取り敢えず打ち破ろうか 151 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

誰にでも応募資格はある

あるけど ・・・ 

まさか正面切ってやってくるとは

予想を遥か上をいく

 

「それで、どうしたらいいかと?」

 

綾野君も困った顔をした

 

「どうもしないよ

 したらダメでしょ」

 

「長が言う通りだな

 何もしない方が良い」

 

画伯も賛成してくれる

 

「俺には人事権はないから

 そこは彼らに任せるよ」

 

彼奴の親父さんが

グループ会社のCEOを退き

当主を下りることは

こっちにまで聞こえてきている

長老会も把握はしてるはずだ

 

だからと言って

採用するとは思えないが ・・・

 

「和也君にはそのように伝えればいいですか?」

 

「俺は知らない方が良いんじゃない?」

 

万が一、採用された時

俺が知ってと分かれば

配慮があったのではと疑われる

 

画伯の顔を見ると大きく頷いた

 

「長に相談する前に

 俺に相談して、止められた

 そう伝えた方が良い」

 

「確かに長が知っていたとなれば

 採用された場合

 あらぬ疑いを掛けられそうですね

 考えなしで相談しました」

 

「いや、相談してくれてありがとう

 逆に冷静になれた ・・・

 う~ん ・・・ 採用は難しいかな ・・・」

 

「分からないぞ ・・・

 耀と決別してるから

 歓迎されるかもしれないだろ」

 

「画伯、楽しんでるでしょ?」

 

「いや~ サクちゃん

 そこまでやるか

 感動してるんだよ

 たとえ火の中水の中を

 地で行ってるんだぞ」

 

そう言って、くすくす笑った

 

「それだけ離れていたくないのでしょうね

 何度も里に来ていらっしゃいますし

 彼の勇気は本物です」

 

綾野君まで感心モード

俺から言わせたら「無謀モード」だけど

 

「不採用になれば諦めるだろ」

 

「どうかな~(笑)

 そう易々と諦めないだろ

 毎年履歴書送ってきそうだな」

 

「私もそう思います」

 

『私もそう思うぞ』

 

皇子までもが笑いながら呟いた

 

「綾野君、二宮君たちには

 口止めをしておいて」

 

「櫻井さんの素性ですか?」

 

今日の綾野君

ちょっとポンコツだな

色々バタバタしてるから

仕方ないか ・・・

 

「それは隠したところで

 長老家は知っているよ

 そうじゃなくて

 絶対に榎本君には話さない様にって」

 

「俺の耳に入らない様にして貰わないと

 後が大変になるからな」

 

「長が困ることになるから

 秘密を守るようにって

 釘を刺してあげて

 そうすれば、話さないだろうから」

 

「分かりました

 そのように致します」

 

そのまま部屋を出て行こうとするから

ひと息つかせるために引き留めた

 

「珈琲淹れるけど

 一緒にどうぞ」

 

綾野君は絶対に断らない

なんと言っても長の珈琲だからだ

少しガス抜きしてやらないとな

 

画伯が少し話を聞いてくれそうなので

俺はコーヒーを淹れるために席を立った

 

 

 

翔、不採用になったらどうするつもり?

里で働くって、中々難しいぞ

彼奴に見合う職ってなんだろう?

 

 

 

 

 

 

<続きます>