mian(希望)34 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

見上げれば

星が降ってきそうなほど

大小の星が光り輝いてた

こんな綺麗な満天の星は初めてみる 

 

「寝転がってみると最高だろ?」

 

そう言われて

初めて自分が大の字で寝てることに気が付いた

 

『大の字』? ・・・ どこの言葉だっけ ・・・

時々浮かぶ言葉が理解できないときがある

 

「大の字ってどういう意味?」

 

彼が知っているわけないのに

何故か聞いてしまう

 

「ああ、日本語の「大」って字が

 寝転がってる姿に似てるから

 『大の字』で寝るって言う

 まさに今の君の状態(笑)」

 

くすくす笑いながら

俺と同じように

足を広げて寝っ転がった

 

「へ~ ・・・ よく知ってるね

 漢字とか読めたりするの?」

 

「一応ね ・・・

 好きな画家が日本人だから

 必死に勉強した」

 

「そうなんだ ・・・

 あの部屋の絵?」

 

「あれは違う」

 

大の字に寝転がってるから

彼の表情は見えないけれど

声が楽しそうだ

 

「違うの?」

 

「じゃあ、どこで見れるの?」

 

彼の好きな画家の絵なら

絶対に見てみたいと思った

 

「日本のどこかで眠ってるはずだな

 見れるのはもう少し後」

 

「その情報は何処で聞いたの?」

 

また夢のない言葉で聞いてしまう

 

「ああ、日本の画家だから

 日本に有ると思っただけだよ

 あの国には守り人が居るからな」

 

「特区の ・・・」

 

日本はO国以上に

エルフに守られている場所がある

それが特区の「RAY」だ

そこに入るには特別な資格が居るらしい

例えO国に住んでいたとしても

誰もがいける場所ではない

 

「『RAY』と呼ばれてる

 魔女が付けたんだろうけど(笑)」

 

「魔女?」

 

思わず顔を顰めてしまった

真面目な話をしてるのに

またも冗談

 

「ふふ ・・・ 冗談だよ 

 あそこは古き良き時代の街を

 そのまま残した場所

 いつか一緒に行けたらいいな」

 

「ああ そうだな ・・・」

 

「まだまだ時間は掛かるけど ・・・

 いつか叶うはずだから」

 

夢のような話 ・・・

でも ・・・ 彼と一緒なら叶う気がした

 

 

「夜空を堪能したようだから

 そろそろ小屋に帰ろうか?」

 

もう少しだけこうしていたいと思った

 

「あと少しだけ

 こうやって空を見てたい ・・・」

 

初めてなんだ

夜の空を眺めるのは ・・・

 

何故か空を見上げると

悲しくなるから ・・・

 

昼の空を見上げることは少なかった

それが不思議と悲しくない

 

「じゃあ、流れ星が流れたら帰ろう」

 

「星が流れるの?」

 

「流れ星が消えるまでに

 願い事を心の中で唱えると

 叶うらしいよ」

 

「願い事?」

 

そう言えば何かで読んだな

星に願い事をするって

あれは流れ星だったんだ ・・・

 

「試してみたら」

 

そう言われて

願い事がない事に気が付いた

 

「何を願おう ・・・」

 

戸惑った声で答えると

彼はくすくす笑って

 

「これからやりたいことを願えばいい?」

 

「うん、そうする ・・・」

 

願い事が思い浮かぶまで

流れ星が流れず

ずっとこうしていられたらいい

 

そんな事を考えていた

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>