君のいない迷路 18 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

池田君から電話がくるかもと思い

遅い時間まで待ってたけど

電話もメールも来なかった

彼と一緒に居るのなら

連絡できないのだろう

「問題は解決したみたいだね

 ありがとう、また連絡するね」と

ラインだけ入れて眠りについた

 

朝、目が覚めて最初に携帯を確認

 

「大野が気が付いてくれたから

 すぐに解決できた 

 いつも通りの彼奴に戻ったよ

 夏休みに一人でそっちに行くと

 意気込んでるから

 その時はよろしく頼むな

 櫻井の問題は都会の生活に

 ちょっと疲れて弱気になってただけだから

 心配はいらないよ

 じゃあまた、連絡するな」

 

彼は都会の似合う人だと思ってた

確かにあのスピードについて行こうとすると

自分を見失ってしまうかもしれない

正直、僕には絶対に無理だと思ってる

 

こっちに来て

前以上にそう思うようになった

 

ここはゆったりとした時間が流れてて

僕にはぴったりの町だ

 

「智、起きてるか?」

 

ドアの向こうから先輩の声

 

「起きてます」

 

「久しぶりに街に出ない?」

 

先輩の言う街はサンフランシスコだ

世界的に有名な観光地

それでも東京ほど混雑はしていない

ブランチ専門店や老舗のカフェのブランチなど

休日は行列が出来るほどの人気店も多数ある

2週間に一回くらいは

先輩と一緒に街に出かけて

ブランチを食べる

 

「良いですよ

 すぐに準備します」

 

「OK 今日はサンドウィッチにしようかな」

 

相当お腹が空いてる様子

こっちの食生活は先輩向き

かなりボリューミーだ

僕には多すぎて

こんな食生活を毎日してたら

体重はかなり増えると思う

日本に帰って「誰?」って言われないよう

気をつけないといけない

(先輩は少し大きくなった)

 

着替えた後

池田君に

「連絡ありがとう

 二人で楽しい休日を!」と返信して部屋を出た

 

あ!日本は夜中だ(汗) ・・・

送ってしまってから気が付く

「ごめんね」と心の中で謝って外に出た

 

「夏の陽射しと言っても

 日本の初夏だな」

 

「ええ、湿度が低いから

 日本の春先みたいな感じですよね」

 

夏と言っても20℃から23℃前後

最近の日本の気候で言えば5月くらいだ

それにほとんど雨が降らない

 

「これに慣れたら帰れないよな」

 

「ええ、そうですよね

 今から来年の夏が怖い」

 

僕らの会社がある街は

高温多湿でまるでサウナみたいで

猛暑いや酷暑と言われ

エアコンがないと生活が出来ない

『不要な外出は控えましょう」って

ニュースで報じられるくらいだ

仕事があるから出かけるけどね

 

「あの暑さは異常だわ」

 

考えただけで茹だりそう ・・・

 

「でも、それが恋しくもなるな」

 

そう言ってにやりと笑った

 

「早く帰りたいですか?」

 

「いや、アメリカでの生活は貴重だから

 十分堪能してから帰る(笑)

 さて、ブランチを食べに行くぞ」

 

宣言して車に乗り込んだ

 

夏の休暇中、先輩の婚約者さんが来るから

それが楽しみなようだ

 

そうだ ・・・ その間、どうするのかな?

車に乗り込んですぐに聞いてみる

 

「先輩、婚約者さんが来たときは

 ここに泊まりますか?」

 

「ここは広いけど

 折角こっちに来てるんだから

 海辺のホテルに泊まりたいって

 だから、彼女が滞在中はホテルに泊まる

 部屋には来るかもしれないけど」

 

「どんな所に住んでるか

 見に来るんですね(笑)

 もしかして、僕に気を使って

 ホテルを取ったんですか?」

 

ちょっと心配になってきた ・・・

 

「そうじゃないんだ

 俺は旅費が掛からないだろ?

 だから、滅多に泊まれないホテルに

 滞在してもらおうと思って

 これも彼女孝行だよ」

 

「ああ、そう言う事なんだ」

 

「智は誰か来るの?」

 

興味津々の顔をして

にんまりする

 

「空港に見送りに来てくれた ・・・」

 

「内田君?」

 

「彼奴は来ないです

 彼女が出来たので

 今年は二人で旅行に行くと言ってました

 もう一人の櫻井が来ます

 あの、部屋に泊めても良いですかね?

 もちろん僕の部屋ですよ」

 

「うん、良いんじゃない男なら」

 

「じゃあ、お言葉に甘えます」

 

これで彼が来ても

泊まる場所は確保した

 

彼も海辺のホテルに泊まりたいかな?

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

 

すみません

日時を間違えてしまって

昨日になってた💦

今日の18時に修正しました