鬼の霍乱?(珈琲屋と雑貨屋) | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

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大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

は~ 油断した ・・・

暖かい日が続いたから大丈夫だろうと

風呂上がり、薄着をのまま酒を飲み

そのままソファーで寝た

翌日、風邪気味にもかかわらず

大丈夫だろうと高を括り

天気予報も見ずに仕事に出たため

雪に降られ、すっかり体が冷えた

夕方、尋常じゃない寒さを感じ

仕事を切り上げ部屋に戻り

風邪薬を飲んで布団に潜り込んだ

 

一晩寝れば大丈夫だろうと

軽く考えていたけど

起き上がることもままならないほど悪化

かなり高い熱が出た

 

医者に行くべきか悩んだが 

医者に辿り着ける自信もなく

解熱剤を飲んで様子を見ることに

薬が効いたのか

そこからは爆睡 

気が付いたら午後2時過ぎ ・・・

窓の外はかなり雪が降ってた 

 

「はあ ・・・ 体はだるいし

 ふらふらする ・・・

 まだ熱があるな ・・・」

 

何か飲まないとな ・・・

ベッドから抜け出して

よろけながらも冷蔵庫に到着

ミネラルウォーターを手に

またベッドに戻る

 

そんな距離がないのに ・・・

酷く浸かれる ・・・

 

そう言えば ・・・ 何も食ってないや ・・・

 

なだれ込むようにベッドに辿り着き水分補給

 

「雑貨屋、電話しろって!」

 

へ? ・・・ この声ってマスター?

ここでマスター?豆屋さんじゃなくて ・・・

熱で混乱してる?

 

「なんで豆屋を頼らない

 ほら、そのままでいいから顔上げろって」

 

嫌にリアルな幻聴

顔をあげると 目の前にマスター

 

「え~~~~~~~~~~~」

 

具合が悪くても声って出るもんなんだ

 

「そんな声出るなら大丈夫だな(笑)」

 

「どこから入ったんです?」

 

「ん?細かいことは良いだろ

 ほら、電話しろ

 豆屋が迎えに来てるから」

 

「ここにですか?」

 

「ああ、俺が連れていければいいんだけど

 特殊な道だから人は通れない

 豆屋がお前のマンションの近くに

 露地門を置いて

 そこで待ってるよ」

 

「はあ ・・・」

 

考えるのが面倒になってきた

言われるがままに電話をすると

豆屋さんの声

 

「防寒着を着てまってろ

 すぐに行くから

 マスターに代わって」

 

そう言われてマスターに携帯を渡す

 

「ああ、かなり熱があるな

 うん、すぐに鍵を開ける

 二人なら支えられるだろ

 うん、じゃあ待ってる」

 

直ぐに話が終わって

携帯を返してくれた

 

「一番暖かい上着はどれだ?」

 

ダウンジャケットを指さすと

マスターが肩にかけてくれて

そのまま玄関に

鍵を開ける音がしてあと

豆屋さんの声がした

 

「迎えに来たぞ!

 ここで寝てるよりは

 家で寝てた方が

 飯も食えるし寂しくないだろ」

 

笑った豆屋さんを見たら

ホットして気が抜けた

 

そこからはあまりよく憶えていない

 

ただ ・・・ 暖かい部屋とふかふかの布団で

甘い薬湯のような物を飲んだら

また寝てしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>