取り敢えず打ち破ろうか 176 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

談話室の前で画伯と鉢合わせ

超ご機嫌な顔の俺達

顔を見合わせて吹き出してしまった

 

「ゆっくり話せました?」

 

「公衆電話から掛けるって

 新鮮だよね

 彼奴、最初の第一声は超不機嫌だったよ」

 

思い出したのか

可笑しそうにくすくす笑う

 

「確かに身構えちゃいますよね

 公衆電話からって滅多にないから」

 

「ちょっとタイムスリップした感じ

 『蒼の魔術師大野画伯』の頃は

 こんな感じだったのかなって

 あの時代にも行ってみたいな ・・・」

 

「画伯が望めば行けそうな気がする」

 

「そうそう跳べないよ

 そんなに甘くはない」

 

それでも行ってみたいと言う顔をする

 

「俺も行きたいな ・・・」

 

「その気持ちわかるな

 何処に跳びたいの?」

 

「江戸時代、大正時代 ・・・

 それから皇子の時代 ・・・」

 

かなり欲張りだけど

この目で見て肌で感じたい ・・・

可能性はゼロに近いけど 

 

「う~ん そこはどうだろう ・・・

 チビちゃんが行けるかなぁ ・・・

 ああ、雑貨屋さんと一緒なら跳べるかも」

 

真剣に考えてくれる画伯

そこは冗談として受け止めてくれていいのに

律儀な人だな ・・・

でも、なんで雑貨屋さんなの?

 

「雑貨屋さんと一緒なら跳べるの?」

 

「あの人、迷子癖が有るんだよ

 蒼灯さんが存在してる時代に

 迷い込むらしい

 皇子と蒼灯さんは面識があるから

 雑貨屋さんとなら行けるかな  ・・・」

 

「時空迷子って事ですか?

 それだと帰って来れないかも」

 

「そうそう、江戸に跳んだ時

 大変だったんだよ

 マスターに居場所を探索してもらい

 蒼さんたちにお願いして

 その時代に跳ばせてもらい

 記憶無くしてる雑貨屋を確保した」

 

「記憶を無くしてたんですか?」

 

「綺麗さっぱり無くしてた」

 

「画伯が行ってる間

 翔兄は?」

 

絶対に大騒ぎしてたはず ・・・

 

「跳んだ時間に戻ってきたから

 彼奴は俺が行ったことは知らない

 言わなかったし」

 

「え?跳んだ時間に戻るんですか?」

 

「この世界に俺たちがいない時間が

 存在してはいけないだろ

 戻った時間のずれは1分にも満たない」

 

「確かに俺たちがいない時間が

 存在してはいけないか ・・・

 じゃあ、若ちゃん達は

 跳んだ時間に戻って行ったんですね」

 

「ああ、だから

 向こうを跳んだ時間と同じ時間に

 こちらを発ってるはずだよ」

 

それで時差を無くすわけだ ・・・

 

「でも、翔は正月を向こうで過ごして

 戻ったのも正月明けでしたよね」

 

「そこは時間を調節して貰ったみたいだよ」

 

「誰にですか?」

 

「ふふ ・・・ そりゃ神様じゃない(笑)」

 

「神様 ・・・ あっ!」

 

大ちゃんだ ・・・

 

「頭に浮かんだ人だよ

 さて、少し飲もうよ」

 

「綾野君たちが準備してくれてます」

 

談話室を開けると

屋敷に居る4人が顔を揃えて

俺達が来るのを待ってた

 

 

 

 

 

 

<続きます>