持ってるよ」

 

トニーへのお土産は

漢字のTシャツとおまけ(これは内緒)

寿司ネタのキーホルダーも考えたんだけど

外国人は漢字がカッコいいと思うらしい

 

袋を渡すと

中身が分かったのか

ホッとした顔をしたように見えた

(思い過ごしかな)

 

お土産を全部詰めた後

いよいよトニーの写真とご対面となった時

池田が風呂から出て来て

 

「大野、お前の番だよ」

 

「うん、じゃあ入ってくる

 写真は後で見せるよ」

 

そう言って、風呂場に入って行った

 

 

内田と俺で池田を睨みつけたら

怪訝な顔をして

 

「なに?」って聞き返された

 

「今いい所だったの!!!」

 

二人で同じ言葉を投げた

 

「何が?」

 

池田には非はないんだけど

そこは空気を読んで欲しかったな ・・・

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>