mian (希望)6 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

薄明けの空に綺麗なグラデーションの朝焼け

まるでMagicのように芸術的な写真が撮れることから

写真家の間でMagichourと呼ばれるようになったとか

そんな朝の光景を眺めるのが好きだ

 

瑠璃の空に金色の筋が見えた時

何故か懐かしくて ・・・

切なくて涙がこぼれる

全く理由が分からないけど

 

そんな空も偶にしか見えなくなった ・・・

この星が耐え切れなくなってるんだろうな ・・・

 

 

この星の中で

地上で暮らせるのはO国と

東の国の片隅にある

特別居住区のみ

どちらもアルフヘイムの王が守ってる

 

それ以外の場所は

酷い所だとシェルターから出られない

(大気汚染が深刻だからだ)

 

我が国は鎖国に近い状態を続けている

入国審査も厳しく

殆ど認められない

認めてしまえば

月(クー)の住人が大挙する可能性があるからだ

 

不思議な力で守られた国

強行突破しようとしても

弾き飛ばされるらしく密入国は不可能

(どんなからくりかは知らない)

300年以上前にあらゆる対策をした

賢王サトシ・オーノーのお陰だ

(預言者だったんだろうか?)

 

この国に住んでいると

正直、危機感はない

ただ、このままで良いのかとは思う

 

同じ星なんだ

月に行けない人たちは

助け合いながら生きて行かないと

 

(月の暮らしが羨ましいわけじゃないけど)

 

「ショウ、昨日はちゃんと案内してくれたのか?」

 

朝食を食べている最中

父が聞いてきた

 

案内してない ・・・

本人がしなくていいって言うから ・・・

 

「一応、ざっと案内はしました

 彼は美術専攻ですよね?」

 

「その通りだよ」

 

「名前からすると東の国出身?

 「RAY」からですか?」

 

東の国から入国できるのは

エルフの王の許可がいる ・・・

 

「いや、RAYからではない

 エルフの王も関わっていない

 この国の出身だ

 ダークヘッジの近くだと言ってたな」

 

瞳が蒼かったから

この国の出身になるのか ・・・

 

「ダークヘッジの近くって事は

 やはり、アルフヘイムに近いですね」

 

エルフかも? ・・・

 

「近いと言えば近いが

 あまり関係ないぞ

 田舎から来ているから

 知り合いもいないらしい

 困ったことが有ったら助けてあげなさい」

 

「はい、わかりました」

 

ここは逆らわないで返事だけしておく

だって、困ってなさそうだったし ・・・

頼られたら

手助けはするつもりだけど

 

 

そんなこと考えていたのに

全く彼に会うことが出来なかった

 

 

 

 

 

<続きます>