mian (希望)20 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

近づきすぎてはいけない

程よい距離を保ちながら

私は私のすべきことをする

 

彼らが行う音楽会

新たな生命の息吹となる歌声が

この星全体を包み込めるよう

かなりの数のオブジェ(拡声装置)を設置した

 

見せてあげたいけど

君が行くことの出来ない場所にある

 

あと数日であの3人が眠りにつく

蒼の絶望の日は近い ・・・

チビちゃんが生まれるまでには

全てを完成しておかないといけない

チビちゃんを導くもう一人の私が動きやすいように

 

「どうして突き放すようなことを言ったの?

 俺の事が嫌い?」

 

いきなり後ろでそう言われて吃驚した

振り向くと顔を真っ赤にして

怒りを抑えている君が立っていた

 

「嫌いじゃないよ 

 どうしてそう思ったの?」

 

「さっきの言葉だよ ・・・

 撤回して!」

 

「さっきの言葉?」

 

「君は君の生活に戻れって

 どういう意味なの?

 俺は ・・・ 俺は ・・・

 君と友達になりたいのに!

 なんであんなこと言うんだ」

 

思いもよらない言葉に

言葉を失ってしまう

 

友達になりたい?

その言葉で君の行動の意味を知る

ダークヘッジまで迎えに来てくれたこと

毎朝、部屋に来ること ・・・

その全てが今の言葉に繋がっていたんだ

 

「どちらかと言うと

 俺の事苦手でしょ?」

 

真面目な性格は昔と変わらない

だからこそ、いい加減に生きてるように見える私が

かなり苦手なんだと思う

 

「君が苦手なんじゃない 

 人付き合いが苦手なんだ ・・・

 俺は口調がきついし ・・・

 気が利かないし ・・・

 それでも友達になれたらって思って ・・・

 なのに何も話してくれないだろ」

 

距離を置こうとしてたのは確か

弁解の余地もないけど ・・・

友達か ・・・ そうだな ・・・

 

「君と同じで

 俺も人付き合いが苦手なんだよ

 そうだな友達から始めよう」

 

右手を出すと

君はその手を取って握りしめた

 

頑固なところも変わらないな ・・・

危ういのは私の方かもしれない

 

「急がずに少しずつ

 お互いを知って行こう」

 

「うん ・・・ 俺はせっかちだし

 短気な性格だから

 君を不快にさせるかもしれない

 それでも大丈夫?」

 

さっきまでのお怒りモードは鳴りを潜め

恥ずかしそうに俯いた

 

「俺は割と気が長い

 だから遠慮はいらないよ

 思ったことを口にすればいい」

 

それくらい受け止めるよ

私が君にしたことに比べたら

罪滅ぼしにもならない

 

「お互いにだよ

 そうでなければ友達じゃないだろ」

 

「確かにそうだな

 言いたいことが言えるようにならないと

 親友にはなれないな」

 

「ああ、その通り!」

 

そう言って

漸く笑みを浮かべた

 

君を楽園に避難させ

地上に帰すときの大喧嘩を思い出した

 

私が恋焦がれた君がそこにいた

 

今は親友と言う立場で

君と過ごしたいと思ってる

 

 

 

 

 

 

<続きます>