君のいない迷路 50 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

父の怒りは俺の想像以上で

翌日には相手の親を呼びつけ

俺達の証拠と弁護士を伴い

法的手段も辞さない事を伝えた

どのような形で決着をつけるのかなど

詳しい話は両親が相談して

俺には話さないことに決めた

同じ職場で働いている以上

知らない方が良いと判断したようだ

(向こうとの約束もあるのかもな)

 

社内に回った俺の噂は

一体どうなるんだろう?

そう簡単に消えないようだろうし

どう収拾つけるのか

かなり気になる

 

別に相手は池田ではないけど

好きな人は男だから

このままでも良いかとも思う

 

「何を考えこんでるの?」

 

隣の男前女史がチラッと俺の方を見た

 

「大したことではないです

 夕飯何を食べようかなって ・・・」

 

嘘だけど ・・・

 

「ランチ食べたばっかりで?

 まだまだだねぇ(笑)

 そういう時は次の会議では

 爪痕を残せるよう頑張りますとか

 上手に誤魔化さないと ・・・」

 

バレてる ・・・

流石女史、この人には嘘は通じない

 

「バレました?」

 

笑うしかないな ・・・

まだまだ未熟者だし

自分ではバッチリだと思ってた

ポーカーフェイスも落第点

 

「バレバレだよ(笑)

 君が堂々としてるから

 天が味方したみたいよ」

 

「天が味方ですか?」

 

何だろう?

いつも通りにしてるだけなんだが

 

「ああ、君の同期は

 上司に呼び出され注意されてたよ

 つまらない嘘を風潮しない様にって

 件のお姫様はお咎めなし」

 

「え?そうなんですか?」

 

気の毒に、社会人一年目で

汚点を付けてしまった

お姫様は何処までもお姫様

理不尽だとは思うけれど

そこは同期も覚悟の上だろうし

同情はしない

 

「先輩、どこから仕入れてくるんですか

 その情報?」

 

敵に回したらダメな人?

かなり気になる ・・・

 

「知りたくなくても

 入ってくるのよ

 そう言うのあまり好きじゃないんだけど

 可愛い後輩の事は別でしょ

 新人君って言うのは繊細だから」

 

「ありがとうございます」

 

「有望新人君を潰すわけにいかないの

 即戦力になって貰いたいので

 この話はここまで

 次の企画会議は期待してるから」

 

「はい ・・・ そうですね ・・・

 頑張ります」

 

ここまで気を使って貰ってるんだから

結果を残さないと ・・・

この前の『アートの世界への旅』

行けると思ったんだけどな ・・・

何が足らなかったんdなろう

 

「『アートの世界への旅』良い企画だと思う

 もうひと捻りすれば

 その企画は通るはず

 季節も秋ではなく冬がいい

 タイアップとなる展覧会をどうするかだよね」

 

さっきまでとは打って変わって

仕事モードの厳しい顔に変わる

 

「そうですね ・・・

 アートの島めぐりとか?」

 

「それも良い案だね

 色々な資料を集めて

 企画を纏めておいて」

 

「はい」

 

同期がお姫様がどうなろうと

俺には無関係だから

仕事に集中!

来月は君に会いに行ける

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>